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7/7 子宮筋腫摘出手術当日〜そして即日退院へ〜

朝方5時頃に目が覚める。灯りををつけてもいいのかわからなかったのでスマホをしばらくいじりながらゴロゴロする。
6時には活動開始するかなと思ったが、全くそんな気配はない。
確かシャワーは6時から入れたはずだなと思い、そろそろとベッドを出て廊下に出ると看護婦さんがいたので聞いてみたら「点滴とかあるので7時までに出てもらえれば大丈夫ですよ」と言われる。
そうか、9時半から手術だけど色々準備があるのか。
昨日痛過ぎてシャワーも浴びずに汗だくで悶絶していたので、流石にこんなに汗臭いのは申し訳ないと思って頭もしっかり洗う。
狭いシャワー室だったが清潔でよかった。が、ドライヤーは私の毛量には風が弱く、全然乾かなかった。ある程度乾かしてあとは諦めた。

お風呂上がりはうっかりお水を飲みそうになったが手術まで絶飲食中なので我慢。
入院着から青くてペラペラの手術着に着替えて弾性ソックスを装着する。
履き方の説明を読みながらやってみたがうまくできず四苦八苦。
少し伸びてしまったかも、大丈夫かなと心配になる。
準備が終わって7時を過ぎても看護婦さんは来なかったのでベッドの上半身を持ち上げてテレビを見ながらぼーっと待つ。
入院初日の夜にも様子を見に来てくれた斉藤由貴似の看護婦さんが来て血圧と体温を計ってから点滴の針をつけてくれた。
が、最初に左腕に刺したが痛くて、これで大丈夫なのかなと不安になっていたら看護婦さんが「痛いですよね、一回抜きますね」と抜いてくれた。
そして今度は右腕に刺してくれて、ちょっと腕にピューと点滴と血が混ざったのが漏れてドキドキしたけど痛みは段違いによかったのでそのまま固定してもらう。
「利き手になっちゃってすみません」と言っていたが、全然大丈夫です。本当にありがとうございます。という気持ちだ。
入院してみると本当に看護婦さんは天使だと思う。癒しだ。

そしてまたしばらく待機していたら今度は違う看護婦さんがやってきて、お昼の間の私の担当だと言う。あ、担当とかあるんですねと思う。
(そんなに重病じゃないからないと思ってた)
ハキハキした運動部出身っぽい看護婦さんだった。
手術室に呼ばれ一緒にトイレに行き、そのまま一緒に手術室に入る。
同じフロアなので移動は楽ちんだ。

手術室の入り口でハキハキ看護婦さんから手術室の看護婦さんに受け渡される。
スリッパを履き替え、頭にカバーを掛けてもらう。看護婦さんが小さかったのでちょっとかがんでやってもらっていたら髪色を褒めてもらって緊張がほぐれる。
そして手術するベッドに歩いていき、寝転んでから看護婦さんに位置を直してもらう。胸元にシールを貼られたり、指や腕に血圧計をつけてもらったり、酸素マスクをつけてもらったりと3〜4人に一気に色々取り付けられる。
麻酔の先生と思われる人に「点滴のところからお薬が入っていきます、しみるな〜って思ってるうちに寝ちゃいますからね〜」と言われ、確かにしみてきたけど眠くはならないな、なんて思っていたら一気に意識を失ったらしく次に気が付いたらなんと手術が終わっていた。
こ、これが麻酔の威力・・・!と驚く。
気分は全然悪くなく、なんだかふわふわして気持ちいい。
オムツを履かされている事に気づく。
声をかけられながら脇の車椅子に自力で座り、病室の自分のベッドまで運んでもらう。車椅子の乗り心地はよかった。
自力でベッドに横になり、看護婦さんに問題なく手術が終わったと言われたので夫と親に報告しなくては!と思って看護婦さんにお願いしてカバンにしまっていたスマホを取り出して枕元に置いてもらう。
看護婦さんが立ち去ってから夫と親に無事手術が終わったことをメールで報告する。
手術が始まる直前まで夫とメッセのやりとりをしていたので、手術に1時間もかかっていない事に気づいて驚く。神業やー。
そしてもしかしたら今日退院できるかもしれないと夫に伝え、もし迎えに来れるなら今日帰ろうかなと伝えると迎えにきてくれるという。
その後正式に先生に確認も取れて退院することになったので夫に伝えて迎えにきてもらう。準備してから出ると言っていたが、思いの外夫はすぐに向かってくれた。
先生の説明を受けてから帰れる予定だったが、外来が混んでいて少し遅くなるかもしれないと言うので夫にはとりあえず到着したらクリニックに併設されているカフェテリアで待っていてもらう事にする。

