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今思えば産後うつ寸前だったぐらいメンタルが崩壊していた第1子出産後のわたしの話④全然寝ない魔の3週目、傾向と対策


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あなたは「魔の3週目」というワードを聞いたことがあるか

突然ですが、あなたは「魔の3週目」と言われる言葉を聞いたことがありますか?

イヤイヤ期の絶頂と呼ばれる「魔の2歳児」という言葉はよく聞くけど、魔の3週目とはなんぞやという人も多いかと思います。

そう、魔の3週目とは、新生児がとにかくよく泣き、全然寝てくれなくなり、ママやパパの気力体力を削りまくる恐ろしい時期です……。

もちろん、魔の2歳児と一緒で魔の3週目にも大きな大きな個人差があり(ていうか育児は個人差だらけの世界)、「そんなのなかったよ」という人もいれば、「3週目どころか全然まとまって寝る時期来ない…」なんて人もいます。

そして、うちの長女にも魔の3週目はやってきました……。これが、私の産後の闇堕ちをびゅんびゅん加速させる原因となった1つだと今でも思っています。

なんとしてでも寝かせたい母VSとにかく泣きたい娘

産院を退院して1週間を終え、生後3週目に突入するころ。まだまだ赤ちゃんとの生活はあたふたしながらも、少しずつ慣れてきたなと感じていた時期でした。

「うちの子、授乳の時間になっても起きないし4時間とか寝ちゃうし大丈夫かな??ていうか確かに細切れ睡眠だけど、赤ちゃんと一緒に寝てたらまずまずやってけるな。」

なんて、本当になめ腐ったことを思っていました。

あの頃の私に言いたい。「4時間も寝てくれることをありがたく思って娘を拝んどいたほうがいいよマジで。」と。

そして魔の3週目は静かにやってきたのでした。

まず、本当に何をしても寝ません。

・おむつ替えした→寝ない

・おなかすいたのかな→授乳したけど寝ない

・抱っこでゆらゆらしてみた→…寝た!そーっと置いたら、起きた…!

こんな感じです。

とりあえず、なんとかして睡眠時間を確保したいわたしは、人に聞いたりネットで見たありとあらゆる赤ちゃんが寝る手段を試しました。

・室温の調節→適温と思われるが寝ない

・スクワット→寝るけど、置いたら起きる

・プーさんのメリーを購入して、音楽かける→寝ない

・赤ちゃんがよく寝る音をかける(心臓の音とか)→寝ない

・おくるみでホールドする→寝ない

……技を出し尽くしても、長女には効果がないようだ…。

という漢字でした。

1週間寝不足が続くと人は簡単に闇堕ちします

最初は頑張れていた、この寝ない期間、1週間続くと人のメンタルは簡単に破壊されます。

もうね、夜が来るのが怖くなる。だって、夜が来たら寝ないし。

夫は仕事があるから、寝ないといけないからわたしがなんとかするしかない。

3週目って言われるけど、3週目終わっても寝ないじゃん……。いったいいつになったらこの子は寝るんだ……。

どうしてこの子は寝てくれないなんだろう…と長女を抱っこしたまま明け方を迎えて、キッチンで泣きながらミルクを作る日々が続きました。

そんな日々が続くと、人は思考も奪われていきます。私は職業柄、メンタル疾患の方と接することが多いのですが、皆さん具合が悪くなると眠れなくなったり生活リズムがどんどん崩れていきます。

疾患がない人も同じです。睡眠不足が私の思考をどんどん奪っていき、「私はママなのに、寝かしつけもできない。おまけに明け方辛くてわんわん毎日泣いて何やってるんだろう。この子にも夫にも迷惑をかけてる……。本当にどうしようもない人間だ……。」というような考えばっかりが頭に浮かび、とにかく自己肯定感はだだ下がり。

本当に、本当につらかった。みんなが通る道で、自分の親も友達もやってきていることが自分だけできない…なんでできないんだろうって思っていました。

いつのまにか魔の3週目は抜けていた

でも、気づいたら、いつのまにか長女の魔の3週目は終わっていました。

それがいつだったかは正直わかりません。生後1か月を過ぎてもなかなか寝付きがよくなかったりはしたけれど、朝まで起きていることはなくなった。

そしてそれが数か月後にはまとめて寝て、夜中に1回の授乳になり、10か月ごろには朝まで寝てくれるようになりました。

魔の3週目突破以降の長女は夜泣きもほとんどなく、3歳になった今でも毎日ちゃんと寝てくれます。(今では朝起こすのが大変なくらいよく寝ている)

あの本当に地獄のように追い詰められた日々は何だったのだろう、と今書き起こしながらも思います。

そして、次に生まれる子の時にも魔の3週目はあるのだろうか、と戦々恐々としています…ただ、今回の出産では夫が育休を取る予定なので、がっつり交代で寝かせてもらうつもりです。

魔の3週目、対策はあったのか

これは、ほんと人それぞれだけれど、あくまでわたしの場合。

色々試してみたけど、絶対効果がある対策なんてなかった。

ただ1つだけ言えるのは、赤ちゃんの安全が保たれていて、生理的な不快のもととなる原因が取り除けていたのならば、多少、泣かせておいてもいい。起きてたって、元気で泣いてなければ多少寝てても大丈夫ってことです。

とにかく、私は気にしすぎていたんだと思います。前回も書いたけれど、か弱い小さな命が自分の手にゆだねられているママ・パパのプレッシャーは半端ないです。

おまけにママにとっては、自分の子の泣き声は救急車のサイレンが耳元で鳴っているぐらいに聞こえるんだとか。

確かに、新生児の「ほぎゃ~。」っていう弱い泣き声が当時の私の耳にはわんわん響いていました。ただ、同じ部屋で寝ていた夫に聞くと大したことなかったり、気づかなかったりだったとか。

とにかく、赤ちゃんの安全が保たれていれば、意識的にでも泣き声や寝ないことを気にしすぎないことがきっと大事なんだと思います。

妊娠出産の自分の身体と周りの環境が変わり続ける中で、メンタルをやられてしまうママはとても多いです。診断名が付かないだけで、「あの時の私、やばかったかも。」という人はたくさんいるはず。

だからこそ、赤ちゃんの健康はもちろん、ママの自分自身の健康を大切にしてほしいと思います。

睡眠と食事がきちんととれないことは、メンタルの不調の引き金にもなりやすいと思うので、パパや周りの方は交代できる時は交代して寝かせてあげたり、おいしいものを買ってきてあげたりしてケアしてあげてくださいね。

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