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ユラユラの詩



ちぎれた糸を

雲の切れ間に

紡いでゆくような

そんな生命になりたい


ユラユラ


とっくに解けている腕に

繋がれたくて

星を眺めた


淡くひかる

小さな星は

きみの喘ぎを孕んで


ユラユラ

何も奪うことはなかったのに

大きな力に

解き放たれて


震えている

ふたつの星は

雨の温もりをふくんで


ぼくらこれから

こんなことに

慣れていかなくちゃいけないのかな

ぼくは大丈夫

君が無事なら


ユラユラ


まだ生きていたい


ユラユラ

生きていけるさ

ユラユラ

ユラユラ


青い星をめがけて



茶埜子尋子

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