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【エッセイ】中途半端を超える中途半端
「お前、中途半端だなー。」
と言われることが多い。自負している。僕は何をするにしても中途半端なのだ。性格上、何かを極める前に、飽きてしまうことの方が多い。
最近は、旅をして本を読んで、映画を観て、サウナに入り、ふと言葉を綴る。そんな日々を送っている。
旅しまくっている訳でもないし、ひたすら映画をみている訳でもない。これまでに訪れた国は10ヶ国ちょっとだし、これまでに観た映画はせいぜい100本ちょっと。
他の人よりも、少し映画をみていて、本を読んでいて、旅をしている。それに、気まぐれに文章を書いている。そんな人間なのだ。
世界50ヶ国以上渡航経験ありのガチな旅人でもなければ、年間300冊以上読破する読書家でもない。
英語も日常会話レベル話せるが、ペラペラではないし、中国語やタイ語も少しだけ中途半端に話せる。
でも、この中途半端の輪を広げていったらどうだろうか。最近では、韓国語の勉強も始めた。30歳までには5ヶ国語で話せるようになるのが目標だ。
英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語など…。話せるようになったらカッコイイではないか。
中途半端でも、5ヶ国語話せたらそれは「中途半端だけど中途半端じゃない」域に達する気がする。
僕は、全力で中途半端をする。小学生から高校までひたすら野球をやってきた。あの時は、中途半端ではなかった。野球が僕の全てだった。
高校野球を引退してからというもの、日々いろんなコトを試している。文章もそう。ブログも書くし、エッセイも書くし、短編小説も書く。もしかしたらどれも中途半端なのかもしれない。
でも、その中途半端を続けて、広げていった先に中途半端を超える瞬間があるかと。
だから僕は全力で中途半端に取り組む。1日あれば、いろんなことをする。旅もヨガも筋トレも、執筆もサウナも読書も映画鑑賞だって。
全部やりたいから。僕は欲張りな人間だ。
端からみれば、中途半端だろう。でも、続けたら中途半端じゃなくなる時がくる。
このエッセイは、1記事あたり1,000文字ちょっとの文章だ。何万字の小説でもないし、何かをひたすら論じている訳でもない。きれいなオチも、秀逸な例えもないかもしれない。
ゆるっと、気の向くままに書いた極めて「中途半端」な文章だ。でも、このエッセイが1,000本集まったらそれは中途半端なのだろうか。
「中途半端を集めると、中途半端から抜け出せる。」
そんな気がしてならない。いつか超えるその日まで。
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