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わたしに「アート」が出来なかったこと、それと「デザイン」がわたしを救ってくれた話

どうもこんにちは、せんざきです。いつも基本的には役に立つ情報だとかをnoteに書くようにしているのですが、今回はすこし情緒的というか、自分の過去の話とか、自分とデザインの関係性の話をしてみようかなと思っています。
役に立つものを期待している方、ごめんなさい。10月は少し余裕がありそうなので、役に立つ系noteは別途書けたらいいなと思っています。
もし記事の内容についてリクエストがあれば、コメントでもTwitter/Instagram のDMでもマシュマロでもいいのでください!書けるかわからんけど!

では本題ですが、わたしはどうしてデザインが好きなのかな、っていうことや、アートとデザインってどう違うのかなっていうことを最近よく考えていて。そしたら必然的に、過去のことを振り返るようになったんです。

別に誰かに話す必要も無いけど、過去の話をしてみたら自分と同じ人とかもいるかもしれないし、まあ自分のこともよくわかってもらえたりするのかな〜とか思ってみたりしたので、ちょっと書いてみようかなと思った次第です。
時系列で話していくので読みにくいところがあるかもしれません。ごめんなさい。

幼少期(幼稚園~小学校)の話

昔から、絵を描くことが好きだったんです。というより、周りの子よりも少しだけ上手かったような気がしてます、自分で言うのもあれなんですが、、。あの、特徴を捉えるのが上手かったのかなって、、別に今は上手いわけではないし、客観的にみてって感じなんですけど。

でも、今思えば、描きたいものなんてほとんどなかったんですよね。「何か描いて」と大人に言われれば何か描いて、それで褒められるのが嬉しかったんだと思います。

(版画は小学校の図工の授業でつくったやつで、正方形のやつは中学生かな?これは模写的なやつだった気がする。)

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いつの間にか、クラスに1人はいるような、絵が大好き!!って感じの子には勝てっこないなと思うようになりました。

小学生の頃、ゲームが大好きな子がクラスにいて、毎日ドラゴンみたいな絵を描いていたんですよね。
彼女はゲームのキャラクターデザイナーになりたいのだと言っていました。小学生の頃からそんな職業を知っていたのだから、やはり相当描くことが好きだったんだろうなーと思うんですよね。(今はなっているのかな、、叶っていてほしい)

正直、画力だけで言ったらわたしとそんなに変わらなかったと思うのですが、「絶対に勝てるわけがない」と直感的に思っていました。

つまりわたしは、絵に熱中することができなかったのだと思うんです。
描ける技術はその時点では多分あったのだけれども、描きたいものが全くなくって。それが後から大きな差になってくるだろうということは、小学生のわたしにだってよくわかっていました。まあ描く量がだいぶ変わってきますからね、、。

それでわたしは、中学あたりから勉強に逃げることになります。
小学生のころは「わたしは芸術高校にいく!」などと言い張っていたんですが、やっぱり中学にいったところで自分より絵が好きな人はいるし、勉強は好きの強さとかで優劣が決まっていったりしないから、こっちのほうが勝てそうって思ったんですよね。勉強を愛してやまない人とかいないじゃないですか。

今思えば単なる逃げというか、まあ間違ってはいないと思うんですけど、自分が得意なほうで戦おうとしたのだと思います。
その選択を過去に戻って直したいかというとそうでもなくて、まあ多分芸術系の道に行ったら心折れてたんじゃないかなって思うんですけどね。
自分よりそれにのめり込んでいる人たちに囲まれるなんて怖すぎるし一瞬で自信喪失してたでしょうから、、。
ただまあ、逃げたんだねー、とは思いますね。

ちなみに書道は小2~大学1年とかまでやっていて、唯一わたしが自分からやりたいと言い出した習い事でした。書道も楽しかったし、書道甲子園という全国大会?的なもので入賞したりしました。
でも書道も、この雰囲気の文字は、どういう書き方をすると出来るのか?を考えて忠実に再現するという過程が得意だっただけで、めちゃくちゃ好きとか、バックグラウンドまで知りたいとか思わなかったですね。まあだから、書道でもちょっと覚悟はできなかったです。まだ勉強の方が行けそうだなって感じでした。

まとめると、絵を描いたり書道をやることにあまり深い意味を見出すことができなかったんです、、表現したいものもないし。たしかにやると褒められるのだけど、なにか、偽物を作っているような気持ち悪さがずーっとありました。中身がなにもないのに、綺麗に整ったものを作っているような。
なんか、しんどかったですね。
途中からは、なんで私が作ったこんな偽物が評価されちゃうんだろうって思ってました。