先生が何時になるかもわからないということで、お腹が空いたからお昼ご飯出してもらえるか看護婦さんに確認お願いしたらすぐに厨房の方がやってきてお昼ご飯を置いて行ってくれた。
献立がわからないので何を食べているのかは食べながら想像するしかなかったが、昨夜に引き続きお昼ご飯もおいしかった。
夫に写真を送ったら「味薄そう」ときたが、意外なことに味はしっかりついていて持っていったふりかけの出番はなかった。
デザートは梅ゼリー。(私にとってデザートは重要ポイントだった)

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食べていたら夫がクリニックの最寄駅で迷子になっていると連絡がきた。
そういえばいつも私がナビをしているのをすっかり忘れていて出口や道順を連絡していなかった。
5分の道を20分以上かけて到着していた。暑い中大変だ。

先生からは全く問題なかったです、質問はありますか?としか言われず、詳細は紹介元のクリニックにこちらから送っておくので、二週間後にそちらを受診して聞いてくださいと言われる。
その後看護婦さんから抗生剤を渡され術後の生活についての注意点を説明してもらう。思った以上に術後の負担は少なそうだった。
書いてなかったのでアルコールはいつから飲んでいいですか?とアル中の私は看護婦さんに聞いたが、想定外の質問だったらしく抗生剤を飲んでる間はやめておいた方がいいかもしれません、と曖昧な感じで言われる。
お昼から抗生剤を飲み始めて2日間なので、明後日の夜に退院祝いで一杯やろうと心の中で目論む。

全ての説明を終えて、これから受付に書類を回すのでゆっくり帰り支度をして15分後くらいに受付に行ってください、病室を出るときはナースコールで出る旨を知らせてください、と言われる。
着替えの服も持ってきていたがめんどくさくて着てきたワンピースをまた着て、トイレの鏡でぼさぼさの髪を整え、ほとんど出さなかったスーツケースに充電器などをしまって気持ちベッドを整える。
ナースコールをして出ることを伝えエレベーターに向かうと今日初めて見る看護婦さんが見送りに来てくれていたので上の階で夫が待ってくれているので一度そっちに行きますと言ったら上を押してくれた。そしてドアが閉じるまで見送ってくれた。忙しいのに、そんな申し訳ないなという気持ちになる。

カフェテリアに行くと夫がPCを開いて作業していた。久しぶりな感じがする。
私がコーディネートしたお出かけ服を着ていてキュンとする。
一緒に受付に行き、お会計をお願いしたらまだできていないので座ってお待ちくださいと言われ、待合室で待つ。
午前診療と午後診療の間の時間らしく、待合室は空いていた。
20分ほど待っても呼ばれないので夫が「まだなの?」と言ってきたのでまた受付に行って聞いたら「もう少々お待ちください」と言われ、また待つ。
やっとお会計で呼ばれ、受付の人が声が小さ過ぎて何を言ってるのかわからなかったが聞き直すのもめんどくさかったのでなんとなく汲んでハイハイと返事してしまった。お会計は7万円以下で、限度額以上になるようだったらと出しておいた認定証は使われなかった。夫がカードで支払ってくれる。

支払い後にタクシーを待ちながら夫は「お会計意外と安かったね」と言っていた。
もしかしたら手術を2回する可能性もあると言われていたので膨れ上がるのも予想してくれていたみたいだ。その手術代を稼がなきゃと思ってくれていたみたいなので、本当に頼りになるなあとじんわりする。

