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「大腸が長い2」非正規公務員を飛び出した54歳の冒険#26

この度検査を受けることになった病院は、友達の紹介であった。
高校か中学の先輩がやっているとのことで、
とてもよかったというタレコミであった。

先輩にお尻を出せるだろうかという私の心配は、
返す刀で、友により却下された。

20分遅れで到着した私だが、早速小部屋に案内され、
2リットルの飲み薬と紙コップを渡された。

これが曲者。
とにかく飲めないのです。
更に一気にではなく、ちびちび飲まなければいけない。

波が来たら、専用トイレに向かう。
1リットルを飲んだ時点で、
ウントモスントモいかない場合は、奥の手があるそうで、
でもそれは両者ともに大変なので望んでいない、とのことでした。
もうプレッシャーでしかない。

寝不足と空腹で、アタマが痛い。
そして気分が悪くなる飲み物2リットル。

戦う前から戦意喪失。
もうダメかもしれない。
Twitterでそう呟いたら、応援コメントが返ってきた。

そう、大いに乗りかかった船、
もう降りるわけには行かない。
退職して、大海原に漕ぎ出した、私と同じ。
負けられない戦いがここにある。
ここまでの努力と準備を、全てを無駄にしないように。

途中は省略するが、
諦めたらそこで終わり。
とにかく諦めないことだ。

2リットルが難しいと申し上げたところ、お水が出てきました。
気分が悪いですと訴えたら、
吐かない程度に、
このお水でお口直ししながら、頑張るようにとのこと。😮
それがマジでお口直しになって、更に頑張った。

でも水の威力は長くは続かなかった。
1.4リットル付近で、挫折。
もう無理です。
ではお水を頑張るようにとのお許しを得て、
総合的にはお薬1.4 リットル、お水1リットル、
計2.4リットルを午前中に飲んだ計算だ。

すごかった技について、後進のために記しておく。
まずコップ一杯のお水を飲み、
横たわって、胃の辺りからお腹をのの字にマッサージする。
そうしたら水が腸に移動するとのこと。
人体のフシギを知った。

キタキツネを呼び寄せるように、
私は自身の腸にやさしく呼びかけた。
それは奇跡的に、
我が子のトイレットトレーニングの際にかけた声かけと同じであった。

よく1日2リットルの水を飲めと言われるが、
頑張れば2リットル以上いけるという証明になった。
石持ちの私は身に染みた。

続く。




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