今でも、自己表現?アート?をしようとするとそういう気持ち悪さがつきまといます。だから、描きたいものがある人が心底羨ましい。わたしだって、自分の中から出てくる何かを表現してみたかったんです。
なぜ自分の中身が無いのかはいまだによくわかっていません。とにかく何も描けそうにないんです。

高校〜大学の話

勉強に逃げたわたしだったけれど、きっとやはり表現のことが好きだったんだと思います。高校から大学まで、ずっとダンスをやっていました。今でもやっているけど。
どちらかというと、フリーでバトルをするよりもショーケースを作るのが好きでした。(ショーケースって、元から振りをちゃんと決めているやつのことですね。)

どういうショーケースなら人の心を動かせるか?というところから考えるのが好きでたまらないんです。

やっぱり、ダンスのときでさえ、表現したいものなんて自分の中にはなかったんですよね。「こんなショーケースが作りたい!」と思ったことはあまりなくて、とにかく多くの人にかっこいいと思ってもらえたらそれでいいっていうスタンスでした。

んー文章上手く伝わってるかな、、。とにかくすごく、観客目線から考えるタイプだったんですよ。そういうタイプって多分そんなに多くなくて、どちらかというと「自分たちの楽しさ」だとか「自分がかっこいいと思えるもの」を重視している人が多かった気がする。

わたしがずっと考えていたのは「どうしたらこのサークルの知名度があげられるだろうか?」とか「ハウスというジャンルをかっこいいと思ってもらうには何が必要だろうか?」とかそういうことでした。
基本的に必ず目的があって、それに合うようにショーケースを組み立てていました。例えば、新歓であれば大学1年生にウケが良さそうなわかりやすくかっこいいものを作るし、公演だったらそのコマが表現すべき雰囲気を作るし、みたいな感じです。

本当にダンスが好きな人は、もっと違う次元でショーケースを作っていたような気がするんです。言うなれば、「俺のスタイルはこれだ」みたいな感じの。「観客がどうだとか関係ない、俺は好きなようにやる」という感じの。
何をどうしたって、そういう思考にはなれないだろうなと思っていましたし、その姿勢を羨ましくも感じていたりしました。

総じて、大学までやっていた表現って全部好きだったんですけど、どことなく苦しさがありました。周りに必ずそれがめちゃくちゃ好きな人がいて、もうその人にはどう考えても勝てないんですよ、、。

大学までで唯一、自分にすごく合っていたと思うのが、大学4年の頃にやっていたライターのインターンです。
ライターはすごく自分に合っていたと思うんです。目的が元々あって、それが1番伝わりやすい文章にする、という作業だったから。自分はどういう文章が好きかとか、どうでもいいじゃないですか。とにかく読み手に、わかりやすく伝えればいいわけで。
そのあとはしばらく、自分に一番合う職業はライターなんじゃないかなって思っていました。

あ、ライターにならなかったのは、就職先が別で決まってからライターのインターンをしたからです。楽しかったけど、まあなりたければ後からなればいいかなって思ったので。あと文章って参入障壁が低いスキルだからね。(とか急に打算的なことを言い出す)

前職の話

そんなこんなで、表現のことでは勝てそうにないなという感覚がどうしてもずーっとあって、わたしは営業職と総合職という職種で就活をしました。

結局選んだのは人材業界の総合職でした。まあ人材を選んだ意図もきちんとあるんですけど、ここでは関係ないので省略します。

ふつうに楽しいだろうと思って入社したら、全くそんなことはなくて、電話をかけたり、メールをしたり、KPIを追いかけることは、自分が想像したより遥かにつまらなかったんです。
いやほんとに、信じられないくらいつまらないというか、全くもって「上手くなりたい」だとか「数字をあげたい」という気持ちにならなかったんですよね。むしろ全てが苦痛に近かったです。なんでだろう、おかしいなって思ってちょっと考えてみました。

そこではじめて、ああ、わたしは今までずっと表現のことをしてたんだ、わたしはそれが好きだったんだと気づいたんです。22歳にして、はじめて。(遅すぎてうける)

よくよく考えてみれば、小学生のときは絵と書道が好きで、中学校のときは演劇部にはいっていて、高校大学はダンスやってて、あまりにも当たり前のように表現のことをしていたんですよねー、、。
完全に勉強にかき消されてましたねーw
新卒就活のとき自己分析とかちょっとはしたけど、全然そんなん出てこなかったよ、、やっぱバイアスかかってると意味ないねあれ。

昔の自分は、表現したいことが自分の内側にないのに表現をしたって、ホンモノに勝てっこないだろうと思っていたんですよね。だからなんか、「自分は表現のことが好き」という自覚がなかったみたいなんです。嘘みたいだけどガチです。本当に自覚ゼロでした。怖すぎる。

