潮騒の詩
呼んでいる
ざわめきの傍で
小さな陰が
花瓶の水が
揺れている
満ちてくる
穏やかな波が
浅瀬にふれて
音がなる
古いピアノの
高い音
掠れてまろい
体温のような
音がなる
私の子どもの名前は
満がいい
欠けたりしながら
迷いながら
擦れながら
満ちてゆく
大切なものだけ
両手に抱えて
茶埜子尋子
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呼んでいる
ざわめきの傍で
小さな陰が
花瓶の水が
揺れている
満ちてくる
穏やかな波が
浅瀬にふれて
音がなる
古いピアノの
高い音
掠れてまろい
体温のような
音がなる
私の子どもの名前は
満がいい
欠けたりしながら
迷いながら
擦れながら
満ちてゆく
大切なものだけ
両手に抱えて
茶埜子尋子
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