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【新譜感想#3】愛が地球救うんさだってでんぱ組.incはファミリーでしょ/でんぱ組.incの感想と思うこと #でんファミレビュー

一年前に放送された某アニメのパロディ。

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※つながっても、見失っても。手放すな、欲望は君の命だ。

この時世、3密などで、色々な"つながり"を希薄にしなければいけないこの世の中。

まあ、直接がNGなだけで、テレワークとか、オンライン飲み会なども開催できるので、工夫で改善はできる。

とはいっても、ストレスや疲れも少しずつ溜まっていく人もいるのではないでしょうか?

自分もそうです。趣味であるゲームのオフ会、ライブが中止となり、「直接の出会い」というものが自身の一部になっているのか...としみじみ感じます。

そんな中でも、今週アルバムを発売したでんぱ組.incは、上記したテレワークも含めて、色々なチャレンジを行っていました。

少しであっても、常にでんぱ組.incに触れられる、考えられる機会がある。

そんな瞬間が今はある。
それだけでも凄いし、感謝すべきことだと思うし、みんなの力になること。


今回はアルバムの感想と共に、色々追いかけてみます。


〇新譜感想

1.愛が地球救うんさだってでんぱ組 inc はファミリーでしょ/でんぱ組.inc

1.1 リミスタサイン

ついに新譜が出ました。7人から6人体勢になって初のアルバムです。

感想が遅れてしまった理由としては、

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サイン版を注文していた関係で、遅くなってしまいました。

発売の4/15~18までインターネットサイン会というのだから、気合の入れ方が凄い。

インターネットサイン会だからと言え、金額の上乗せも無く、送料だけというんだからすごい。


1.2 感想

このアルバムは、すでに音源化されている、「形而上学的、魔法」、「生でんぱ」を筆頭に、「もしもし、インターネット」、「桜の咲く頃」にと様々な挑戦が見られる一枚。

挑戦だけでなく、19年の軌跡も感じられる1枚。

開幕は、M1「ファミリーワールド」から。インスト気味の楽曲。スーパーマーケットのサンプリング風音声(ひっそりメンバーの声が聞こえる。)から始まり、急なトランス、最後は、ねもちゃんの鼻歌。

巨人の2番坂本くらいの破壊力を出す、表題曲、M2「愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ」

2曲目にして、高いBPMに乗っかる早口のアッパーソング。

といっても、今回のテーマであるメンバーやファンへの「愛」や「ファミリー」について歌いつくす楽曲です。

私たちを愛しててあなたたちを愛してて
必要十分条件
我々はすでにファミリー

"愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ"/でんぱ組.inc

という歌いだしから始まり、ファンへの感謝を歌いつくす楽曲。早口であるが故に気持ちが濃縮されまくってる。

そして、最後の意思表示。

未知数のフェイズ 来たとしても
変わらないの 変わるわけないじゃない
レディースもジェントルメンもいくよ!せーの!
6人と地球にいるみーんなででんぱ組.incです!

"愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ"/でんぱ組.inc

変わらんから、ついてこい。という気持ちを感じるラスト。

この2曲だけでも満足感が凄い。


M3「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」

こちらも、でんぱらしいハイテンポ。本アルバム、大活躍の清竜人さんの楽曲。2019年、どのライブでも見たような、信頼感の高い曲。

比較的、変化球な感じで来る曲が多い気がしますが、可愛さを前面に押し出して、すんなり入りやすい。


M4。楽曲:諭吉佳作/menさん、MV:マルルーンさんの10代コンビで作成した、「もしもし、インターネット」

映像自体も90年台を意識してる。今までない雰囲気の曲で、複雑さもあり、難なくメンバーの成長を感じる。ガッツリ諭吉佳作サウンド。

M5は「生でんぱ」。ニガミ17才作曲。ファンク調。

謎歌詞ながら「生なままな…」のループに引き込まれ、混ざっていく。


ポップなピアノの伴奏から始まるM6「星降るひきこもりの夜」

実際、引きこもりなど経験したメンバーもいるし、だからこそ歌えるような。WWDではないけど、経験したから歌える。

頑張りすぎないで いいんじゃないのって人生
"星降るひきこもりの夜"/でんぱ組.inc

そんな、でんぱなりの応援歌。ひきこもり関係なく励まされる。特に今は凄い突き刺さる。

ピアノとドラム(と控えめなギター)がメインであんまりごまかしが効かないが、各個の個性を出しながら歌えるのは凄い。


ライブ定番曲となったM7「ボン・デ・フェスタ」。

ポップなのだけど、お盆の懐かしさ、寂しさを感じる一曲。ある意味ではこの曲も「いのちのよろこび」を感じる曲だし、曲から出てくるエネルギーも凄い。ライブのダンスもキツネ手ぶりも好きです。


M8で驚いた、「桜の咲く頃に」。ソウルやR&Bのオシャレ楽曲。形而上~もそうだけど、しっとり聴かせる曲をぶつけてきたのは、驚きでした。


M9「形而上学的、魔法」。2曲続けて、聴かせる曲が。

ガッツリイメージが変わった名曲。ジャズのようなメロディに軽くヴォコーダーを乗せる。昨年の6人体勢がスタートして、可能性を感じさせた1曲。


M10、「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」
M11、「結婚してもMAMAになっても君は永遠にぼくのIDOL♡」

曲の感想より、聴いたら思いが強くなったので、語ります。

アイドルの結婚なんて、推してる人にとっては重大事件。

だけど(すべての人がそうとは言えないけど、)自分も含め、笑顔で送り出せるのは、ファンが一人の成長物語を、ファンと作り続けてきたし、ファンが応援した結果なんだろうなと思いました。

さらには、結婚しても続ける。昨年の武道館で歌った、

「業界ルールを変えたるけん」。

この曲はアイドルとしての古川未鈴が自身へ、また、(自分を見つけてくれた、愛してくれた)ファンに対する新しいアイノカタチなのかもしれない。もちろんファンも。

今までずっと私のことを愛してくれた沢山の人達へ
これからもっと自分のことを愛していたいと思えるのは
全部みんなのおかげなのです 出逢ってくれてありがとう
「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」/でんぱ組.inc

ソロ曲のmememe でも心の成長と意志の強さを歌っていました。


そういった意味では、「6人と地球にいるみんなででんぱ組インク」というのはファンはもちろん、コアとなる6人がまだまだ続けていくぞ!ついてこいな!という意思表示を感じる。

M12「アイノカタチ」いつもの玉屋節というか、らしさを感じるアッパー曲。

MVもオフショット風で真新しい。歌詞は、「あなたを」一個だけにもかかわらず、「あなたを」を6回というのは、できるだけ、全体に届けたい気持ちの表れか。

想像なんてつかないよ だってそれぞれの色
それぞれの形が 愛を作っているっぽいんだから

「アイノカタチ」/でんぱ組.inc

形は違えど愛は持っている。言葉は三角、心は四角。

最後に、19年ツアー、19年ジャンボリーと去年のツアーの締めの2曲。

アカペラ締め、未鈴ちゃんの涙などライブでの名シーンを生み出したバラード、M13「秋の葉の原っぱで」。独唱も合唱も鳥肌もの。

昨年のウッハヤーツアーは、ラストのこの曲が素晴らしい締めくくりになっていました。

そしてM14、夢眠ねむの卒業後、不安を一発で払拭した、新機軸のキラーチューン、ウッハヤーこと、「いのちのよろこび」19年の代表曲を最後に回して終わり。これもガングロメイク、原始時代を感じさせるミュージックで衝撃を感じましたが、これも今では、定番曲。ウッハヤーコール、幕張でやった「one life one love この惑星に幸あれ」の合唱。今でも覚えています。

昨年7人での宇宙旅行を終え、ねむきゅんが新たな道へ進み、6人となったでんぱ組。

新たな曲への挑戦も見え、これからの活躍もワクワクするしかありません!


