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母は私にブスと言わない(4)私の病気について




【コロナウイルス後遺症/コロナウイルスワクチン接種後症候群】


約1年半前、私はコロナウイルスワクチン接種後症候群(ワクチン後遺症)、もしくは、コロナウイルス後遺症の疑いで働くことが出来なくなり、療養生活を送ることとなった。


■私のこれまでの症状

◎頭痛
◎胃痛
◎不眠
◎めまい
◎抑うつ
◎息苦しさ
◎吐気、嘔吐
◎手足のしびれ
◎断続的な微熱
◎倦怠感、疲労感
◎胸の違和感・痛み
◎頭重感、頭が詰まる感じ
◎身体の痛み(特に左腕、背中)
◎集中、思考力、やる気の低下

■コロナウイルス感染歴(計2回)


◎2021年8月
・発熱
・せき
・倦怠感
・息苦しさ
・味覚、嗅覚障害

◎2022年1月
・発熱
・せき
・倦怠感

■コロナウイルスワクチン接種歴(計2回)


◎2022年5月中旬
・副反応が出た記憶はない

◎2022年6月上旬
・接種後から倦怠感、1ヶ月経たないうちに抑うつ、微熱(37.0度くらい)などの症状
・上記の症状に対し、私はやる気の問題だと考え、あまり深く気にしなかった
・2022年10月、疲労感、息苦しさの症状が出始め、アルバイト中に何度か休ませていただく
・2022年10月中旬、倦怠感で朝ベッドから起き上がれず、アルバイトへ行けなくなる(そのまま契約更新が出来ず退職)


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働けなくなった当初、私は精神的な不調だと考えていた為、母の付き添いのもと、精神科を受診した(2022年11月)。すると、精神科の先生より、



「コロナウイルス後遺症ではないか?」


と、ご指摘を受けた。



なぜ、精神科の先生にコロナウイルス後遺症を疑われたのかというと、その精神科の先生ご自身が、コロナウイルス後遺症を経験されたからである。


その先生は1ヶ月ほどで回復されたそうで、私も1ヶ月ほど漢方を飲めば治るのではないかとのことだった。精神科の病院をあとにした母と私は安堵した。


1ヶ月ほど精神科にて処方していただいた漢方を飲んで安静に過ごした。すると、家事や買い物など出来ることが増えてきたので、精神科の先生と相談して仕事を始めることにした(2022年12月頃)。


私は、家から電車で30分ほどのところにあるコールセンターで働き始めた。もはや運命だろうか、コロナウイルスに関する内容の電話のやり取りをするコールセンターである。


私「ようやく働ける!やったー!」


私は浮かれた。もりもり働き、お昼の休憩時間には大好きなカルボナーラを食べた。



しかし、午後になると、徐々に体調に異変が。



私「(なんだかめまいがするような...)」



どうにか仕事を終え、家に帰るや否や、激しい頭痛と吐き気とで翌日はコールセンターをお休みすることになってしまった。



それでもどうにか確定していた他の日程は働くことが出来た。年末年始は大晦日に微熱を出しながらも、穏やかに過ごせた。



2023年1月、引き続きコールセンターで働く私であったが、年明け勤務開始1週間ほどで息苦しさ、めまいなどの症状によりアルバイトをストップ。これは大げさだが、帰り道あまりに息苦しくて救急車を呼ぶべきか真剣に考えた。帰宅してしばらく休むと落ち着いたので安心した。



ここでようやく私は、コロナウイルス後遺症の患者さんを何千人と診察されているという東京、渋谷駅前のヒラハタクリニックで診ていただくことに。



ヒラハタクリニックはオンライン診療(記憶が曖昧だが、確か当時は電話での診療)も実施しているということで、とりあえずオンライン診療を受けることにした。



電話で困っている症状や、いつコロナウイルスに罹患したか、いつワクチンを接種したかなどを説明し、この日は終了。翌月、2月(2023年)にヒラハラクリニックで診察していただくこととなった。



〜2月、ヒラハタクリニック待合室〜



緊張どきどきの私。
(「勘違いですよ」とか怒られたらどうしよう...)



