これからの食の未来を考えてみる

タイトルはなんだか仰々しいですが、自分の中でこの件を人に伝える際に消化不良だった出来事があり、その場では伝えられなかったことをここに書いてみたいと思います。
まず昨今フードテックという言葉が出てきてヘルシオホットクックに代表されるような電気圧力鍋など、スマート家電が一般家庭に普及してきました。また、冷蔵庫の中の写真や小売店で買い物したレシートを撮ることで在庫状況を把握し、無駄なく消費するために最適化されたレシピ提案をしてくれる食品メーカーもまだ実証実験段階ですが出てきました。
これからの未来として、写真を撮るという手間さえもなくなり、普段の生活行動としてフィンテックやフードテックによって、買い物したりキッチンで料理したり冷食や惣菜を食べる前にレンジで温めた内容がITの力で自動的にデータ化され、その人の食事履歴として蓄積され、その後の食事提案として最適な市販の商品やメニューがレコメンドされるような未来、そのレコメンドが余計なお世話とは感じさせず、自分にとってよきアドバイザーと感じられる適度な距離感のテクノロジーがある未来をまず想像しました。
ここまでは誰でもある程度思いつく内容だと思いますが、さらに考えていたことがありました。
それは子どもにとっての最適な食生活レコメンドのような機能です。私には2人保育園に通う息子がいますが、幼児になるまでの0-2歳クラスは日々の食事内容(や体温、家での様子など)を連絡ノートに書いて保育園と共有しています。私たちが通う保育園は手書きでの入力ですが、一部の保育園ではすでに連絡ノートがデジタル化され、保護者は自分のスマホにアプリをDLしそこに様々な情報を入力、保育園職員は園にあるタブレットやPCで保護者の入力内容を確認したり園での様子を入力しているところがあります。子の急病により早く保護者に迎えにきて欲しい場合や登園が遅れる場合などもアプリのチャット機能で連絡し合えたりもするようです。
このようなアプリに日々蓄積されるデータ、特に食事内容は、入力者の情報粒度に差が生じることは想定しなければなりませんが子ども一人ひとりの日々の食事傾向が記録され、定期的な身体測定結果もデータとして取り込めば、肥満や栄養失調気味の子どもと健康な子どもを比較すると食事内容で具体的に〇〇が不足している、身長や体重が平均以上に発育している子どもに共通する普段食べている食材として△△がある、などの相関が見えてくると考えています。
このような一人ひとりのデータによって摂り過ぎな食材や不足している食材を教えてくれる機能があれば、子どもの食生活はより健康的で豊かなものになると思いました。
入力するという手間はこれまでもあったはずなのでそこにさらに一手間加えず、ストレスなく入れられる情報から乳幼児食をよりよい形にできるのではないでしょうか。
そのためには予め入力されるであろう頻出食材やメニューをマスタ化し、一般的な栄養素やカロリー計算をしておくと概算値として日々の食事内容はバランスがよいのか、グラフ化も可能と思います。
例えば自分の子どもとその他の利用者全体平均の値をパラメータにして比較し、自分たちの食生活の現状把握ができたり、一年前の記録と比較して改善されたのかなどの効果測定もできそうです。
このような仕組み作りは現在すでに連絡ノートの記録をデジタル化させている自治体や企業、幼保法人と協業すれば近い将来に実現できるのではないかと考えています。
すでにこんな取り組みをしている企業があるのかわかりませんが、今後もこのようなありたい姿を日々考えながら仕事にも家族と過ごす時間にも繋げていきたいと思います。

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