2.愛が地球救うんさだってでんぱ組 inc はファミリーでしょ【Bonus Disc】/Various Artists

M1 「mememe/古川未鈴」は、軽く触れたので割愛...。意思表示を強く感じる一曲。

M2、3年前にロックバンドヒトリエが参加した作品、「アブノーマルQ/相沢梨紗」。ヒトリエサウンドとりさちーボイスが非常にマッチする。自分への愛に対する葛藤。

M3「レジェンド・オブ・エイ/成瀬瑛美」、ふなっしー作詞にDIR EN GREYの薫がギターという、ラウドなメタルロック。魔法少女になり隊のようなアニメ声とラウドの融合しているマッチ感。楽曲がガッツリメタル寄りなのが雰囲気を変えている。この人プリキュア声優だったっけ?という違和感が...。

M4「キミのハートは私のもの/鹿目凛」。ぺろりんは、あざとかわいい…ストレートなアイドルソングという感じか。いい意味でふわっとした歌詞がマッチする。これは好きになる。歌唱力の伸びはダントツ。今後も進化を見ていたい…。

M5「群青エキスパンダ/藤崎彩音」幕張ジャンボリーで披露されたポップチューン。後輩ができて、先輩感というか、大人な感じが垣間見える楽曲。青い東京。ブレぬ前髪とか、カナルとかピンキーのアイコンも出てる。

M6「ゆめをみる/根本凪」諭吉佳作menとのコラボ曲。しっとりとした声、ピアノと打ち込みサウンドが混ざり、夢のような諭吉ワールドに飲み込まれていく。途中のバラパラと落ちていくようなリリックが不安定なピアノサウンドとマッチすし、後半力強く歌っていく最後まで聞き応えのある一曲。




3.なんと!世界公認ひきこもり/でんぱ組.inc

そして、現在テレワークMVで話題の「なんと!世界公認ひきこもり」

在宅=ひきこもりが世界を救う!可愛らしいけど、そんな熱い曲。

この話を追いかけようと思ったけど、無理でした...。

たった8日で完成したテレワークMV。

「StayHome」を歌う。#でんぱ新曲つくるんさ の下、作詞・作曲・振り付け・MV等、色々な制作工程が見ることができる。

ファンも参加しているMV。絵とか書けたらいいな...と思ってしまうMVでした。

エンタメの灯を消えへんで〜

会えない日は続くけど
いつかはいつかくるんさ
このバトル 独りじゃない
我々はすでにファミリー
「なんと!世界公認 引きこもり!」/でんぱ組.inc

お互い死なずに頑張ろうと励まし、そしてさらには、

巨悪に立ち向かう 光の戦士たち
「在宅」って名の剣で 世界を照らせ!!!!!!!
天命へ 自宅警備
世界公認 引きこもり!
「なんと!世界公認 引きこもり!」/でんぱ組.inc

ネガティブな在宅を応援してくれる、そんな一曲です。

必聴!そして引きこもれ!


〇あとがき

気合い入れすぎた。書きすぎた...。

といっても、それくらいには、感謝しているし、上でも書いた通り、絵をかいたりなどの表現ができないので、ここで感謝を表すしかない。

twitterでは書けない文字数だし。ここだったら好き放題書ける。

他にも、前作の「ワレワレハデンパグミインクダ」と聴き比べしようとかも思っていたのだけど、分量多すぎなので、ここで軽く書きます。

7人時代に出た、夢眠ねむ最後のアルバム「ワレワレハデンパグミインクダ」も宇宙をテーマに様々な表現がなされていた気がします。

※19/1/1発売。

MVも挑戦的な、「ギラメタスでんぱスターズ」

独特な調子で進んでいく、「太陽系観察中生命体」、

ライブでのお辞儀ダンスやリフトアップが見どころの「おやすみポラリス、さよならパラレルワールド」


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