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1月19日金曜日の話



今日の晩御飯は水炊き
私がお皿を拭いている横で
祖母が一生懸命にお肉やら野菜やら
一生懸命にぶった斬っている
81歳、祖母、
わたし同じ歳なったらって考えると
骨付きの鶏肉ぶった斬るなんてできない、

てゆーか誰が食べるのよ、そんな量、、

祖父、祖母、父、母、わたし、妹
人数は足りてるけど、

みんな歳、とったよ、、

わたしの小さい頃から変わらない
晩御飯の量
食卓いっぱいに料理が並ぶのが
祖母なりのルールのようで
大きいおかずが2つ3つ並ぶのが基本
必ず最後には残って、
次の日のお昼ご飯になるのも基本

「いつも多いよ、次の日も食べなきゃいけないから、減らしてみてもいいんじゃない?」
素直に何気なく言ったのだが
案外ショックだったようで
前よりかは少しは減った

お昼ご飯分になる量が減った、くらい

祖母はアツアツの獅子座、
いつも強気で、
頑固で、
みんなに喜んでもらいたくて、
家族一の家族思いなので
「家族にたくさんのご飯を食べさせて、お腹いっぱいにしてあげよう」
っていつも一生懸命の世話焼きをする

話が流れに流れたが、
そんな祖母の性格を
大人になってようやく知ったので
もう何も言わない

次は大葱が祖母の餌食になっている
まな板一面切断された葱の御御足

多、

葱かあ、小葱は大好きなんだけど
大葱は嫌いなんだよね〜、

「…ああ?」

声に出ていたらしく、
手は止めずにぶっきらぼうの相槌

「そういえば鹿島のじいちゃんが入院したみたいで、」

そのまま続けるのね、

「見舞いにいくたんびに、ちょっとしたご飯ば持って行ってやりよらっしゃったげなたい、」

「…うん」

皿ふきが終わったので、
鍋の様子を見に行く

「それで知らんで葱ば入れて持っていきよったら、おれは葱は好かん!ち言われたらしか」

楽しそうにわらって葱を切り続ける祖母

「そーね、」

なんか、おもしろくて
笑ったの

話しの材料になるのがさ

文章にして書いていくと
軽やかで優しい会話なんだな、って

祖母とわたし、全く性格が合わないから
接するのが苦手で
それでもこうやって文章にすれば、
祖母は軽やかで面白いなーって

あ、
その一瞬一瞬を今まで楽しめてなかったのかもと、
損することをしてたかも、と
今書いていて思った

ようやく気づいた、
だいぶ掛かったなー

まとまりないけど、
わたしの中ではすごく
手ごたえを感じてる

また書く



茶埜子尋子

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