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特級ブージィのピエール・パイヤール

モンターニュ・ド・ランス地区の特級Bouzy村のRM、Pierre Paillard(1946年設立)は、最もよく飲むBouzyの造り手。理由はBouzyらしいパワフルなピノ・ノワールの骨格とフレッシュさを感じられることと、コストパフォーマンス。スタンダードキュヴェの「レ・パルセル グランクリュ」は6,000円程度。プレステージュラインに値する「レ・マイユレット」と「レ・モトレット」でも10,000万円程度と正直あまり教えたくないくらいの満足度。

特級Bouzy(ブージィ)村

モンターニュ・ド・ランス地区のピノ・ノワールの素晴らしいグランクリュとしては、緊張感のあるピアノ線のような酸が美しく、タイトさのある”Verzenay”か、濃厚でパワフルな骨格を感じる”Bouzy”が双璧と思っていてる。もちろん個人の好みなのでAmbonnayが好きという人も、少しエリアは異なるがAyが好きという人もいると思う。でも私の中ではこの2つの村がピノ・ノワールの銘醸地としては絶対。

今回のRM:Pierre Paillard

さて、いつか村話を書きたいけど話を戻して、ピエール・パイヤールは、ピノ・ノワールのみが植えられた”レ・マイユレット”とシャルドネのみの”レ・モトレット”という古樹の単一区画を所有していて、これがキュヴェ名にもなっている。Bouzyでシャルドネを栽培していること自体珍しい(実は大好きなVerzeneyの作り手もシャルドネを栽培している)。植樹の際、苗木として必ずこの単一畑の枝を用いていて『母なる畑』と呼ばれているそう。

某サイトの説明からピエール・パイヤールのこだわりや第三者評価をを抜粋させていただくと...”完熟度の高いブドウを選りすぐり、果実味に加えて美しいミネラリティと酸を味わいに残したいと考えています。区画、品種毎に分けたきめ細やかな醸造を行い、発酵槽には主にステンレスタンクを使用。一部のワインにはコンクリートタンクを採用し、フレッシュさとエレガンスの表現を追求しています。『非常にジューシー、鮮烈でフルーティー、肉感的、クリスピーなシャンパーニュ。ラインナップすべてがおすすめ』と著名なワイン評論家のトム・スティーヴンソンは評しています。”

確かに言われてみれば単にパワフルなだけでなく肉感的で鮮か...因みに現在の当主であるアントワーヌとカンタン・パイヤール兄弟は背が高く、メチャクチャイケメンですw ということで最近飲んだときの感想を最後に。

ピエール・パイヤール ブラン・ド・ノワール レ・マイユレット 2013

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樹齢45年のV.V. ドサージュは2.7gとごく僅か。1stインプレッションは重奏的な、エネルギッシュな果実の厚みを感じる、具体的には若い洋梨、プラムや酸が強すぎない赤いベリーか。時間が経つとスパイスっぽさや柑橘のニュアンスが現れてきて、ピノ・ノワールなのに仄かに塩味も感じる。決して華美ではないけれどしっかりとした骨格がありかつエレガント。最初はピノのアタックの強さがきて後から綺麗な酸が締めてくれて余韻が素晴らしかった。

参考価格:9,680円(マチュザレム )/tasting:2021年6月

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