【コラム】ハロウィン
昨日、間違えて「オレンジ色のハロウィン感満載のTシャツ」をきて街に出てしまった。ここ一年で一番の判断ミスである。
なんも考えずに、いい天気だから明るい色の服を着よう!って思って着てしまったんですけど、何を隠そう、巷はハロウィンの話題で持ち切りだった。
お客さんに「ハロウィンっぽいね~」って言われて初めて気が付いて、急いで台湾で買った糞ダサい白いTシャツに着替えたんですけど、これは、よく考えたら、世間によるハロウィンハラスメントだ。
極めつけは、うちのお店は壁がオレンジ色で、もうなんかハロウィンイベントのために作られたような色合いの内装にしてしまっている。オレンジ色のTシャツを着てしまった日には、僕は、特別なハロウィンをあなたに提供する、ハロウィンマスターにならざるを得ない。かぼちゃのグラタンみたいなものを作らなければいけないのだ。
ハロウィンって、イベント自体は結構好きで、もし自分に子供がいたらすっごく楽しみなイベントだと思うんです。子供たちと一緒に楽しめるイベントって多分ハロウィンが一番しっくりくると思うし。
にもかかわらず、僕がオレンジ色のTシャツを着れなかったのは、僕が独身の成人男性であったからではなく、確実に、今増えている「アンチハロウィン勢」に対する気遣いの表れなのです。
渋谷のハロウィンで増え続ける、傍若無人な若者たちのハロウィンイベントが、僕にオレンジ色のTシャツを着させることを阻んでいる。アンチハロウィン達が怒りを蓄積させている。さらに、テレビではそれを加速させるように「ハロウィン=暴動」の風潮を報道する。
僕はハロウィンが大好きだし、なんなら幼稚園はキリスト教のナザレン幼稚園だし、本物のハロウィンってものを幼いころに叩き込まれている。
その僕がオレンジ色のTシャツを恥じる。これは絶対にあってはいけないことなのだ。本来なら率先してハロウィンを楽しんでもらう、ハロウィンマスターとして振る舞うのがうちの店の義務である。
来年こそ、ハロウィンのイメージを損ねることなく、楽しく、誰にも迷惑がかからないイベントにしていくことが、日本人としてキリスト教を扱うにあたっての最低限のマナーだと思いますし、クリスマスが、バレンタインがそうであるように、日本人が他国の文化を上品に楽しむ土壌はまだ死んで無いと信じてます。
平成の時代に突如として表れた、日本のハロウィンという文化を、生かすも殺すも平成生まれの僕たち次第なのです。
おわり。またね! 🎃🎃🎃
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