コーチングを受けたけど意味ないと思った話
怪しいコーチング、自己啓発、ビジネスセミナーなどに警鐘を鳴らしている私ですが、
実は一度、私自身もコーチング講座に20万円を支払って受けた結果、あまり意味ないな…と思って後悔した経験があります。
だからこそ私のような後悔する人を二度と生みたくない、という気持ちでコンサルを始めたのですが！
コーチングや講座を受けて人生が変わりました✨系記事はこの世に溢れてますが、
別にそんな人生変わらないですよ。の記事はほとんど見当たらなかったので書いてみることにしました。
今回記事に書くことで
・何が嫌だったかを明らかにすることで供養したい
・今まさに何かしらのコーチング、セミナーを受けようか迷っているあなたの参考にしてもらいたい
・既に受けたけどちょっと後悔してるあなたにわかるー！となってもらいたい
の気持ちで書いていこうと思います。
※全てのコーチングがダメとは言いませんが、一例としてお読み下さい
なぜそもそもコーチングを受けることになったか？
コーチングに誘われたのは、転職前の社内の同僚からの誘いでした。
ちょうど転職先が決まり、前職での引き継ぎをしているタイミングで、同じ歳くらいの同僚の女性から声をかけられました。
副業としてコーチングをやっているから、ぜひ私に受けてほしい！とのお誘いです。
今の私なら絶対に即答でNOなのですが、当時の私は、将来はコンサル、コーチングとして講師側としてビジネスしたいという気持ちがありました。
で、講師として自分がビジネスを始めるのであれば一度くらい受講生の気持ちを体験してみたほうがいいだろうという気持ちで、一度話を聞いてみることにしました。
講座は「自分らしさ全開になるためのコーチング」というテーマで
（今考えたらこんなら抽象的な題名の時点で辞めておくべきでしたが）
下記の内容が含まれていました。
・全5回の講座
・全4回の個別面談
・全6回のグループワーク
で、お値段が、、、、20万円（税込）。高え。
もちろんかなり迷いました。20万円という金額はめちゃくちゃ高いです。
ただ、やはりコーチングというものを人生で1回くらい受けてみたい、という興味に押し負ける形で…………申し込みをしてしまいました。
実際に申し込んでいたのは私の他にも5人いて、年代は自分と同じくらいの20代女性で、会社員として働いている人が多かったです。
元から講師と知り合いだった、という人がほとんどでした。
※ちなみに、最初に言っておきたいのは私が講座を受ける際の心構えとして、コーチングの期間中は講師の言うことを受け入れる、と言う姿勢は守っていました。
評価するからには、まずは講師の言うことを受け入れて実践しないとフェアではないと思うからです。
で、その上でコーチングは金額に見合う内容ではなかった、というのが結論なんですが…。
適当に受けて文句を言っている訳ではなく、ちゃんと受けた上で、やっぱり受けるべきではなかった、という評価をしていることだけご理解頂きたいです。
コーチングの内容
講座の内容について
で、実際はどんな講座だったかというと、まずは講師から各回のテーマについてレクチャーを受けます。
・ありのままの自分を受け入れる
・「ワガママ」になるマインドセット
・理想の人生を叶えるための目標設定
など、本当にぼんやりした内容です。それからテーマについて受講生同士でセッションする、というものです。
改めて書いてみると本当にテーマが抽象的ですね。しかも話を聞いてみると、講座の内容自体は本屋に売っている心理学などの本とそう変わらないの内容です。
元々知ってた内容がほとんどですし、特に目新しい発見はありませんでした。
個別セッションについて
講師と1対1で話し、その中で「自己」について深ぼる時間がありました。
深ぼる、といっても私は普段から内省癖があり、なぜ自分がそう考えたのか？について言語化するようにしています。
なのでこれもまた新しい発見があったとかはないです…。
ただ、それだと講師の意味がないので（）なんとか自分に足りてない、弱い点を見つけてなぜそうなったのか？どうしたらそれが解消できるのか？を受講生同士で対話させるということを繰り返ししていました。
なんだか、明るい、素直な、自己開示ができる人間になるように無理やり目的設定されて、それに対して足りないポイントを無理やりチューニングされているような感覚がありました。
それは本当にコーチングと言えるんでしょうか…？
正直、私は全ての人が明るくキラキラ〜である必要性は全くないと思ってますし、誰にでも自己開示する必要もないと思ってます。
さらに、稼げるか否か、という観点では、マインドとビジネスのスキルは全く別です。マインドだけをどうにかするのでは稼げないです。
ちなみに、私のコンサルではマインドだけでなく、ビジネススキルについても具体的にお伝えしています。
チームセッションについて
話を戻して、チームセッションとして何をしていたかでいうと
自分に関するワークシートを書く、という取り組みを受講生同士で進めるという課題がありました。
これもみんな仕事で忙しいのに冷静に課題の量が多すぎて大変でした。あえて大変な課題を出すことで、受講生同士での高めあいをしようという話だと思うのですが、負担が重すぎてこんなにいる？と正直思いました。
講座内容の中で、特に嫌だったエピソード3つ
①集団で個人の攻撃をした後に擁護するという、振興宗教の洗脳か？と思うようなセッション
こういう系の講座あるあるなんですが、やたらと自己開示することを求められます。
・自分は本当はどんな人間なのか？
・自分の強み、弱みは？
