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特級ヴェルズネイ村のミシェル・アルノー

特級Verzenay(ヴェルズネイ)村

Verzenayという村は本当に格別だ。コート・デ・ブランにおけるメニル・シュール・オジェやブルゴーニュにおけるピュリニー モンラッシェのように酸が秀逸だ。Verzenayは、緊張感と生命力を感じる酸が特徴でフィネスを感じるブドウが産まれる宝物のような村だと思う。Verzenayには大好きなRMの造り手がいて、数年前に訪問していて...その後色々経験を積んで訪問してみたい、パーセル(畑の区画)を色々みてみたから、また行きたいと思う。

今回のRM:Michel Arnould & Fils

さて、Michel Arnould & Filsについて。某サイトより ”同家はこの村で栽培家としての長い歴史と、ドメーヌとしても40年余の実績を持つ。ミッシェル氏と醸造家である息子のパトリス氏の情熱的な親子が醸すシャンパーニュは、常にグラン・メゾンのキュヴェをブラインド・テイスティングで凌駕する。所有するグラン・クリュの畑からボランジェを始めとする名立たるグラン・メゾンにプルミエ・タイユを分け与える。“畑こそが全て”というドメーヌならではの実力である”

公式サイトでは11キュヴェが紹介されていて、うち5種類は飲んでいるけれど、ミシェル・アルノーのChampagneに共通して感じるのは、ドサージュは控えめで果実のポテンシャルを最大限に引き出しているなということ。少し前なんだけれどミシェル・アルノーが作るなかで一番好きな特別な一本をテイスティングしたときのコメント。

ミッシェル・アルノー・エ・フィス メモワール・ド・ヴィーニュ 2012

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ミシェルアルノーのプレステージュ”Memoire de Vignes=ブドウの樹の思い出” 一言で言うと緊張感と優しさの二面性があり興味深い、そしてもちろん素晴らしいChampagneだった。1stインプレッションはシトラスで、続いてアプリコットっぽさや多めに注いだ時に和栗のようなコクのあるリッチなニュアンスもあり、そして最後はまたシトラス。終始果実味に溢れていて柔らかい。泡がきめ細やかかつごく穏やかなこともそう感じさせる由縁かも。優しいのにしっかりヴェルズネイのピノらしいピンと張ったピアノ線のような酸も感じる。泡が切れても美しい液体として飲めるフィネスってこういうことだよねと感じさせてくれるChampagneだった。

参考価格:14,960円(マチュザレム )/tasting:2020年11月

Michel Arnould & Fils公式サイト

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