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手仕事に憧れて


この暑い中、私はKYにもウールでベストを編んでいます。

模様編みをしながら、脇下を編む際、「糸を渡す」ということをしなければなりません。

糸を「絞め」、ひっくり返し、編む。

この単純な作業に慣れず、戸惑い、失敗し、ほどき、編み直しました。

途中で放り投げてしまおうと何度も思いました。

けれど、自分で編んだものを着ることが学生時代からの小さな夢でもありました。

学生時代、冬にお友達がおばあちゃんに編んでもらったカーディガンを着ていました。
黒色のモヘアを使った方眼編みのカーディガンで、シックでモードなデザインに感動しました。
私は手編みを身につけるその子が、羨ましくてたまりませんでした。ハンドメイドを素敵に着こなす姿が今でも忘れられません。

時間が少し経ちましたが、私も手編みを身につけようと、一念発起し、編んでいます。

秋冬に、牡丹色のこのベストを身につけ、街を歩くことを思い浮かべながら、楽しく編んでいきたいと思います。

製作途中、お茶請けを添えて


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