それでなんですけど、人材業界にいてWebデザイナーという職業を知りました。
まあお客さんのことなのである程度勉強したんですけど、「あれ、デザイナーってわたしが思ってたイメージと違うな」って最初に思ったんです。

デザインは、他人が表現したい何かを、1番上手く伝わる形で世の中に出す、という「新しい形の表現」だったんですよね。
あー、「少なくとも、わたしが知っていた中では新しい形の表現だった」というのが正しいんですが。別にデザインは昔からそういうものですもんね。

とにかく、これがわたしが求めていたものだったんじゃないか、と思いましたね、、。
今までは、自分の中に表現したいものがないからできなかった、けどデザイナーって、表現したいものをお客さんが持ってるってことでしょ?最高かよって思いました。
お客さんが表現したいものの見極め方と、見る人への伝わり方を知っていれば、作れる。ああそれ、めっちゃ得意分野というか、好きな作業ですううう!!!って感じでした。

とはいえまだびびってたので、一旦勉強してみてから決めようねーって感じで勉強してみて、やっぱ面白かったので転職しました。
(転職のときの話は過去に書いてるので興味あればみてみてください。)

デザイナーになってからは、毎日が楽しくて仕方がないですねー、、。だいたいどんな案件でも楽しい。
ダサくなってしまいそうなものでも、相手と自分の感覚が一致する部分を探してお互いに気持ちいいところに着地させるのもまた面白みだなあと思います。

いや、まじで本当にデザイナーという職業を知れてよかったです。

毎日クリエイティブの話

ここまでが過去の話、で、これからは現在の話をします。
「わたしもアート性を身に付けたい」という気持ちから毎日クリエイティブをはじめてみたんですよね。はじめた経緯は過去記事に詳しく書いています。もう100日以上続けてます。

デザインに必要だと思ったんです、アート性。
結論から言うと、結局わたしが今やっている毎日クリエイティブも(わたしの定義では)デザインのような気がしてます。

わたしは作字がとても好きなのだけど、それは「言葉が持つ意味」を表現することに集中できるからなんですよね。それは自己表現ではないような気がします。どうしたらこの言葉の意味や雰囲気が一番伝わるビジュアルにできるかなって考えるのが好きです。
だから私はわりと作品ごとに作風が変わる傾向にあるような、、気が、、。

もちろん、好みとかはあるので多少のトンマナはありつつも、わりと言葉に合わせに行っているかなって。

だから、今もほとんどアートをしていないんですよね。

でも最近気がついたことがあって。

わたしはデザインが上手くなりたくてアートをやろうとしたのだけど、上手くなる要因は多分別のところにあるんじゃないかなと思ったんです。

おそらくスキルや審美眼みたいなところだと思います。

アートをやっていた人が、たくさん絵を描き、早々に美大に行き、上手くなるのは、自己表現をするためにスキルや審美眼を磨いたからだと思うんです。

多分わたしがデザインの本当の意味を知っていて、もっと早く、自分の外側のことを表現する楽しさを知っていたら、きっと勝手にスキルや審美眼が磨かれて上手くなっていたのではないかと思うんです。

要は「量」だとか「経験」の話で、自己表現ができる人のほうが早くアウトプットの機会に恵まれたり、そういう道を選んだりできるってだけじゃないかって。

だからこう、上手くなるために無理にアートをやる必要ももしかしたら無いのかもしれないと思ったんですよね。まあできたら楽しそうですけど。

逆にポジティブに捉えれば、わたしはデザイナーとしては生きて行きやすい性質を持っているのだと思います。
美大卒のデザイナーが、「作りたいものが作れなくてストレスを感じる」みたいな(本当にあるのかはわからないけど)よくある話にはなり得ないので。

だって自分で作りたいものなんて、ほとんど無いも同然だからストレスの感じようがないですよね。
それが本当に強いわたしのコンプレックスだったのだけど、実は強みでもあるのかもしれないなって、最近は思うのです。
お客さんが伝えたいことを汲み取って、それが受け手に伝わるようなデザインをひたすら追求する、ってことをわたしはしていけばいいんだろうなーなんて思っています。

んー、あんまりうまく言いたいことをまとめられなかった気がする、、。伝わったんですかね、まあ少なくとも、同じような人には伝わっていたらいいなと思います。

とりあえず、表現が大好きでやめられないのに、自分の中に表現したいものを持たないわたしを救ってくれたのが、デザイナーという職業で、だからこそ今自分にはそれしかないなって思うし、もっともっと上手くなりたいんです。


え、てかこのnote、、、なっが、、、最後までよんでいただいた方、本当にありがとうございます。



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