見出し画像

古民家のウッドデッキを柿渋で塗ってみた

●京都府の北部にある綾部市、その西の端っこ、西坂町の築100年を超える古民家(元村長の家)にて「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」を夫婦で営んでいます。
小さな自給農(米、大豆、野菜)、小さなナリワイ(農家民宿プラスアルファ)をベースとして、一汁一菜の食事に象徴されるシンプルな暮らしの研究(実践)をしています。


今回はDIYの記録です。

はじめに

古民家の西側に付いているウッドデッキ。私たちが購入する前に設置され、おそらく2年ほど経過している。住み始めて間もない冬の間にガシガシ雪かきしたためか、塗装が剥げてところどころ白っぽくなったり、水けが溜まりやすいところなどは緑色に変色したりしていた。

床面が特に白っぽい。

劣化が進む前に塗装を、ということで以前から氣になっていた柿渋のコート剤を発注。
「よし、梅雨に入る前にやろう」と氣合いを入れ、天気予報で晴れの続くタイミングとすでに入っている予定を見計らって日程をセッティング。基本的に私(安達伸子)がメインで進め夫(山根顕)も予定の空いたタイミングに合流して一緒にやることに。途中、同じ町内で農家民宿「古民家羅美」を営む水間みどりさんも手伝いに来てくださった。

明治21年創業、京都は南山城村にある柿渋製造販売元「トミヤマ」。商品選択や量などわからないことを電話で教えてもらい、オンラインショップにて「柿しぶコートG」柿渋色を3本発注。(9色から選べる。)
ハケは広いところには100mm、手すりの狭いところに30mmのもの。他にウッドデッキ床面の隙間用にベンダー(片面タイプ)というのも使用した。

まずは草刈りから

ウッドデッキの下から生えている雑草を上から引っこ抜いたり、周辺に生えてい流の鎌で手刈りしたり。

ウッドデッキの隙間からツル状の草が顔を出している。

ウッドデッキの下を覗くとこんな感じだ。↓

寝そべって手を伸ばして届く範囲は鎌で切った。

掃き掃除

ほうきで掃き、隙間に埋まった石を取り除く。

水拭き・水洗い

ぼろタオルを濡らしてこすったり、洗車ブラシを濡らしてこすりバケツで水をかけたり。外の水場からホースを極限まで伸ばして、届くところはホースで流した。
こすると黒く落ちるのは汚れなのか塗装なのかその両方か…
キリがない感じだったので程々に。

草刈り、掃き掃除、洗って乾燥させて。ここまでで2日間。

ようやく塗ります

まずはスノコと踏み台を塗って練習してみた。

半袖とアームカバーの隙間が、うっかりくっきり日焼け。
裏側はまた別の日に塗った。
床面1回目を塗っているところ。

使用した柿渋塗料は匂いがほとんどない(鼻を近づけると少し匂いがするけど全くイヤな匂いはしない)。しっかり伸ばすようにしないと塗りムラになりやすいのかも(けっこう塗りムラは出たけど味ということで)。ずっと利き手を動かすしんどさはあったけど楽しく塗れた。

ウッドデッキには3回塗りすると耐久性が上がってよいとのこと。数日後には雨の予報。面積も広いしタイムリミットもある中、「手すりの内側を塗ってから床面へ」などの段取りを考えることで頭がいっぱい。

床面の2回目
2回塗り終わったところ。すでに見違えた感じに。

発注した塗料を使い切って、結局のところ、3日の間に床面は2〜3度塗り、手すりは2度塗りできた。床面の隙間も塗り始めたものの、作業の段取りの都合と塗料が不足しそうになったため早々にやめた。

3度塗りしてこの感じ!

終えた日にはやりきった感に包まれ若干放心状態に。

柿渋コート剤の使用感はとてもよかった。ウッドデッキは様子を見てまた1、2年間隔で塗り直す予定。次回も宿のゲストや仲間と一緒にやれたら最高。楽しみだ。


「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」
ウェブサイトにて予約受付中です。

今日の暮らしを一汁一菜に。
1日1組限定の隠れ家農家民宿。
自然豊かな里山に囲まれた趣のある元村長の家で、
食・暮らし・心が整うひとときをどうぞ。


(N)


この記事が参加している募集

#我が家のDIY

2,339件

#やってみた

36,993件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?