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チョコザップの成長理由についてN=1の顧客視点から考えてみた

こんにちは。チャボです。
本日は、近年拡大を進めている「チョコザップ」について書こうと思います。初めのころは「無人ジム」「汚くて不衛生」などのイメージが強かったですが、この問題を仕組みなどでうまく解消しており、今後さらにこのビジネスは伸長していくことが考えられます。
私も年初くらいから通い始めたのですが、これが実に良い。
その理由を顧客(=自分=N1)の観点から記載していこうと思います。


そもそもチョコザップとは?

チョコザップは、結果にコミットするで有名な「ライザップ」が監修する、セルフ型のフィットネスジムです。
着替えやシューズの履き替えを必要とせず、店舗に来てからすぐにトレーニングを開始できるのが特徴であり、会員数・店舗数ともに拡大しています。
23年9月で100万人を超えており、店舗数も継続して伸長する傾向です。ライザップ自体が度重なる買収を重ねたため、いろいろなツッコミがありますが現在身長傾向にあります。

マイナビニュース チョコザップサイトより
マイナビニュース チョコザップサイトより

23年最終実績数字からだと正規の数字ではないですが、1,010,000人/1,225店舗➡会員数は約820人/店舗です。
ネットリサーチしたとこ、エニタイムフィットネスで650人、FIT-EASYで370人くらいと出てきたので、これらと比較しても多いことが分かります。
これだけ多くの方を獲得できるチョコザップの強さはどこにあるのでしょうか?

チョコザップの成長理由4点

①大元ブランドの認知(安心感)

まずはブランド力です。「ライザップブランド」との繋がりをもって市場エントリーできたことと、ライザップとは異なるコンセプトと伝えてローンチしたこと。
消費者からすると、聞いたことある会社の繋がりだから変なことはないだろうという信頼と実績の安心感
さらにライザップが極端な結果にコミットするというコンセプトなので、そことの対比効果もあって「しんどすぎずにほどほどに頑張れる」ということが伝わりやすいことも特徴的です。

②ドミナント戦略によるいつでも行けるラフさ(ハードル低さ)

チョコザップは冒頭にもある通り、私服や靴など準備なしにふらっとよれることがポイントです。そのため店舗数がいろんなところにあることがポイントですが、人口の多い場所を中心としたドミナント戦略を敷いていることもポイントです。
実際、私の家の近くにも複数箇所あり、家に帰る途中に寄ったり買い物の行く前後に軽く寄ったりすることができます。流通業態でもそうですが、認知やブランドイメージだけでなく、実際に色んな所にあるという部分はポイントですね。

③PDCAぶん回しによる課題改善

これについては、今日、ちょうど日経でセミナーがあり試聴してきました。
そこで感じたのがこの会社はとにかく「実行」に重きを置いてます。
トップがVUCA時代では先行きが見えずマーケティング調査などは正直意味をあまり成さないと明言していること&仮に「実行」したとしても、その費用が数万〜数十万の影響なのでやってみて検証を回す方が早い。と上のコンセンサスを持って爆速PDCAを生んでいることが強みになっているのかもです。
今日のセミナーで一番印象的だったのが、新卒2年目の方がチョコザップの店舗で「電子ピアノ」を置いてみたいという話を、自分や顧客の考え・インサイトを交えながら提案(調査実施なし)し、それに対してトップが「うん、わかったやってみよう」と話して月内で手配段取りをしたという話が衝撃でした。
そんなPlanあるのか!と感じたのと同時に、そもそもそう考えてしまうこと自体が大企業病なのかも知れないと、自戒しましたね・・・。
1回動かすことで数百万動くビジネスだとこれだけラフにはできないですが、スモールスタート・テスト展開の割り切りと検証の文化がニュースを見た際にちゃんと根付いてるのだろうなぁ。と感じました。

④「ジム」の義務感の打破※※おそらくこれが最重要

個人的に自分の体験や経験からこれが最重要&一番熱く語りたいポイントになります(笑) チョコザップのユニークさの刺さり方を顧客視点からまとめてみました。

私がジムに行く理由と行かなくなる理由から紐解く

●ジムに行く理由 最終到達地点は変わらない

私がジムに行く理由は、単純に健康やボディメイクのためです。
そのためその意志の強さや、ダイエットに向けた本気度の周期で多少変化はします。しかし最終到達地点は同じです。結果、どこのジムでもあまり上記の解消のためには変わらないので、ジムの衛生環境が変わらなければ差別化の要素はコスパと開いてる時間、家からの距離くらいです。
なのでライザップほどはやりたくない、ほかの24時間ジムはぶっちゃけどれでもまぁだいたい一緒。ならあとはコスパで判断。くらいにとらえます。

