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メガネ革命



ふと思った
って言うか、
言葉になった
っていうか

色眼鏡を付けた方が綺麗にみえるって

夏に母の実家に帰って、
いとこ達と遊びに出かけた時のこと

2台か3台で行って、
わたしは兄貴の車に乗ったんだ
助手席

はい、って

Ray-Banの青色のサングラス

えーかっけー、こんなの持ってんだ
しゃれてるね

やろ

兄貴は別の黒いサングラスをかけた

ちょっとイケイケになれる気がして
うきうきした気持ちですぐさま便乗した


違った

世界が違った

ちがったの、せかいが

透明なの、隣をすぎる車も
とおくに見える山々も
目から入ってくるもの全部

輪郭がくっきり見えて
綺麗で
みんなせっけんで磨いて
春の夜風で乾かされたみたいな

なんかやっぱ自分の目で見るより
ある程度フィルターがかかってた方が
いいんだ
やっぱ物事色メガネかけてた方が
何でもきれいにみえるのね
ってこころもブルーになって、
でもそれは案外的を得ているような気がして

そして自分もわたしは今色メガネかけて
見てる景色だから、外してしまえば
...なんだわって、
心にワンクッション置ける

今まで真正面に見て、
真正面から傷付いてきたものも
これがあればわたしの中で革命が起きるかもしれないって確信した
えーあの山めっちゃきれい
あの鳥きれー


めっちゃきれい、、

やろー


これもらってい?

ダメ



茶埜子尋子

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