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【コラム】消費税その①

こんにちは。何気にお昼間が忙しくなってきてます、更新頻度が低下したら本末転倒なのでがんばって暇をつくります・・・!

さて、消費税増税、地獄の10パーセントがいよいよ現実味をおびてきました。今回は怒りの2本立てでお送りします。

飲食店の経営する立場として、少しでもわかりやすく消費税について皆様とお話しできたらと常に思います。今回は「なぜ、消費税を当店はとらないのか」についてです。

その前に、消費税増税に対して「賛成」である、という方はどういった方々か考えてみる必要があるのですが、現実は「増税、やむおえず」な方々とお話しをする機会のほうが多そうです。


まず、増税賛成!やったー!っていう方は、財務省の官僚以外と現政権メンバー以外にいないとします。すみません。少なくともリアルで出会ったことがないので


で、増税は嫌だけど、国の財政を考えると仕方ないよね・・・っていう方。

こういった考え方の方は結構お会いします。というか一番多い意見かもしれません。うちの店で消費税の話になると、僕が消費税増税反対なのに対して、消極的な賛成派のお客様という謎の構図になるのです。

なにが謎かというと、消費税の課税対象となる売り上げは1000万以下とされており、うちは1000万以下の売り上げしか作らないように営業してます。

※休み、値下げ、時間短縮等で、課税事業者にならないかわりに、自分たちの生活に時間を作ることを優先します。1000万以下の売り上げでも、十二分に生活することは可能です。ですが、それ以上を望む事業者には課税、これが消費税の本来の意味です。(北欧型の売上税とほとんど同義)


ですが、免税事業者であるはずのうちが、お客様に外税で消費税を請求することは法律的に可能なのです。これを益税問題といいます。この「消費税」として請求された額はどこへいくかというと、いったん僕の懐に入ります。おかしいですよね?消費税は本来、課税事業者に「払う」のではなく「預ける」ものなのですから!

上記のように「消費税増税、しょうがないよね」って方は、課税対象なのかどうなのか分からない免税事業者に、請求された消費税相当分を払う余裕がある方なのか。といったらそうでない場合がほとんどだと思います。払う必要がないものは払いたくないですよね。

※世の中には課税対象の事業者でないにもかかわらず、消費税を請求するお店が多数存在します。これは、消費税の課税対象の売り上げが2年前の売り上げを対象にすることに由来します。若しくは法人による経営。つまり、売り上げのコントロールをすることを前提としない事業者は、とりあえず消費税を徴収しておくことによって、今年度の売り上げが1000万以下であっても、2年前の売り上げによって対象となる消費税に備えるということを考えるのです。



これは、飲食/小売店などで頻繁に見かけるケースです。「このお店、消費税とるんだ」とか「あれ?内税なのかな?」とか、皆さん何度も疑問に思ったことはあると思います。結論からいうと、消費税相当分として計算される金額は、とりあえず請求したほうが事業者にとってリスクがないという税体系であるといえるでしょう。少なくとも現段階においては。


にも関わらず、僕が消費税に反対であるということを少しだけで良いので、皆さん考えてみてください。とれるもの、とってないんです。900万の売り上げが990万になるかもしれないのにしない。この意味が消費税増税反対を訴える本当の意味です。とれるのに、とりたくないんです。


つづく


#飲食店 #コラム #消費税  







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