見出し画像

「次は君の生まれた町が見たい」と約束してたのに


ひとりで生きていけるそぶりが
上手くなるのが嫌になります
誰も知らない弱い私は
いつか誰かに出会うでしょうか


最後に投稿してから5ヶ月くらい経とうとしている。びっくり!!!


元気にしてた?

部屋の窓に沿って在宅デスクを置いた。仕事をしながら空が見える。

理想の書斎

空を見ていると、今までの人生で感じたことがないくらい「この瞬間、めちゃくちゃ自由だ〜!!!」という気持ちが溢れてくる。

学生時代、教室から見る空はとにかく面白くなかった。晴れてても曇っていても、そんなのどうでも良かった。早く授業が終わればいいのにとだけを考えていた。

授業が本当に嫌いだった。よく大人しく何千時間も机に座れてたなと思う。あれが仕事だったらとっくに辞めてる。(実際に私はサボり癖があったので月イチくらいでズル休みをしていた。)

仕事は自分の興味のある分野に1ミリでもかすっていて欲しいと強く思うのは、学生時代に根付いた、興味のないものをじっと耐えることへの嫌悪感からなのかな。

とにかく私は今の自分の暮らしをとても気に入っている。仕事も、部屋も、遊びも、好きな人と過ごす時間も。

足を怪我した彼氏。怪我のせいで血液中のカリウム値が高くなって、野菜とキノコと果物NGな期間があった。野菜とキノコと果物を食べない方が健康という、不思議な新人類へと進化していた。

野菜もキノコも要らない料理...。結果、明太パスタを作った。

明太子をスーパーに買いに行き、ニンニク(ニンニクを野菜だと本気で思っている人間はこの世に1人もいない)を炒め、パスタを茹でて、工程はそんなに多くないけど丁寧に作った。

大学時代、自分で作っていたのは一瞬で茹で終わる明太うどんばかりだった。それに比べパスタはサッとは茹で終わらないので、うどんよりもちょっとだけランクが高い。

せっかくならうどんよりパスタにしよう
せっかくなら炒めたニンニクも入れちゃおう
せっかくなら明日の朝ごはんの鮭も買って帰ろうかな

彼と過ごすとなると、せっかくならがどんどん溢れてくるのに、1人ぼっちの日はせっかくならが1つも思い浮かばなくて1日が終わる。

2人で過ごす日が増えるほど、1人ぼっちの日の過ごし方が分からなくなる。嬉しいや楽しいで満たされ過ぎると、必要以上にそれがもっと欲しくなる。そこら辺の感覚が麻痺してくる。

むかし小学低学年くらいの私に、田舎のじぃちゃんがよく「欲をもっちゃいかんよ」と言っていた。穏やかなじぃちゃんが、やけに真面目な顔で、まるで自分自身に言い聞かせるかのように何度もそう呟いていた。

当時自分が子供すぎてよく分かってなかったじぃちゃんの言葉が、突然沁みるようになっていた。今じぃちゃんに会えたら、どんな話が出来るかな。

ツナグという映画は死んだ人に一晩だけ会えるという物語だけど、私なら優しくて人格者だった、あのじぃちゃんに会いたい。心からそう思う。

付き合って半年が経ったけど、どんな一面を見ても感じるのが、清さ。こんがらがった思考がない。うじうじしない。

その面に触れる度に、彼は家族や知り合いから、信じられ、愛されて、彼自身も歪むことなく同じくらい周りの人間を信じて、愛して、真っ直ぐ、優しく育ってきたことが伝わってくる。

伝わりすぎて苦しくなる。

こんなに周りから愛されて生きてきた人に対して、私のことを好いてくれと求めるのは、なんだか違うくないか?周りのひとが大切に育ててきた宝物のような彼を、私はどのくらい大切にできる?その人たちが彼にかけてきた無償の愛を、私が責任もって受け止め切れる?

私の両親は私のことを宝物のように育ててくれたのだろうけど、私の中ではあくまで「きっとそうなんだろうな」で止まってしまう。その人たちの思いを心から受け止めず、自分の成長にも還元してこなかった。

彼の生き方が眩しい。羨ましい。

やっぱり欲は持つもんじゃない。



なんだかセンチメンタルになっちゃったね!?楽しい話しようかな。

昨日kちゃんと仕事終わりにカラオケに行った。楽しかったな〜、うろ覚えなのにvaundyとか入れちゃうわけ。歌い出しの1音目すら分からないのにTikTokの曲とかじゃんじゃん入れるの。

SixTONESの曲は毎回、MVの松村北斗を観てギャー!!!とひとしきり叫んで気づいたら曲が終わっている。松村北斗への愛を叫んだだけのハチャメチャな音程が、精密採点用のバーに表示される様を見て、2人で大笑いする。

カラオケだけでは話し足りない私とkちゃんはその後も、うちで3時間くらい永遠と色んなことを話し続けた。歌いすぎと話しすぎで声枯れそうになったので、2人してのど飴舐めながら話し続けた。

私が彼氏と結婚することになったら、そのときは自分も恋人について色々と考えるんだろうな〜と、kちゃんが言った。kちゃんが想像するkちゃんの未来では、私と彼氏の未来が当たり前のように描かれていて、その時すごく心が動いた。

人からもらった言葉に生かされている。

「何かあったらその時は死んじゃえばいいや」と言った時に「あなたは強いから大丈夫だよ」と言ってくれた大切な人の言葉を、ふと思い出す。

人は優しくされた方法でしか、人に優しくできない。救われた方法でしか、人を救えない。私は人から沢山の優しさと救いを教わってきた。

私がもう行くことの無くなったあの教会に訪れる人々が、心穏やかな日曜の朝を迎えられていますように。


私は明日も空の見える机で仕事をする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?