「前提条件」に疑問を持つ
先日、就職活動のイベントに参加し、興味深い質問を投げられたのでこの場を借りてもう一度考え直したいと思います。
その質問とは「なぜ就職するのか」というものでした。
私は「お金をためてやりたいことをするため」と答えたような気がします。
そこで浮かんだ疑問がありました。
「そもそも、お金を貯めるために就職以外の選択肢って何があるの?」
今まで、「就職活動をしないといけない」という固定観念から就職の道ばかり模索してましたが、自分の将来は本当に就職でいいのか、という思いが出てきました。
そこでお金を貯める手段として思いついた就職、起業、アルバイトに対する自分の考えを言語化して自分にはどれが合っているのかを考えようと思います。
起業
初めに「起業」についてです。
現在、私は起業について学ぶオンラインスクールに通っています。
そこで痛感したのですが、起業というものは「世の中にある社会的な問題を解決したい」という強い思いが無いと続かないな、と感じました。
起業をしているとたくさんの壁に当たり、挫折しそうな時が何度もあります。
「自分がやらないとダメな理由」がないと絶対に続かない、と感じました。
逆に、成功するまで続けられる気持ちの強さを持っているならば就職やアルバイトよりも多くのお金を貯められると思います。
介護問題は自分の身近で一番の深刻な問題だと考えますが、自分にはまだこの問題をいきなり起業して解決できる力があるとは思えません。
アルバイト
大学を卒業してまでアルバイトなんて…と思う人もいるかも知れませんが、この考えは世間体を気にしているだけだと思います。
「お金を貯める」という目的があるのならば状況によってアルバイトも考えるべき立派な手段なのではないか、と思うのです。
アルバイトのメリットは正社員ではないので、自分が好きなように働くことができると思います。
それゆえに、3つの中では自分の時間が一番作れると考えており、その空いた時間で自分の夢を追いかけることに集中できるでしょう。
デメリットは業務内容にあると考えています。
アルバイトで行う仕事は果たして就職や起業よりも面白く、やりがいがあるのでしょうか。
アルバイトでの業務内容はたかが知れていると思っています。
それでも、叶えたい夢があるのならばアルバイトという選択肢もアリだと考えています。
就職
まず、就職することのメリットを考えていきたいと思います。
それは他の二つと比べると安定している点だと考えています。
終身雇用制度がなくなり安定の時代は終わった、と耳にしますが、転職活動をしっかり行うことが出来れば、アルバイトや起業よりも安定していると思います。
また、研修期間などのスキルを身に付けることができる環境が整っていることもメリットだと考えています。
続いてデメリットですが、入社した後にギャップを感じたらモチベーションを入れ直すのが本当に大変だと思います。
興味のない仕事をずっとやり続けるのは大変だと思うからです。
新たな発見
以上のことを考えると私は就職することが向いているような気がします。
しかし、就職という道を選ぶことで何か失うものもあるということを意識しなければならない、とも考えました。
何かを選ぶということは何かを捨てるということだと思うからです。
今回、この記事を執筆することで少し自分のことが理解できた気がします。
まず、お金を稼ぐことだけでなく、面白さ・やりがいを重視している自分に気がつきました。
この自分がアルバイトという選択肢を消したのだと思っています。
また、この記事を執筆する上でよくないなとも感じました。
それは就職することのデメリットが想像以上に挙げられなかったことです。
自分が「就職が一番良い」という無意識に考えている前提条件の世界に住んでいると実感した瞬間でした。
当たり前だと思っている前提条件を一度疑うことで新しい自分の発見があるかも知れません。
皆さんも是非やってみてください。