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インド旅行記:インドを旅して感じたゴミ問題

インドを歩いていて常に絶対に目に入るもの。
それは「ゴミ」です。
道路一面に広がったゴミ、犬がゴミを漁っている光景、平然とゴミを捨てる人、色々な光景を目にします。
インドは世界有数の人口を抱える国であり、急速な経済発展と都市化を遂げています。
しかし、この発展の陰で深刻化するのが「ゴミ問題」です。
今回はそんなインドを旅して感じたゴミ問題を調べながら簡単にわかりやすくまとめてみました。

溢れんばかりのゴミがあり、その上を平然と歩く人々

ゴミの現状


インドでは毎日約15万トンの固形廃棄物が生産されており、その管理が大きな社会問題となっています。
ゴミ処理の基本的な枠組みが未整備であるため、多くの場所でゴミが適切に処理されず、道路や空き地、水辺に不法投棄されることが一般的です。
これにより、環境汚染や衛生問題が発生し、病気の温床となることも少なくありません。
特にプラスチック廃棄物の問題は深刻で、インドは世界のプラスチック廃棄物排出国の上位にランクされています。これらの廃棄物は海や川に流れ出し、海洋生態系に甚大な影響を与えています。

路上にゴミを捨てる市民とそのゴミを漁る牛

改善策


インド政府はこの問題に対処するため、2016年に「廃棄物管理規則」を更新し、固形廃棄物の分別収集やリサイクルの推進を図っています。
また、2022年までに一回使い捨てプラスチックの完全禁止を目指す政策も打ち出しています。
しかし、これらの政策が現実の問題解決に直結しているかは疑問の声もあり、特に地方自治体のゴミ管理能力の不足が課題となっています。
また、国民一人ひとりが現状の課題をしっかり認識し、意識改革することも不可欠です。
どれだけ政府が政策打ち出しても限りがあります。
国民一人一人が協力することで、最大限の効果が発揮できます。
解決のために、インドの多くの市民はゴミの分別やリサイクルに対する意識が低く、習慣の変化が必要です。
政府と自治体、国民が一体となった取り組みを行い、教育を通じた環境意識の向上、地域コミュニティによるクリーンアップ活動の促進、リサイクル産業の発展支援など、多角的な施策が必要だ。

まとめ


インドのゴミ問題は、ただ単に清潔な環境を保つという問題に留まらず、国の持続可能な発展、公衆衛生、さらには地球規模の環境問題にも関連しています。
この問題に対する真剣な取り組みが、今後のインドの発展において重要な鍵となる。

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