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レッグプレスは、レッグプレスという動きが上手になるだけ

自分が筋トレをする理由。
人によって理由が違うでしょう。

筋トレをすることが目的の人は少ないはずです。

必ず何か目的があって、筋トレをしているはずです。

その中でも今回は、スポーツパフォーマンスを高めるためにトレーニングをしている人向けの内容です。

レッグプレスは足の屈伸を行うことで下半身の筋肉を鍛えるマシントレーニングです。
主に大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋を鍛えることに有効です。

レッグプレスを計画的に、そして継続的に行うことで下半身の筋力は確実に向上します。

ただ、その筋力はパフォーマンス向上に転換されているかというと、
答えはノーです。

スポーツ選手が行うトレーニングは、パフォーマンスアップに繋がらなければ、なんの意味もありません。

努力の量が成果に結びつかない非常に残念な結果となります。

これについて、「個人レベル」と「動作転換レベル」と名付けて2つの視点で僕の考えを解説したいと思います。

個人レベル

個人レベルを『知識』と『実践能力』の2つに分けて考えてみましょう。

知識の違いが筋力トレーニングの質の高さを決める

レッグプレスは先ほど、大腿四頭筋とハムストリングス、大殿筋を鍛えることができると述べました。

では、この3つの筋肉の中でどの筋肉が一番重要かというと
『ハムストリングス』です。

(他の筋肉は重要ではないわけではありません。むしろ重要です。相対的に見てハムストリングスが重要と理解してください。)

ワールドクラスのトップアスリートは、ハムストリングスが非常に発達しています。

またハムストリングスはアクセル筋と称されるぐらい、ハイパフォーマンスを発揮するのに重要な役割を担っています。

(ハムストリングスの重要性を話そうと思ったらまだまだ語り足りないですが、趣旨が違うので別の機会に譲ります。笑)

このように、ハムストリングスを鍛える重要性を知っていれば、レッグプレスを行う際、「下半身を鍛えるトレーニング」から、いかにして「ハムストリングスを鍛えるトレーニング」にできるかが重要になるわけです。

逆にハムストリングスの重要性を知らないままだと、ただの下半身を鍛えるトレーニングで終わってしまいます。

実践レベルが最終的な筋力トレーニングの質の高さを決める

では、ハムストリングスの重要性を知っていたとしましょう。
レッグプレスでハムストリングスを鍛えようとした時、ハムストリングスを実際に鍛えることができなかったら意味がないですよね。

これが実践レベルです。

鍛えようと思った筋肉を、しっかりと鍛えることができているかどうかの領域です。

実践レベルを左右するのは、『感覚』だと考えています。

レッグプレスをした時、
『ハムストリングスがしっかりと収縮している』
と感じ取れる感覚のセンサーが働いているかどうかです。

しっかりと感覚を感知できていれば、実践レベルはクリアです。

コツとしては、
・しっかりと脱力できているか
・ハムストリングスが収縮しやすいやり方から始める
があります。

このように個人レベルで、

・鍛えるべき筋肉は何かを知っていること
・鍛えるべき筋肉を鍛えることができていること

が出来ているかどうかで、筋トレの成果をパフォーマンス向上に繋げられるかが決まってきます。

動作転換レベル

ここまでは下半身の筋肉でハムストリングスが重要であり、レッグプレスで鍛えることが出来ているかどうかという視点を述べました。

しかし、これだけのことを信じて、レッグプレスでハムストリングスを鍛え続ければパフォーマンスは上がるかといったら、まだまだ不十分です。

なぜなら、現時点では、『ハムストリングスを使ってレッグプレスをする能力を身につけただけ』だからです。

これではスポーツパフォーマンスは上がらないですよね。
鍛えたハムストリングスを競技動作に転換できないと全く意味がないんです。

ここで重要となるのが身体操作能力です。

身体操作能力とは、動作の土台を形成しているものです。

競技動作へのハムストリングスの貢献度が低いままだと、ハムストリングスをいくら鍛えても意味ないですよね。

なぜなら、競技動作でハムストリングスが使われないから。

競技パフォーマンスを高めたければ、筋肉が本来の役割を果たしているかどうかが非常に重要で、このレベルを高い状態にしないといけません。

このようにレッグプレスをただ行うと、ただ単にレッグプレスをする能力が高くなるだけに終わり、決して競技パフォーマンス向上に繋がりません。

まとめ

  • トレーニングは、競技パフォーマンス向上につながる必要があり、トレーニングが目的となってはいけない。

  • 筋トレはどこの筋肉を何故鍛えるのかを知っていないといけない

  • 鍛えるべき筋肉をしっかりと鍛えられている必要がある

  • 高い身体操作性がないと、鍛えられた筋肉が競技動作に結びつかない


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