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あかすりは身体のデトックスだけでなく素っ裸で心も解放される体験だった話

12月をどのように過ごすか、人によってルーティーンがあるように思う。
私の場合は、日程や状況が許せばあかすりに行くことにしていて、行くたびに「いいよ〜」と友人にお勧めするのだが、意外と皆さんご存知ないようで。紹介したら「行ったよ!よかった!」というお声もいただく。
裸の付き合い、というが、あかすりも一種の裸の付き合いである。身体も心もリフレッシュできるこんなに素敵な体験は他にないと思うのだが、あかすりの一部始終を解説する記事があまりないので、どんな世界なのかをイメージしてもらうために紹介したい。いわゆる推しを語る記事だ。

昨年末の感想。マッサージが含まれているのがお気に入り。


行きつけのあかすりは眺めのいい温泉と共に

お天気がいいと露天風呂からはこんな眺めが。(公式サイトより)


偉そうに紹介文を書くけれど、全国各地のあかすりや本場韓国のあかすりのヘビーユーザーというわけではなく、ある一ヶ所を行きつけにしているだけ、という点は最初に言い訳をしておく。

私が年末にいつも利用するのは、城山ホテルKagoshima・さつま乃湯ボディケアのあかすり45分コース。ここは美肌の湯として評判で、露天風呂から桜島が一望できることでも人気の温泉である。
マイナスイオンが発生する低温スチームサウナもあるし、さらには脱衣所にTVモニター付きのリクライニングチェアが設置されているリラクゼーションルームもあるので、入浴後もゆっくりできる。下手すれば半日ここで過ごすこともできるのではないかと思うほどのリラックス空間だ。
※番宣のようだが宣伝料はいただいていない。

イメージ図(公式サイトより)。実際はこんなに優雅ではない。

あかすり体験の一部始終

当然だが浴場内は写真撮影ができないため、記憶をたどって文章でお伝えする。どうか想像力をはたらかせて読んでいただけますように。

①温泉に入ってしっかり身体を温める

温まっている身体の方が垢が出やすいそうで、予約時間の15分ほど前に温泉で温まる。今回は張り切って30分以上前に来てしまい、サウナを2セット追加しました。

②個室のドアが開いたら入る

大浴場の一角にあかすりルームがあり、時間になるとどちらかのドアが開くので部屋に入る。ここで恥ずかしがってはいけない。「こんにちは〜○○です」「こんばんは〜○○です」と爽やかな挨拶と笑顔で始めると良い。

③仰向けになるー表面(下半身・上半身)あかすり

マッサージベッドのような台に横たわり、仰向けになる。表面がツルツルして滑るので注意。ここからしばらくまな板の上の鯉状態が続くので覚悟すること。一応、大事な部分だけタオルがかけられるのでご安心ください。
温かいシャワーをかけられ、あかすり開始。両手にはめた(であろう)あかすりグローブで手際良く、足元から上へ上へとあがってくる。

④うつ伏せになるー背面(下半身・上半身)あかすり

次は背面。滑らないように注意してうつ伏せになる。表面と同じ容量で手際良く擦られていく。コースにもよるが、ここまでで20〜25分くらいだろうか。時計が見れないので感覚でしかないのだけれど。
実はうつ伏せターンは個人的には辛い。顔を真っ直ぐ下に向けたり、右に向けたり左に向けたり、ここを乗り切るにはちょっと工夫が必要かもしれない。

どれほどの垢が出たのか見たいが、確認のすべはなし。


⑤背面のボディシャンプーと軽めのマッサージ(脚・背中・肩腰・腕)

あかすりが終わったら、うつ伏せのまま背面のボディシャンプーに入る。泡で身体を洗ってもらう感じだ。泡の滑らかさを利用してリンパマッサージをしてくれる。今回は少し弱めだった。もっと強くても良いなあ。でもこれがメインではないので「もっと強くしてください」などとリクエストしづらくて悩む。

⑥表面のボディシャンプーと軽めのマッサージ(脚・鎖骨・腕)

