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レベルアップの音がいっぱい鳴った本。

ぼくは、“アートディレクター”という肩書きで仕事をすることが多々あります。この名称は主に広告業界で使われます。

以前、ちょっと意地悪な人に「アートディレクターって名乗ってるけど、アートの何が分かってるの?」と言われて悔しい思いをしたことがあります。実際、アートのことを真剣に掘り下げたことがなかったし、何の知識も持ち合わせていなかったので「ぬぐぐっ」と返事をするのが精一杯でした。それ以来、人前で“アートディレクター”という肩書きを使うことに躊躇するようになりました。

アートのことを勉強したい、理解してみたい、という思いはずっとあったものの、あまりにも巨大な概念相手にひるんでしまったぼくは、アートとの真っ向勝負を避けて来たわけですが、そんな中で出会ったのがこの本です。

中身には触れませんが、読み進める度にレベルアップの音が鳴ってました。広告制作という受注仕事をこなすだけでは使われていなかった、自分の脳の大部分が再起動する感覚です。それなりに自分の頭で考えて行動していたつもりでしたが、まったくそうじゃなかったんだな、と気づいてしまってショックを受けました。本を読み終わったあとも動悸が止まっていません。ただ、次の展開をつくるための大事な手がかりを掴んだので、ちょっとワクワクもしています。ぜひ、この感覚を味わってもらいたいです。VUCA時代(「Volatility=変動」「Uncertainty=不確実」「Complexity=複雑」「Ambiguity=曖昧」)をどう生きていくか。そのヒントがこの本には詰まってると思います。ぼくも一日のスケジュールを改定して、考える時間をつくります。新年度から!

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