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齢43にして、非モテを卒業するチャンス到来。そのときボクは、妻の目を盗み、“未婚”を主張してしまおうかと一瞬迷った。

「ゆづおさんって結婚されてますか?」

重要クライアント先で、
1億年ぶりに
まるで北川景子にそっくりな独身女性からそう尋ねられた。

その瞬間、ボクの心に新たな感覚が広がった。ふと、どこかに置き忘れていた懐かしいパステルカラーがよみがえる。

43才。おっさん。オレ。
恋を失ったモノクロの時間に色彩が回復した。

思えば大学の人間関係は
恋愛至上主義で成り立っていた。
しかし社会人になって間もなくすると、その手の話は、「誰かと付き合っている」の“恋愛話”ではなく、「既婚者か独身者か」の“結婚”という制度の話に変わった。

そしてアラフォーともなると、
「奥様は、なんと言っていますか?」
「お子さまはおいくつですか?」
既婚を前提としたクエスチョンで、異性から会話されるようになる。

こうして次第に色恋沙汰の話題から遠ざかっていくのは自然の摂理であるがゆえ

ボクに問いかけた北川景子の声は、
カピカピに枯れた心を
ピンク色に潤してくれた。


一ヶ月に一度、
重要クライアント先の部長と商談する際に、彼女がいつも応接室に通してくれた。アイスコーヒーからホットコーヒーへ。季節の移り変わりとともに彼女の入れてくれるコーヒーも会話も変わっていった。

「今日の最高気温35℃ですって」
「ようやく涼しくなって汗が気にならなくなりましたよね」
「一年ってあっという間ですよね」
彼女はいつも満面の笑顔でボクに話しかけてくれた。

気がつけば、かなり仲良くなっていた。

そこにきて
「ゆづおさんって結婚されてますか?」
である。

あ。

これはもしかして…

妻の目を盗み、真実と嘘のボーダーをかすめるようにして“未婚”を主張してしまおうかと一瞬迷った。

結婚10年。ボクは妻に隠し事はない……はず…

結婚は地獄なのか?
実際に地獄の人もいる。
しかし、他人様にノロケたくなかったり、
ツンデレといった要素も加担してくるがゆえ、

「結婚のデメリット」とか、「結婚はこんなに不自由」、「結婚なんてするもんじゃない」みたいな結婚に対するネガティブ情報の方が、ポジティブなものよりどちらかというと優勢であるような気がする。

しかし…
ゆづお夫婦は結婚して10年になるが、
結婚って“神イベント”以外のなんなの?という程度に満足している。

コブクロが歌っちゃうような大袈裟な永久の愛なんてそこにはないが、
妻との会話は、これ、それ、あれ、どれ、の“こそあど言葉”の多用とアイコンタクトで過不足なくコミュニケーションが取れるし、もはやきわめて快適な生活空間。

これに我が子と
“もーいいかい”
“もーいいよ”
っと押入れの中で声を潜めて隠れて遊ぶ時間だって思いっきりある。おっさんのくせして、懐かしい子ども時代をタイムスリップできて、結婚っておもろすぎるじゃないか、と言えるくらい堪能たんのうしている。

…なんて、うまいこと言ってみたが、

単純にボクは、
元来がんらいより一人遊びができない人なのだ。

だからつまるところ
我が家には“隠れんぼ”はあっても、
夫婦間に“隠し事”はない。なにもかもをオープンにしてみんなで共有してきた。

ん?

…と、思ったけどあった

このnoteだ。

先日、noteを開くと
2年目突入と、200記事達成の通知がきた。

ボクは2年間、毎週途切れることなく土曜日の4時半から3時間程度で仕上げる“任務”を続けてきたが、スターダムに乗ることも失速することもなく、中途半端にnoteをただよい続けてきた。

ご覧の通り、
清廉潔白でキレイな言葉ばかりの場所になりすぎたら、それはそれで居心地の悪さを感じるから、内容は守りに入ることはないし、フォロワーさんにびることもない。アイドルのように立ち回る必要もないのでシモネタ、お下劣、おゲス、何でもありの“素”でやっている。

きっと、ボクに会って話をしたら
“noteのイメージのまんま”
一様いちように言うであろう。

わずか週1の投稿で、
苦痛になる苦手なテーマは取り上げない。まさに自他ともに認める“向上心”も“熱量”もないnoterである。

それでも実は、フォロワーが3000人超えたあたりから登録先のメールに
”記事を書かないか。お支払いをするから”
と企業様から、ありがたいお誘いをポツポツと頂くようになった。

