子どもが生まれて「親」になる前に、夫婦で話しておくべき5つのこと
赤ちゃんを授かったら、新たな生活へのカウントダウンが始まります。夫婦で「親」になる準備はできていますか?
産後はなかなか落ち着いて話し合う余裕がありません。そこで今回は、妊娠中に確認しておきたい5つのことをお伝えします。あの時ちゃんと話し合っておけばよかった……と後悔しないよう、日々のコミュニケーションの中で取り上げてみてください。
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
1.家事分担について
まずは家事の分担について話し合いましょう。産後は24時間赤ちゃん中心の生活になります。今まで通りの家事の進め方では生活が回らなくなるかもしれません。夫婦でお互いどう分担するのか、細かく相談してみてください。
ポイントは「具体的に」ということ。例えば洗濯ひとつにしても、ポケットの中身を確認したり、洗剤や柔軟剤を計ったり、乾燥機NGの服や色物を分けたり、しわを伸ばしながら干したり……と、実はたくさんの工程があります。お互いの認識にズレがないよう、何をどこまでやるのか確認しておくといいですね。
そして「完璧を求めない」のも大事です。これは私自身の反省でもあるのですが、多くの場合ママはパパの家事に対して不満が残りがち。しかし文句や注文が多いと相手のやる気は下がるので、ある程度でOK!にする方がお互いのためです。
2.働き方について
ママが働いている場合は、今後の働き方について早めに話し合いましょう。仕事は家族の暮らしに直結するため、答えを出すにも時間がかかります。
・ママは産休・育休をどのくらいとるのか
・パパも産休・育休をとるのか
・職場復帰はいつ頃を目指すのか(いつから保育園に預けるのか)
・時短勤務かフルタイムか
・仕事量をセーブして働き方を変えるのか
・退職して専業主婦になるのか
悩む要素も多く、自分だけの希望では決められません。今のうちにしっかり夫婦で考えてみてください。
私の周りには、一度退職したものの、保育園に入りづらいなどの理由から再就職に苦労しているママが多くいます。あるいは、以前のように働き続けられても、心と体が限界!と両立に悩むママもたくさんいます。
産後のことはなかなか分かりませんが(子どもの個性にもよります)、それでもできる限り想定しておくことが大切です。
3.お金について
子どもが生まれると家族が1人増えます。その分生活費も上がりますし、どんどん成長する赤ちゃんに合わせてさまざまな出費もかさみます。これを機に、夫婦でしっかりお金の話をしておきましょう。
おすすめは、お金の流れをオープンにして一元管理することです。これまでお互いのお金に関与しなかった夫婦でも、これからは「家族」として運営しなくてはなりません。全体の収入や支出を確認し、どこを節約すべきか、教育費はどう貯めるかなど、自分たちに合ったルールで家計管理を始めてみてください。
ちなみに我が家は、出産前に夫の多額の奨学金返済が発覚して衝撃を受けました。奨学金のことは知っていましたが、金額までは確認していなかったので大後悔。金の切れ目が縁の切れ目とも言いますし……怖いですね。今となってはこのタイミングで分かって本当に良かったです。子どものためにも、お互いお金の話はクリアにしておきましょう。
4.子育ての方針について
子育ての方針は、家庭によって本当にさまざまです。
「こんな子に育ってほしい」
「こんな親子関係でありたい」
「なるべくほめて才能を伸ばしたい」
「礼儀やマナーは厳しく教えたい」
「習い事は○○をさせたい」
「私立の学校に進学させたい」
「できるだけ家族での思い出を増やしたい」
似た者同士の夫婦でも、子育てについての考え方は意外と違うことも多いもの。なぜなら、自分が育ってきた環境に(良くも悪くも)大きく影響を受けるからです。深刻になる必要はないので、会話のきっかけとして気軽に話してみてはいかがでしょうか。
お互いの価値観のズレに気づかないまま子育てがスタートすると、子どもへの接し方や声かけにイラっとしたり、疑問が増えたりするかもしれません。「こんなふうに接して欲しいのに」と不満を募らせないためにも、意見交換しておくことをおすすめします。
5.産後の体調やメンタルについて
産後のママは、体も心もはっきり言ってボロボロです。「全治○ヶ月の負傷」といわれる状態に加え、ホルモンバランスの乱れや睡眠・栄養不足などで、とても過酷な状況に追い込まれます。
最近ではずいぶん産褥期(産後の身体がもとに戻るまでの期間)や「産後うつ」についての理解が広まってきました。それでも当の本人でないパパには、なかなか自分事として捉えてもらうのは難しいようです。
ですので、今のうちに「産後はこうなるかもしれない」という可能性を伝えてみてください。そうすれば、心の準備も具体的な対策もとることができます。お互いできるだけ無理や我慢をしなくていいよう、頼れるものには頼り、心と環境の準備を整えておきましょう。
おわりに
赤ちゃんが生まれてからは、今までとはまったく違う毎日が待っています。初めてで戸惑うこともたくさんありますが、だからこそ事前にできる準備はしっかりしておきたいものです。
普段あまり真剣な話をする機会がない2人でも、これが夫婦会議のいいチャンス。遠くない未来のこと、ぜひ一緒に楽しく考えてみてください。
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