タクシーが来たので乗り込み、駅まで快適に移動する。
すぐに着いてしまったので夫はびっくりしていた。
てっきり術後の私の体を気遣ってタクシーにしてくれたのかと思ったら、どうやら自分が時間がかかったので遠いと思い込んでいたらしい。

平日のお昼だったので電車は空いていて快適に過ごす。
途中夫のボタン押し間違いでエレベーターの扉に挟まれて痛くてびっくりして泣くというトラブルもあったが、荷物も持ってくれて終始楽しくラブラブに帰る。
何か買って帰る?と聞いてくれたので、退院祝いに何か甘いものが食べたいなと思ってコンビニでアイスを買ってもらった。

パン屋やミスドに寄ろうかなと思ったが、私が入院してる間夫は断食をしているらしくプロテインしか飲んでいないらしいのであまり食べるものを持ち込むのもなと思ってのチョイスだが、買ったアイスがすごくおいしかった。
夫も気に入って思いの外食べていたので、最後は無理矢理切り上げて奪い取った。

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家に帰ってリラックスしていたら宅配便が届いた。
何かと思ったら、親からのお中元で美味しそうな七色のおそうめんだった。
父親にお礼のメールを送る。
お返しをした方がいいのかな?と思って父に何かお返しに欲しいものがあるか聞いたらないよと言われる。
夫に言ったら、そりゃそう言うよと言われる。聞き方を失敗したか?
私にとっては受け取ることが愛なので、感謝の気持ちで受け取っておしまい。

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実は父親に手術が終わったとメールした時、無事手術が終わったこと、父親が保証人を引き受けてくれたから無事手術が受けられて感謝していることを伝えつつ、今後もずっと母親から私にメールなどの連絡をしてきてほしくないということを伝えていた。
麻酔が効いてうっかり本音が出てしまったのかなあと思う。
父親からの返事は、全て私の希望通りにするよ、とあった。
間に挟まれて父親はきっといい気分ではないだろうがありがたい。
正直母親は本当にデリカシーがなく関わるたびに後悔する存在なので嫌なのだ。
傷つけるためにこんなことを言うわけではなく、傷つきたくないから言うのだ。
産んでくれ、育ててくれた事は本当に感謝している。
かといって、デリカシーのない発言を私にしてもいいという事ではないのだ。
恩があるから我慢しなきゃいけないなんておかしな話だろう。
どんなに良くしてもらっても、他人の為に自分を犠牲にするなんて嫌だ。
遠くで元気に暮らしていてくれればいいと思う。
「拝啓 お父様お母様、お元気ですか。私は元気です」というくらいの距離感でいたいなと最近思う。

そして@コスメで応募していた洗顔が当選したようでそれも届いた。
もっと高価な物が当たって欲しかったのでちょっと惜しい気持ちもしたが、こうやってたまに懸賞に当たるとなんかゲームみたいで楽しい。
ありがたく使わせてもらおう。

元気だと思っていたが気持ち悪くなってきて頭痛もしてきたのでベッドに横になる。仕事していた夫にお願いして冷えピタを持ってきてもらって貼ると気持ちよかった。そのまましばらく眠る。

6時間くらいたっぷりと寝て夜中に起きる。
リビングに行くと夫は仕事をしていたが、お腹すいたからコンビニに行こうとなって一緒にコンビニまで歩く。
お腹が空いていたのでガッツリ食べたかった私はカレードリアをチョイス。
断食中の夫はピンクグレープフルーツジュースを買っていた。

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匂いが漂って夫を刺激するので「早く食べてよ!」と急かされつつ完食。
食欲があるのがありがたいなあ。
あの同室の吐いてた彼女は大丈夫だろうかと思い出す。

食べたらまた眠くなってソファでうとうとしていたら夫に「寝れば」と言われる。
結構しっかり寝そうだったので気合を入れて起き上がりベッドに移動して寝る。
この時夫はお風呂に入っていたのでおやすみなさいのキスができなかった。

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