再び仰向けになり、表面のボディシャンプーとマッサージ。腕や鎖骨も丁寧にマッサージしてくれる。腰やお腹のあたりを触られるのがくすぐったい。軽めだから余計にくすぐったく感じてしまうのか?
普段いかに自分の身体をほぐしてケアしていないかを思い知らされる。年に1回のこの日に全てを託すのではなく、日頃からこまめに老廃物を流そうと心に誓う。

⑦うつ伏せになるー熱めのタオルを全身に乗せて指圧(肩まわり)

この熱めのタオルを乗せられるのが気持ちいい。とホッとしていたら、さっきまでの軽めマッサージとは裏腹に、今度は超絶強めの指圧でぐいぐい肩周りを押される。え!そんなに力出るの!と驚きを隠せない。
今度は強すぎて、でも言えなくて、できるだけ身体の力を抜いて状況に委ねることにした。体感で言うとここまでで35〜40分くらい。

⑧仰向けになるーシャンプー・リンスとヘッドマッサージ

強めの指圧が終わったら再び仰向けになり、洗髪へ。シャンプーとリンスをしてもらうのだが、かなり豪快に泡立ててわしゃわしゃ洗ってくれるのが気持ちいい。さらにヘッドマッサージタイムが長いのも嬉しい。ここだけの話、美容院のシャンプーよりも腕がいいように感じる。これを目当てにあかすりに来ても良いんじゃないかと思うほどだ。
3年前は「頭(頭皮)がカタイ」と言われたけれど、今回は言われなかった。ちょっとは柔かくなったかな。

⑨全身を流して終了

熱めのシャワーを全身にかけて流してもらい終了。45分間お疲れ様でした。
ちょっと身体が冷えたので、温泉に浸かってから部屋に帰る。肌がツルツルすべすべでいつまでも触っていたくなるので嬉しい。
今回の担当者さんは今日は私が4人めのお客様だったそうだ。お疲れのところありがとうございます。
(注:記憶違いであかすり手順が違っているかもしれません。ご容赦を。)

3年前のFB投稿。垢がどうこうではなく、頭のカタさに言及されていた。

今年の汚れ今年のうちに

どこかのCMソングではないが、私にとってこの時期のあかすりはまさにこれ。デトックスというと身体の中からの老廃物排出を指すことが多いが、表面の垢落としもぜひデトックスの仲間に入れてあげたい。
素っ裸を人前に晒す45分間というのもあまりない経験で、全身を誰かに委ねるという体験は心の解放にもなる。裸を見られるのが恥ずかしい、と思うかもしれないが、担当者はそんなこと微塵も感じていない。彼女たちは、ただ目の前に横たわった身体と向き合い、足のつま先から頭のてっぺんまで綺麗に擦り上げるのみ。
温泉タイムを入れても60分。これでこの値段ならコスパが良いと言えるだろう。(注:宿泊者以外は温泉入場料が加わります。公式サイトでご確認ください。https://www.shiroyama-g.co.jp/spa/body_care/

1年頑張った自分へのご褒美

あかすりだけにこのホテルに来れば良いのだが、一人合宿と兼ねて一泊で来ることにしている。私にとってはある種のアンカーになっていて、それが余計にご褒美感を与えてくれるのかもしれない。
あかすりを受けるには、健康でなければいけない。身体に傷があってもいけないし、体調が悪かったり、生理でもいけない。レディースデーは予約が混み合い希望の時間が取れないこともある。実にいろいろな要素があり、全てがカチッとはまってこそこのあかすりを思う存分味わえるのだ。
今年もここに来ることができた。垢を落とせた。年末恒例の”コレ”は頑張った自分へ、一生懸命に働いてくれた私の身体へのご褒美なのだ。


来年は

どうなるか分かりませんが、また垢落とし報告ができると嬉しいです。値上がりするかもしれないので、行ってみたいと思う方はぜひお早めにどうぞ。
展望露天風呂からの桜島の眺めも素敵なので、温泉だけでも行く価値ありです。

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