興味がさほどなかったので、
いままで放置していたが、

雑記系のジャンルでは、そこそこやってきたと自負しているボクが、いくらの価値があるのかをここで公開することで、
皆さんのライターとしてのアメリカンドリームを後押しする指標にできたらと思い立ち、

思いきって先週、問い合わせをくれたすべての会社に返信をしてみた。

そして、金銭的回答がようやく出揃ったので
ここに公開したい。

各社、さまざまな形態がある。
一言で表せないほど複雑ではあるが、
総じてザッと数値化するならば、

上は1文字3円(しかし条件付)、
下は1文字1円。
平均すると1文字2円

それがボクのライターとしての価値であった。

笑。

もちろんこの場合、
好き放題書くわけにもいかず、
相手の提示するテーマに沿って、広告的な要素も入れなきゃならない。
はっきりいってボクの一番苦手なことをやって時間も多分にとられる。

微妙どころか“地獄”である。
がっくしである。

ボクの力不足で、みなさまに夢を与えるつもりが絶望をおすそ分けする結果になってしまって大変申し訳ない。
この結果は見なかったことにして各自邁進まいしんして頂きたい。

「ゆづおさんって結婚してますか?」

“妻の目を盗む”
というところから話が脱線しすぎた。
話を冒頭に戻そう。

北川景子とボクは、
ギリギリ親子でもおかしくないほどの年齢差があった。

さてどうしようか。

妄想が膨らむ。
“未婚”を主張して、食事に誘われたらどうしよう。えっと😍
いや、待てよ。そこまでは全然いいとしても、越えなければいけないハードルを考えたら、頭をかかえてしまいそうだ。
しかしな。そういった諸々もろもろの壁を飛び越えてしまえば、経験したことのない甘美を味わえるよな😆

うふ、うふふふふ。
あはははは♥

期待があった。
妻に内緒で、おっパブに行ったとき以来の背徳感である。

しかし常識が
ボクの肩を叩いて待ったをかける。

「冷静になれよ。どう考えてもおまえじゃムリだろ?仮にうまくいったとしても、すぐにバレる。家族を崩壊させる気か?」

うん。確かにムリだ。
隠し事のnoteがこんなに苦痛なんだから。

ちっ。
し、仕方ネェな…。

ボクは正直に答えることにした。

“こんなに好き勝手に生きているように見えてね。アハハ、三児のパパなんですね。”

すると彼女は目を真ん丸にして、
驚いた顔をした、ように見えた。
そして2秒くらいの無言の時間が流れた。

…ああ、やっぱりなんかごめん。

いままで思わせぶりしちゃっていたのかな?
もてあそんじゃった、というかぁ。
イヒイヒ。
心の隙間に入りこんじゃった、というかぁ。
イヒイヒ。
いやね。そういうつもりはなかったんだ。しっかしなぁ。オレも中年なってからモテるもんだな。オレも罪だなあ。
イヒイヒイヒイヒ。

相手は北川景子だぜ。
うひゃひゃひゃひゃー。
もはや非モテ卒業じゃん。

ボクは心の中でニヤニヤしながら、モテ男の気分を堪能たんのうした。

すると北川景子は満面の笑みで言った。
「えー!めっちゃいい。救世主!もしよかったらなんですけどぉ、いまファミリー用の商品のキャンペーンやってましてぇ、事務の私にとっては社内コンクール結構キツイんです……買って頂けると助かる………んです♥」

ブホっ
………変な音が喉の奥の方からでた。

……………

…………お、おう。
そ、そりゃ、ま、

まあ、そりゃそうだよね。
アヘハヘハヘヘハハ。

いや、オレも3人の子持ちやし、気に入られても困るし。よかった、よかった(涙目)。
あとで関係性切るのって、めんどくさいしな。俺かてlikeではあるよ、けどloveとは違うからな。

……って、なんなんですか。これは。


ということで、そんなこんなで3年目突入。
文字数を1500〜2000文字に減らそう、、、かな。少しばかりゆっくり起きようかな、と。

6000名のフォロワーさんには感謝。
これからも気まぐれにお邪魔して、スキ♥や、コメントをさせて頂きます。

引き続きどうぞよろピク💞

いまから家族で日本海側にキャンプ行ってきます。みなさまもよい週末を。

※当記事の前提として、結婚して良かったという人も、結婚するべきではなかったという人も、結婚したいという人も、結婚したくないという人もいて、それは全て一様に尊重されていて、誰かの経験談一つをとってして「正しい」「間違っている」ということはない。とボクは思うとりますよ。

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