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【節約生活#526】時間持ちになってみたい

 趣味で節約生活をはじめてみた。
 健康的で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦している。

富=時間

 一般的なイメージでは富とはお金だとか財宝である。金融資産を含めたりしないといけないので、もっと広く資産だという人もいるかもしれない。何にしろお金で計測されるものである。
 なんとなく「お金持ち」でイメージされる姿である。

 この1年ほど、節約生活を続けるなかで、富とは時間なのだと考えるようになった。
 Time is moneyと言い出したのはベンジャミン・フランクリンと言われて、どうしてもこの感覚が抜けない。けれども、時間はお金よりも価値が高い。

 いくらお金があっても忙しすぎたら意味がない。自分のほんとうに欲しいものを買う時間すらないのだから。
 手っ取り早く満足するためには夜に飲み屋に出かけたり、amazonなどでご褒美を買うくらいのものである。
 夜中に眠い目をこすって飲み屋に通った経験があるが、何も生み出さなかし、今に残るものもない。翌日には虚しさしかなかった。

 毎朝、早起きをしてnoteに自分の考えをまとめる時間をとっている。自分の人生を生きていると実感できる時間である。いくらあればこの時間を手放せるかを考えてみるが、いくらもらったとしても手放したくはない。
 多忙は他人の時間を生きらせられている。

富=お金という反論

 しかしながら、お金があれば時間も買えるではないか、という反論もある。冒頭でお金もちのイメージをあげたけれども、だいたいお金持ちは時間持ちでもある。だってお金があるから。
 だから、ライスワークで象徴されるような、食べる(生きる)ために仕事をするなんてことをしなくてよい。ほんとうにお金があれば時間はついてくるのだ。

 たくさんのお金持ちをみたわけではないけれども、私の知っているお金持ちは基本的に働いていた。しかも、ハードワークで。
 もちろん時間のある人も中にはいた。ほとんどない人もいた。確かに時間を買うことができるかもしれない。移動はタクシーを使ったり、家事は代行サービスを使ったりする。お手伝いさんを雇っている人にも会ったことがある。
 けれども、その分仕事ややらなくてはいけないことが入ってくるので時間は常になくなっていく。

 そもそも、お金で時間を買うということは、時間がそれだけ貴重だという証左でもある。お金持ちになったとしても時間は貴重で、お金を出してでも手に入れたいものなのだ。

時間をもてあます=暇という反論

 では、時間がありすぎて暇をもてあますのなら、無意味ではないか、ということもできる。
 まったくひどい話であるけれども、ニートなどが暇で昼夜逆転しながら自堕落に過ごしているというようなイメージが蔓延している。
 実際に会いもしないで、外からならなんとでも言えるとは思う。確かにかつての知り合いで生活保護を受けながら、ゲームをはしごするだけの日々を過ごしている人はいた。その点だけとれば上の説も成り立つだろうけれども、事情は様々ある。

 逆にお金もちで時間をもてあましていると嫉妬されている人を見たことがある。主要駅の駅前の土地を代々貸すだけの生活なのだそうだ。

 それはそれとして、ただ時間があればよいというわけではないのは確かである。小説などでために見かける、永遠の命があったら・・・という思考実験に似たところがある。

 いくら時間があったとしても、自分のしたいことやすべきことにリソースを割り振ることができないのであれば仕方がない。

自分の時間=自分の人生

 前述したように、時間をもてあます人にたくさんの時間を与えても無駄になってしまう。
 自分のしたいことに気づけていない人がたくさんいることは確かである。そういう人は忙しさを求める。そして、貴重な人生をすり減らしてしまう。

 まずは自分のしたいことを知ることが、自分の人生を生きる第一歩になるのだと考える。

 私自身は割と長い間、障害と社会に関係する仕事をしてきた。一般的に医療・介護・福祉の現場でも働いてきたし、行政の事業にも携わってきた。今でも継続している。
 ただ取り組んでいただけでは忙しさに飲み込まれてしまう。はじめの10年くらいはそうだったかもしれない。過労で倒れてしまったけれども、そのあと運良く復帰することができた。よくも燃え尽き症候群にならかったと自分でも思う。

 過労で倒れたあとに、自分自身のことと重ね合わせながら自分のしたいこととすべきことを考えることができた。これも時間があったからこそと言える。

 自分の時間を生きることは自分の人生を生きていることと同義であると言える。文化的なのか、ついついお金があればよいという考えに流されてしまうけれども、もっともっと自分の時間を大事にして生きたい。

 この1か月ほどかけて有給消化をしている。ずいぶんためこんだものと思う。ブルシットジョブの多い今の仕事から、自分のしたいことに向けて少しずつ準備をしていきたい。
 自分の時間の確保が先決である。そして、やりたいことのできるような時間持ちになりたい。


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