コミュニケーションの最大のコツは

またやってしまった。子どもの授業参観が終わったとき、息子のクラスメイトのお母さん廊下で話しかけてくれた。コロナ禍でなかなか会えず、色々話したいことがあったらしい。ウンウンと聞いていたのだけれど、実は「早く仕事に戻りたい」という気持ちがどこかにあった。だから、ふっと話が途切れた瞬間に、「じゃ、またね」と置き去りにしてしまった。後から思い返し、感じ悪かったかな…きっと、もっと話したいことあったよな…そういえばこっちも聞きたいことあったんだった…とクヨクヨ。

この、授業参観での立ち話、がどうも苦手だ。仕事仲間との雑談はそこまで負担ではないし、仕事がらみの場であれば、初めての人とも気軽に話すことができる。多分、どこで出会うかによって、私のイメージは大きく違うと思う。

この、「授業参観の立ち話」がどうして苦手なのか、考えてみた。

・顔と名前が一致しない
・何を話していいかわからない

コミュニケーションの基本ともいうべきこの2つの影響が色濃くでるのが、「授業参観の立ち話」の場なのだと思う。特に前者。名前を覚えていない罪悪感から、早くその場から立ち去りたくなるのだろう。

ところで、うちの長女はコミュニケーション強者だ。明るく、友達も多く、友達とのコミュニケーションを楽しんでいる。すごいなぁと思いながら、彼女を観察していてわかったことがある。とにかく名前をすぐ覚えるのだ。彼女はどちらかというと、記憶力がいい方ではない、と思う。人の名前以外はかなり覚え間違いが多い。こないだはくまモンのことを「ふなモン」と言っていた(すごく気持ちはわかる)。でも、人の名前は絶対に間違えないし、自分の友達、友達のご両親、両親の友達、親戚にいたるまですぐ覚える。そしてその名前で呼びかける。「あ!えりちゃん!」「あすかくーん」「るかちゃん!」。ニコニコ大声で名前を呼ばれたら、そりゃ呼ばれた方は嬉しくなるよね。

つまり私も、名前を必死に覚えれば、それで解決するのではないのだろうか。それにはおそらく、出会って1分間、自己紹介直後が勝負だ。何度も口に出して覚えるのだ。名前を覚えたら、後は相槌を打てば、コミュニケーションの完成だ。「えみさん、がんばってるね」「えみさんのやってること、いいと思うよ」。うん、いい感じ。これならできそうだ。後は最大のポイントにして最大の難関、「名前を覚える」さえ乗り切れば。

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