461万3750円あったら何に使いますか

タイトルにも入っているこの数字、461万3750円。
これは、ぼくがこれまでの3年半を通じて慶應大学に支払った金額です。
学費、休学費、入学金をあわせて461万3750円。

大学は消費サービスではないのでこういった計算は妥当かわかりませんが、「90分の1授業あたり3000-5000円という計算」というのをよく見聞きします。この事実から何を感じ、どう行動に移すは人それぞれですが、ぼくは「授業をサボってなにかをするなら90分で5000円以上の価値を感じること」に費やそうと決めました。それって、なかなか難しい。変な話、90分で5000円の価値を感じることってなんだろう。


ぼくにとってその授業はいくらの価値があるか

先日授業のある木曜に撮影の仕事を依頼されました。その撮影を行うためにはぼくは授業を2つサボらなければいけなく、つまり1万円の価値が、その撮影にはあるかどうかを考えました。また、そのうちの1つは、ぼくにとってとてつもなく面白い授業(小熊英二さんの「近代思想」という授業)で、念願叶って履修している授業。この授業の時間は、ぼくにとって間違いなく価値のある時間です。

なので、そのクライアントにぼくは、

「その日は大学の授業があります。ですので、提示していただいた金額+2万円でお受けします」

といった旨の返事をしました。その時の提示金額は5万円(経費込み)だったので、7万円の撮影です。結果的にそのクライアントは別の方に撮影の依頼をしましたが、ぼくはそれでよかったと思っています。

当初提示された5万円の仕事を、提示金額のまま行っていたら、ぼくは授業ぶんの2万円の損失です。つまり、5万ー2万=3万円。ぼくは普段の撮影の仕事を、3万から10万円の範囲で引き受けています。なので、最低ラインの金額で仕事をして、じぶんを安売りするくらいなら、仕事を引き受けずに、授業に出ることの方が、自分にとっては有益だと判断しました。


1年間で何万円分の本を読んでいるか

これまたくだらない計算ですが。本の価値は、それにどれだけ価値をみいだせたかという、主観的なものであり、本の購入価格=本の価値ではない。500円のほんのとある一言が、心に残ることもあれば、1万円の学術書が、枕になることもある。

そういった前提というか、考えを先に述べた上で、これまで何万円分の書籍を読んできたかを計算する。ぼくは年間大学の書籍を150冊から200冊ほど読む。500円から5000円の本をだいたい読んでいると思う。テキトーだけど1冊平均2000円の書籍だとして、

2000円/1冊 × 175冊/1年 × 3.5年(通算在籍期間)
= 35万/1年 × 3.5年
=122.5万円

年間35万円の本、通算122.5万円の本を読んできたことになる。慶應義塾大学の施設費は27万円/1年だから、施設費を超える形で本を読ませていただいている。

大学の施設をどのように活用しているか

この本以外にも、ぼくはレザーカッター、3Dプリンターを利用している。
これが一回あたり金額にするといくらなのかはわからない。が、概算を出してみようと思う。

FABスペースの利用料の概算(かなりテキトー)
・1年に10回は利用している
・1回あたり2000円だと過程

2000円/1回 ×10回/1年 ×  ×3.5年 = 2万円/1年 ×3.5年
=7万円


SFCに入学して何週間の時間を過ごしたか。

SFCに入学して3年と3ヶ月が過ぎようとしている。
ぼくは2年前の春学期をとある理由で休学したので、今学期で在籍6学期目。
今週の金曜で今学期の10週目が終わった。SFCの1学期は14週間なので、これまでぼくは何週間SFCに通ったのか。

(14週間×5学期)+ 10週間 = 80週間

これまで80週間大学に通ったみたいだ。では何日通ったのか。
これまでの履修は週2から週4で組んだ。こちらもテキトーな概算でしかないが

3日/週 × 80週(通算)= 240日


3.5年通っているのに、240日か。これまで3.5年在籍しているので、

365日/年 × 3.5年
= 1277.5日
= 1278日

1278日中の240日。約5日に1回に大学に行っている計算。

3.5年で慶應義塾大学にいくら払ってきたか

では次に学費を計算してみたい。

慶応SFCは2学期制で 136万1250円/1年の学費がかかる。
つまり春学期、秋学期それぞれ68万625円 / 1学期 かかる。

ここに入学金20万円休学費用 33万が加わる。

 学費(68万625円×6学期)+ 入学金20万 + 休学費33万 
= 学費408万3750円 + 入学金20万 + 休学費33万

=合計461万3750円


これまでぼくは慶應義塾大学SFCに461万3750円を支払っていたことになる。これってかなりの額だ。よくそんな金出せたな。奨学金、じぶんの仕事・アルバイト、祖母の貯金、親戚から融資していただくなどによって、なんとかなってるんだけれど。これって相当な額だと思う。

大学に1日いくら払っているのか

休日にも大学に行く時があるが、以上の計算から、5日に1回しか行っていない大学にぼくはこれまで461万3750円払ってきた。

これまで大学に入学して約1278日がすぎ、そのうち約240日、大学に通った。1年生の春学期はしょっちゅう残留して音楽を作ったり、休日にも大学を利用することがあるから、これまたテキトーな60日を追加する。合計で300日これまで大学に通った。色々な計算を省いて、単純に、1日あたりの大学の金銭的価値を計算すると、

461万3750円 ÷ 300日 
=1万5379円 / 1日

ということになる。1回大学に来るにあたって、1万5379円を支払っていることになる。これってなかなかのもんだと思うのですが。

これには、休学費用が含まれたり、色々な金額、計算がごちゃごちゃになっているけれど。この事実、少しゾッとした。

いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。