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RMと小規模NMに限定し年間100本以上シャンパーニュを飲むRM Lover。備忘録と…

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RMと小規模NMに限定し年間100本以上シャンパーニュを飲むRM Lover。備忘録としてシャンパーニュ日記を書いてみます。

最近の記事

特級ル・メニルのジャン・ルイ・ヴェルニョン

コート・デ・ブラン:白の丘コート・デ・ブランは言わずと知れた、Champagneにおけるシャルドネの銘醸地。素晴らしいブラン・ド・ブランを生み出すRMとの宝庫でもある。 そのテロワールに目を向けると、コート・デ・ブランの名の由来でもあるらしいのだけれど、シャルドネ特有の酸とミネラルの基盤となるのが各村の土壌に豊富に含まれる”ベレムナイト・チョーク”。ベレムナイトはオウムガイの1種、この貝の化石を豊富に含む土壌が丘の中腹に分厚く広がっていて、こういった石灰成分を含む土は表土の

    • 1erオーヴィレ村のルイ・ニケーズ

      シャンパーニュの格付けはブルゴーニュ とは異なるChampagne地方は、グランクリュかプルミエクリュかは村単位で格付けがなされている。グランクリュは17村。プルミエクリュは42村。それぞれの村のブドウの栽培比率も含めよくまとまっている(★こちら)のサイトが便利。いつか村毎のテロワールについてしっかり書きたい。 修道士ドン・ペリニヨン司教が生涯を過ごし、シャンパーニュの聖地として多くの観光客が訪れるオーヴィレ村。一級格付けながら、村の中心にあるチョーク層の丘は高い品質の葡萄

      • 特級ヴェルズネイ村のミシェル・アルノー

        特級Verzenay(ヴェルズネイ)村Verzenayという村は本当に格別だ。コート・デ・ブランにおけるメニル・シュール・オジェやブルゴーニュにおけるピュリニー モンラッシェのように酸が秀逸だ。Verzenayは、緊張感と生命力を感じる酸が特徴でフィネスを感じるブドウが産まれる宝物のような村だと思う。Verzenayには大好きなRMの造り手がいて、数年前に訪問していて...その後色々経験を積んで訪問してみたい、パーセル(畑の区画)を色々みてみたから、また行きたいと思う。 今

        • 特級ブージィのピエール・パイヤール

          モンターニュ・ド・ランス地区の特級Bouzy村のRM、Pierre Paillard(1946年設立)は、最もよく飲むBouzyの造り手。理由はBouzyらしいパワフルなピノ・ノワールの骨格とフレッシュさを感じられることと、コストパフォーマンス。スタンダードキュヴェの「レ・パルセル グランクリュ」は6,000円程度。プレステージュラインに値する「レ・マイユレット」と「レ・モトレット」でも10,000万円程度と正直あまり教えたくないくらいの満足度。 特級Bouzy(ブージィ)

        特級ル・メニルのジャン・ルイ・ヴェルニョン

          個性のRM、完璧なグランメゾン。

          結論から言うと、RMが好きなのである。 NM(ネゴシアン・マニュピラン:生産者から購入したブドウや果汁、原酒を醸造してシャンパンを造る業務形態)にもいわゆるグランメゾンと、基本自社畑で栽培し醸造するが一部何かしらの理由で買い付けをする小規模生産者がいて、後者はほぼRMと言ってもいいと思っている。 RM(自社畑でブドウを栽培・収穫、醸造まで行う生産者)は、至ってブルゴーニュ的でテロワールの個性が液体に現れるし、それぞれ個性が際立って面白くてもう3年くらい飲み続けている。

          個性のRM、完璧なグランメゾン。