なぜ人はジムに行かなくなるのか?(N=1=自分の考え)

ではジムに通わなくなる理由はどこにあるのでしょうか。ここにチョコザップのユニークネスが詰まってると感じます。
ちなみにだいたいマーケティング調査でこの行かなくなる理由を調べても「値段が高い」「必要なくなった」「痩せた」「飽きた」などが出てきて、まぁ意味のない調査になります。(金の垂れ流し調査ですね・・・)

自分の経験や他の人の口コミをなどから、おそらく「義務感」が根本にあるのではと考えます。どういうことか説明します。

まず、本質部分。大前提、人は運動をしたいわけではないです。
楽して痩せたい・しんどいことはしたくない。これはほぼ全人類の共通の考えになると思います。(人間の三大欲求に、そもそも苦になることは入ってきません)

かつジムは行くまでのSTEPが大変です。自身の経験からはなんというか、ギアをすごく入れないといけないイメージがあって・・・。
例えば以下のような思考です。
(行くうえで、運動着に着替えて靴も持ってちゃんと準備しないと…
(せっかく運動するのは効率重視したいのでサプリや飲料を飲まないと…
(1回行くとすぐ帰るのはもったいない。ちゃんと運動しないと…
(たまの休日はゆっくりしたいけど。。でも週末だしやらないと…

これって結果、ジムに通うことがラフさや楽しさなどのない義務感の塊みたいになっちゃうんですよね。(運動に没頭したり、自分の筋肉LOVE、筋肉に向き合うみたいな世界に没頭できる人は別ですが笑) 

なのでジムに行くときはどうしてもやや気構えてしまってそれが続くと、結果後付けで色々な理由をつけて行かなくなってしまいます。それがさっきのアンケートに現れる要素なのかもしれません。

では運動のプログラム(リトモス)のようなものがあれば続くのでは?という人もいますが、このターゲット(=私)のジム通いの目的は健康やボディメイクのためなので、別に誰かと一緒に踊る付加価値がプラスになるか?といわれるとあてはまりません。

なのでその提案は不採用です。認めません。(厳しい)

チョコザップが捉えた顧客(=私)のアプローチポイント

そんな義務感イヤイヤ、でも運動しないとと思ってる ような人に対して
・いつでも行けるしいつ帰ってもいい(極論2分だけやって帰ってもいい)
・帰りに仕事服のまま行ける(わざわざ準備しなくていい)
・誰とも会話不要、さっと入ってさっと出ていける
・ジム以外の目的でも活用可能
・他のジムよりも圧倒的にコスパいい(登録して失敗してもお勉強代くらい)

これは非常に自身のインサイトにぶっ刺さりました。かつ、チョコザップが持っているユニークさでもあり他のジムには存在しないポイントです。

最近読んだジョブ理論のようにまとめると
「運動はしないといけないのはわかってるけど、そこまで「運動」を重くとらえたくない。」という顧客に対して
チョコザップが叶えるジョブは「いつでも通えてラフに継続できるジム」であり、その要素としては以下のようなパーツがあります。
・普段の服装で行けるしいつ行ってもいつ帰っていい。
・ジム以外の要素も兼ね備えているので、いろんな目的で使える。
・定額で低価格。コスパ◎

なのでチョコザップは運動に対する「義務感」についての要素を排除したこれまでにない事務の概念を生み出したのかも知れません。

最後に

ここまでチョコザップのことを書きましたが、現在運動習慣を推し進めるんビジネスは追い風にあります。というのも、厚労省の指針で今後運動習慣の促進が取り組みテーマとして挙げられています。

このこと含めると、ますます運動ジムの役割が重要になります(所得の問題も今あるため、低単価ジムの需要は底堅いと言えるでしょう)

この辺を受けて今後、チョコザップがどうなっていくかは注目ですね。
以上、チョコザップの成長要因を自身の体験から紐解いて(≠書きたかっただけ)みました!それではまたお会いしましょう。


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