chai

21歳。大学生。音楽とラジオと映画によって呼吸できてる。他愛もない、感想を。

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21歳。大学生。音楽とラジオと映画によって呼吸できてる。他愛もない、感想を。

最近の記事

彼女(Ride or Die)

『私の人生なんか、あんたがニコッとしただけでボロボロになるんだよ。』 こんなにも、心通い吸い込まれて何も見えなくなるほど没頭する愛を私はまだ経験したことがない。 『貴方は人を殺せるか』 否、 『貴方は何のためなら、人を殺せるか』 昔から、“恋“と“愛“は違うなんていうけれど、「恋は盲目」じゃあ、愛は何だろう。愛はきっと、恋人だけじゃなくて、家族だったり友達だったり、八百万に宿るものなんだろうな。 今日も世界のどこかでは、それぞれの愛を確かめ合っているのかもしれない

    • 俺の家の話

      • スパイの妻

        聡子(蒼井優)は、スパイの妻なのか、はたしてそうではないのか。 ただそれだけの話だと思ってた。 つまり、福原優作(高橋一生)がスパイなのか否かだけがこの話の結末だと信じ切っていた。 しかし、全く違った。 これは、歴史と日本と夫婦の愛の話なんだ。 でもね、そんなに甘いものなんかじゃないよ。 優作と聡子の関係は、何とも気持ち悪く、何とも心地よく、強かで傲慢で、あり得ないほど卑怯に映る。 優作の心の真相なんて、知る由もない。 ただ、何かを信じすぎたために、大きな正義

        • 殺意の道程

          会話劇 というものが私はとてもすきだ。 例を挙げるなら、『セトウツミ』『もらとりあむタマ子』etc。 ディズニーランドに行かなくったって、日常の会話の中に“面白い“は潜んでいる。 バカリズムこと升野さんの脚本は、いつだって、言葉のキャッチボールのようだ。 だから、たまに豪速球が出るし、球を取りこぼすことだってある。ころころ転がして届けることもあるし、急に曲がったりもする。 そんな、日本語の投げ合いは、めちゃくちゃ面白い。 笑った。 とにかく笑った。 クスっとね

        彼女(Ride or Die)

          あの頃。

          いつだって人生は“今“の連続で いつだって人生は“あの頃“の連続なんだ。 すきなものを突き詰めすぎていくわけでもなく、 すきなものを諦めるわけでもなく、 ただ、其処にいる彼らの日々を。 コズミンを『悪い奴だ』と口を揃えて皆んなが言う。 それは正真正銘の優しさだ。友情だ。 思ってた映画とちょっと違った。 けれど、今泉監督らしい、今横ですれ違った人の人生を見せられているかのような映画。 穏やかでありそうな群像劇。 私も“あの頃“を胸にもって呼吸を続けていくだろ

          あの頃。

          ヤクザと家族

          愛を知ってしまった その代償は計り知れないね 走馬灯に映る全ての記憶が あなたで埋め尽くされたなら もう思い遺すことはない この言葉たちに尽きる。もっと柔らかい幸せの話だと思ってた。 いや、幸せの定義なんて本人にしかできないよね。 山本は愛に包まれて終わっていったかもしれない。 思い出が愛で溢れていたのなら、 山本にとってはそれでいいんだろう。 切ないとか哀しいとかじゃない。 なんか、灰色と青色と朱色が混ざったような。なんとも言えない気持ちにさせてくれて

          ヤクザと家族

          スウィングキッズ

          争いとは。 争う理由なんて本当は誰も知らなくて でも、みんながやっているから、身内が殺されたから 一時的な感情でカッとならざるを得ない状況の中で ただ生きたくて。 そんななかで見つけた希望 タップダンス。 ダンスをしている時だけは、人種、階級、戦争、不条理、なんて関係なくて どこまでも対等で 生きているというエナジーで。 天才的な振付師になれたかもしれない 知性と心の豊かさをもち世の中を変えられたかもしれない 家族を愛し温かい家庭で最期まで過ごせたかも

          スウィングキッズ

          花束みたいな恋をした

          動揺した。 数え切れないほど、色んな映画を観てきたけど、こんなに動揺したのは初めて。 せっかく買った午後ティーをひと口も飲めなかったほど。 お手洗いのペーパーナフキンを大量に掴み取ってしまったほど。 それは多分、私が絹ちゃんと麦くんが出会った21歳って年齢だから。大学生から社会人になるその狭間にいるから。 坂元さんが紡ぐ台詞一つひとつがどストレートに心に刺さった。ボディーブロー受けまくった。 個人的に、絹ちゃんと麦くん 優しいな って思った。 人は時間が重なれば

          花束みたいな恋をした

          自己紹介。

          chaiです。21歳。大学生。 生まれながらにしてSam Cookeが流れる子供部屋で夜泣きしていたらしいです。 小4のときMichael Jacksonの死を悲しみ、登校拒否したらしいです。 中学、高校、大学と映画を見続けた結果、近所の田舎のゲオにある邦画殆どコンプリートしたらしいです。(洋画もかなり観ましたが) ラジオを心から愛してるらしいです。 週18本聴いてるらしいです。 私がどんな人かなんて知らない方が面白いでしょ。 顔出しするのは、匿名で生きていたく

          自己紹介。