企業のSNS運用は実際にどんな効用を得ることができるのか?自身の事例も踏まえながらまとめてみました。
「SNSで会社名と個人名を公開して運用している方が増えてきましたが、実際にどんなベネフィットやリスクがあるんですか?」
といったご質問をいただくケースが増えてきました。
私自身もTwitterを運用しており、ある程度は理解しているつもりですが、今一度整理をしてみたく執筆いたしました。
0. はじめに
日本の広告予算の中でも、SNSへ出稿する広告予算は年々増加傾向にあります。下記の記事の通り、今やソーシャルの力はテレビよりも強大なものになっています。
「2019年 日本の広告費」によると、日本の2019年の総広告費は6兆9,381億円。そのうち「インターネット広告費」は、前年比119.7%の2兆1,048億円(全体の30.3%)に達し、テレビメディア広告費の1兆8,612億円(全体の26.8%)を初めて抜き去った。「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」と「物販系ECプラットフォーム広告費」を除外した「インターネット広告媒体費」は、前年比114.8%の1兆6,630億円だった。
つまり、人の流れはSNS上に動いていることになります。私もそうですが、テレビを持っていない若者も増えてきていることも挙げられます。
そのためSNSをハックすることは、企業の認知度を高める可能性を秘めています。また、個人で運用するSNSであれば、無料で認知度を高めることができる可能性があるのです。今回は、社名を公開し運用を進めているアカウントがもたらす、自社に対するメリットとデメリットをまとめてみました。
メリットの方が多いと判断した場合、社員がSNSを活用すること奨励。
デメリットが多いと判断した場合、社員がSNSを活用することを制限。
してみてはいかがでしょうか。
SNSを使用する上でのメリット・デメリットについて記述していきます。
1. 社員がSNSを活用した際のメリット
1 - 1) メンバー間での繋がりの構築
会社での雑談はあるがプライベートに深く踏み込まない、というケースの場合、仕事に纏わらない投稿が並ぶSNSにより、下記のようなメンバーの違った一面を知ることができるかと思います。
・どんな趣味を持っているのか?
・どんな休日を送っているのか?
・どんな好みを持っているのか?
・何に興味を持っているのか?
・誕生日がいつなのか?
・普段、どんな社外メンバーと交流をしているのか?
共通点がある場合、仲良くなるきっかけにもなりそうです。
一般的に、社内のコラボレーションを加速させていくためには時間がかかると言われています。実は、「職場の人間関係に満足している」と回答したメンバーは回答者全体の15%しかいない。というデータも出ています。
会社でイベントを開催し親睦を深める、というだけではなく、SNSを活用したエンゲージメントの高め方もあります。
1 - 2)個人ブランディング
Twitterを例にしながら、個人と会社それぞれに分けて説明いたします。
まずは、前者についてです。
個人のブランディングをする上で非常に重要な要素は、フォロー数とフォロワー数の比率。つまりFF率だと思っています。
フォロー数が少なく、フォロワー数が多いアカウントは、それだけで権威のあるアカウントと認知されることができます。つまり、フォロワー数が多ければ多いほど、Twitterというプラットフォーム上での影響力が高く、必要とされる情報を発信しているアカウント、と認知されやすいです。
現在では、twitterとnoteやvoicyといったものを連携させている方もいらっしゃいます。個人的には、拡散力は弱いが、比較的有用なコンテンツを生み出しやすいプラットフォームと連携させるのが良いのではと思っています。また、会社名のアカウントではなく個人アカウントだった場合、仕事を超えた繋がり、さらにその先の繋がり、またさらにその先と、多くの繋がり対して無料でアプローチ可能ともいえるでしょう。
1 - 3)企業ブランディング
個人のブランディングは会社のブランディングに生きていきます。
会社のブランディングは、仕事での活動を投稿(当社であれば合宿など)などはもちろん、メンバーの個人的な投稿も会社のブランディングに貢献します。ワークライフバランスや従業員の親しみやすさを伝えることもできますし、働きやすい職場という認知をとることができれば、エントリーにも繋がるのではないかと感じます。
下記の図のように、企業ブランディングまでのステップをまとめてみました。
では、どのような投稿が企業ブランディングには必要なのでしょうか…?
2. 企業ブランディングを行うための投稿例
3タイプにまとめてみました。
①社内についての投稿
- 賞賛と表彰
- 新製品のリリース
- アライアンスリリース
- 会議の様子
- 社会的原因
- スターメンバーのインタビューまたは対談記事
- 組織体制変更によるリリース
②会社についての投稿
- 転職のアップデート
- 仕事のアップデート
- 合宿などの社内イベントや業務など
③個人的な投稿
- 休日/旅行/休暇/個人的なイベントの写真やビデオ
1~3についての投稿は、様々なユーザーに組織のポジティブなイメージを持っていただくことができます。
では、逆にデメリットが起こりうる可能性のある投稿とはなんでしょうか?
下記の図でまとめてみました。
①差別的な投稿
人種や宗教・政治に言及した投稿
②物議を醸す投稿
論争や強い否定的な反応につながるもの
③スパム投稿
悪意のある、露骨な、または「スパム行為」のあるコンテンツ
④否定的な投稿
組織に関するネガティブなニュースや噂・ゴシップ。または意見。
SNSにはメリットもデメリットもあることを改めて認識したところで、デメリットのあるSNS運用を行わないために、社内でどのような体制を整える必要があるのでしょうか…?
当社では、基本的にSNSの活用については特に制限はしていません。しかし、今後様々なメンバーがジョインすることで必要になることもあるのではないかと感じます。
3. SNSをうまく運用するために必要なもの
3 - 1)管理ツールを導入する
どのくらいSNSを運用しているのか?を可視化することが必要です。個人個人でも認識することができ、いいと思います。
ソーシャルドッグ
Hootsuite
Twitterdeck
3 - 2) SNS運用ポリシーを設ける
運用する上での、ノウハウや注意点をまとめた社内資料を作成する必要があるかと思います。
必要な情報として、下記いくつか挙げてみました。
- 会社としてのスタンス
- 目的の設定 (会社/個人)
- 運用する上でのノウハウ
- 注意点
- 良い事例/悪い事例
- Slackチャネルへの参画
図にするとこのようになりました!
3 - 3) 会社の公式アカウントをフォローする
組織のLinkedIn・Facebook・Twitter・Instagramをフォローするように奨励する必要があるかなと思います。
企業アカウントよりも個人アカウントの方がフォローしてもらえる要因が多く、フォロワーが伸びる傾向にあります。企業の公式SNSについてはマストでフォローして、企業の認知を高める必要があると考えます。
4. まとめ
ポリシーを設計し、適切なターゲットに向けてチャネル化することで、SNS活動は組織に莫大な利益をもたらす可能性があります。コストをかけずに、潜在層への認知とブランディングが行えますし、メンバー一人一人のタレント化にも繋がります。
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