アナウンス「私(名前)さん、診察室〇〇へどうぞ」



ガラガラガラ


扉を開き、診察室へ入る。
一目見て「ここに座るのね」とわかる、先生の目の前の空いている椅子に座る私。



先生「...いや〜大変でしたね。」



娘「(大変でした?...そうか、私、大変だったんだ。)...はい〜あはは」



診察の内容を正確に覚えている訳ではないが、先生がかけてくださったあたたかいお言葉に感動し励まされたことを今でも覚えている。



この日は、コロナウイルスワクチン長期副反応(ワクチン後遺症)ではないかと診断を受け、漢方とお薬を処方していただいた。



また、他の病気の可能性を否定し、膵臓の状態を調べるために、様々な検査もしていただいた(血液検査、腹部エコーなどなど)。結果、異常なし。



それから、3ヶ所の耳鼻科にて慢性上咽頭炎の検査もしていただく。コロナウイルス後遺症の患者さんの中には、この慢性上咽頭炎にかかっている方がいらっしゃるそう。

■慢性上咽頭炎とは
ウイルス性ののど風邪の場合は、体の免疫機能が働き、ウイルスを攻撃して死滅させることで改善する場合がほとんどですが、ウイルスがなくなった後も上咽頭に炎症やうっ血が残ることがあります。 この状態を「慢性上咽頭炎」といいます。のどの痛みや違和感が長く続いている。原因の分からない頭痛やめまい、体のだるさがつらい。こうした不調の要因として「慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)」があることが分かってきました。

サワイ健康推進課「病気と医療の知って得する豆知識」



検査の結果、私の上咽頭に炎症はなかったものの、充血しているように見える箇所があるとのことで、念の為、一度「EAT(イート)療法」と呼ばれる治療をしていただいた。

■EAT療法
上咽頭炎の治療として効果的なものは0.5%~1%塩化亜鉛溶液を染み込ませた綿棒を用いて、鼻と喉から直接上咽頭に薬液を擦りつけることです。

医療法人モクシン堀田 修クリニックホームページ


綿棒と聞くと可愛らしくも思えるこの治療なのだが、これが最初はなかなか痛い。私は出血しなかったものの、あまりの激痛に帰宅しても1時間ほど涙止まらず。(手に刺さった小さな木のトゲを取り出すだけで倒れそうになる程、痛みに弱い私のことなので、あまり参考にならないかもしれない)


上咽頭の炎症は、胃酸が逆流することで悪化しやすくなるそう。痛みに激弱な私は「EAT療法」以来、より一層、食事などに気をつけるようになるのであった。


以下、お医者さまから気をつけるようアドバイスをいただいたものたち。

◎アルコール
・禁酒

◎脂もの
・私がコールセンターアルバイトの日に食べて体調を崩したカルボナーラは、油が多く使われていたのかもしれない(外食のパスタなど美味しいけれど注意が必要)

◎甘いもの

◎辛いもの

◎カフェイン

◎食べすぎ

◎ストレス

◎タバコ

◎睡眠不足

◎早食い


私は病気を患う前、ポテチなどの揚げ物好きで、早食い、食べ過ぎの習慣があった。早食い、食べ過ぎに関しては、一口ごとに箸を置く、ストップウォッチで20分計りながらゆっくり食べる(満腹感を感じるには約20分かかるそう)などに取り組んでいる。ポテチなどの揚げ物は、あの「EAT療法」の激しい痛みを思い出して買わないようにすると、あまり食べたいという気持ちが沸かなくなった。



さらにお医者さまの指示で「鼻うがい」にも取り組み始めると、風邪を引いて悪化させることがなくなった。(以前は風邪を引きやすく、2ヶ月に1度くらい耳鼻科にお世話になっていた)



他にもお医者さまが、YouTubeやXなどのSNSで、コロナウイルス後遺症やワクチン接種後症候群の療養に大変役立つ "セルフケア方法" をアップしてくださっている。


生活習慣の改善、鼻うがいやセルフケアなどにより、1年以上かけて徐々に回復してきた。



現在は、倦怠感が主な症状で、無理をしてしまうと頭痛、身体の痛み、息苦しさなどが出ることがある。今の倦怠感を10段階で現すと(10が1番重いとして)、2と3を行き来している感じ。外出は、2日に1度。


汚い話で大変申し訳ないが、1年前は2週間に1度ほどしかお風呂に入れない上に、家族以外の人に会う勇気もない状態であった。たまにお風呂に入れても、ぐったりしていた。ようやく今年に入り、毎日お風呂に入ってもそれほど疲れなくなり、人に会って話を聞いたりする元気が出てきてとても嬉しく思う。

仕事もありがたいご縁に恵まれ、週1日のペースで働かせていただくこととなった。病気を患う前と同じように働くことは出来なくても、自分の出来ることに積極的に向き合いたい。


そのひとつとして、このnoteがあると私は思う。私のプロフィールにある「目標100投稿」というのは、以前舞台をしていた頃に、「100回舞台に立つ!」と目標を決めたものの達成出来ず、心残りであったことから「目標100投稿」としてみた。今回は4投稿目。周りと比べず、私らしくエンジョイしよう。


当たり前に出来ていたことが出来なくなる恐怖や絶望感にさいなまれていた時期もあったけれど、たくさんの存在に支えられ今日、今この瞬間を生きられていることに大感謝。



続く。


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