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ブルーボトルコーヒー

掃除、洗濯、料理。やる気の出ない家事をするときはPodcastを聴くと捗る。今日はお気に入りの番組”TAKRAM RADIO “を聴きながら食器を洗う。ナビゲーターの渡邉康太郎さんの声に癒されながら、ブルーボトルコーヒージャパン代表の伊藤諒さんとの対談を何気なく聴いていた。すると今すぐブルーボトルコーヒーへ行ってみたくなり、お皿を洗う手を止めて車を走らせる。

ブルーボトルコーヒーがある地元前橋の商店街はいつも閑散としていて、寂しい街だ。もうすぐお昼だというのに人がいない。静かすぎる馬場川沿いを数年ぶりに歩く。目指すはブルーボトルコーヒー。


ブルーボトルコーヒー前橋がある白井屋ホテル

お店の前につき、ガラス越しに中を覗くと店員さんがふたりだけ。そおっと中へと入り、可愛らしい店員さんにコーヒーの説明をしてもらう。アメリカンコーヒーとワッフルを注文して席に着くと、再びイヤホンを耳に入れてもう一度同じ番組を聴きながら待つことに。

素材としてのおいしさ
ホスピタリティからくるおいしい時間
デザインからなるおいしい空間。

ラジオの中では代表の伊藤さんがブルーボトルコーヒーのこだわりを話している。本当にそうなのだろうかと、待っている間に店内をぐるりと見渡してみた。

心地の良い音楽、ゆったりとしたソファ、アートのような商品棚と、ガラスの扉から見える静かな前橋の街なみ。ここへ辿り着くまでは確かに寂しい街だったのに、店内から見えるのは静かで落ち着いた景色。「おいしい空間」の演出にはぴったりで、特別な場所に来たような気分だった。

直感ファースト。ロジックセカンド。
feel first learn later

ふたりの対談の最後に言っていた言葉。お店づくりに関してもまずは直感を大事にする、理由は後から考える。そうだ私は今日ここへ直感でやって来たんだったと思い出す。やる事だらけを全部放り出して、気付いたら本当にコーヒーを飲んでいる。焼きたてのワッフルを食べながら、自分のこだわりについて考えてみたり、少々お高いコーヒーを飲んでリッチな気分になっている。

非日常を体験した今日はなんだかとっても気分が良い。これからは直感を大事にしよう。やりたいことは出来る限りやろう。時には家事を放り出そう。コメダでもなく、スタバでもなく。特別な日にはブルーボトルコーヒーに行こう。人生宙ぶらりんだった足の裏が、地面にくっついた気分です。


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