・理想の自分は何なのか？
・理想に対して何が足りていないのか？
・なぜ足りていないのか？
・どんなことがトラウマか？
みたいなやつです。
こういう言語化を通した自己開示は人によって得意、不得意があります。
で、どうしても性格的に言うのが苦手…みたいな受講生の子に対して、その子が足りていない点をみんなで非難し合って強制的に自己開示させる回がありました。
・全然本当の自分を見せようとしないよね
・勇気ないよね
・覚悟ないよね
とか色々。空気はもう最悪です。
そう言われた子はそりゃ泣いちゃいますよ。
で、泣きながら自分の想いを伝えるんですが、
そうすると
・ようやく自分を認めたね
・えらいね、すごいね
とか褒めて持ち上げる訳です。
そこまでする必要あるか？？？？って内心ドン引きしました。
だって、相手を散々非難した後に褒めて持ち上げるのって振興宗教の洗脳の手口とほとんど一緒だからです。
感情を無理やり上下させることで、ドーパミンをドバドバ出させて新しい自分になった！と錯覚させるやり方です。
その場では新しい自分に目覚めた！とかなるかもしれませんが、そんな効力ずっとは続きませんし一時的な対処でしかないです。
そう言うやり方は、純粋に好きじゃないです。
丁寧に対話を積み重ねていくこと、ビジネススキルを磨くことでしか人は変われないと思うからです。
私のコンサルでは絶対にそういった無理やりなコミュニケーションはしません。
②講師が想定しているストーリーに沿わない回答をするとそれは本音ではないとか返されること
これも女性向けコーチングに良くあるんですが、講師が描いてる目指す理想の姿が
・明るく
・素直で
・誰とでも仲良くできて
・外見がキラキラしてる
のようにゴールが先にあるパターンの時、
そのゴールに合わない回答をすると、それは本心ではないとか言われることです。
例えば、
私は正直誰にでも好かれなくてもいいと思ってるんですが、それを言うと
「それは本当は人から嫌われることが怖いだけ」とか言われるんですね。
「いやほんとに好かれなくてもいいんです。てか無理だと思うんです、好き嫌いあるのが人なので。」とかいうと、
「それはブロッキングしている、認めようとしてないだけ」とか返されたりします。
うーん、コーチングって本当にこれでいいんだっけ？と疑問に思うタイミングがたくさんありました。
でもいちいちそれは違う、とか言うと時間が無限にあっても足りないですし、他受講生の人にも迷惑なので黙ってましたが、不信感、違和感はずっと消えなかったです。
③夢物語を描かせる割に全く地に足がついてないアドバイスをされたこと
最終的にはこれですね。自分を制限することなく、夢や理想は大きく持とう！と言って、例えば1億円稼ぐ！とか大きなゴールを描かせるのですが、それを達成するための具体的なアクションは何一つ教えてくれない。
マインドさえ変わればゴールは達成できる！一点張りです。
残念ですがマインドだけでは稼げません。
ニュースで見た、特殊詐欺の受け子で逮捕された人が書いてた目標シートを見るといたたまれない気持ちになります。
この人も、きっと人生を好転させたくて何かしらの講座を受けたのでしょう。
そこで、
・ひたすらプラス思考になる
・抽象的な目標を持つ
ことによってなんとか変われる、とその時は思ったと思います。
ただ、マインドだけでは現実は変わらず、むしろ悪化してしまったのが最終的な結末です。
マインドを変えることや、ぼんやりした目標を掲げるだけでは人生は変わりません。
いかに具体的なアクションプランに落とし込み、淡々と実行できるかが大事です。
それを伝えていないコーチングやコンサル、講座が世の中に多すぎます。
私のコンサルでは絶対に抽象的なアドバイスはしないです。
最終的にどうなったか？
こういうセミナーにお金を出したことがある方ならわかると思いますが、セミナー界隈で20万円はまだ安価な方です。
なんとなくそうなんじゃないかな、と思ってましたが、やはり最終日に言われました。
「もっと変わりたい、稼ぎたい方に高額プランをおすすめします！60万円です！」
いや高えよ。
めちゃくちゃ営業されましたが、私はすぐお断りしました。
最終的に、受講生の5人中4人は高額プランは受けませんでした。
残りの1人も、申し込みたい！と言う前向きな気持ちではなく、営業トークに押し負ける形で申し込んでいました。
結局、私だけではなく受講生全員が、価値に見合うものではないと判断したからそうなったのでしょう。
高い勉強代でした。
最後に
コーチングを受けるのを辞めた今の方が、圧倒的に「自分らしく」生きています。
今は、
・無理せず明るくキラキラしなくても、自分らしい性格で生きている
・ビジネススキルが上がったおかげで、年収約200万円up
・時間の余裕もでき、夫や猫とたくさんコミュニケーションを取れていてハッピー
・見た目も綺麗になったと夫が褒めてくれる
など良いことばかりです。
私のコンサルでは、もちろん丁寧にヒアリングさせていただいた上で絶対に抽象的な話をしません。地に足ついたアドバイスしかしません。
夢を見させるのではなく、売れるようにするのがコンサルの役目だと思っているからです。
世の中にある様々なコンサルの中でも一番具体的で堅実なアドバイスをしているからこそ、結果を出せている受講生の方がたくさんいます。
ここまで読んでくださったあなたなら、ぼんやりとした夢を見させる講座、現実的で堅実な講座、稼ぎたいならどっちを選ぶか、答えはわかっているかと思います。
怪しげなセミナーに申し込もうかな？と迷っている人、
色んなセミナーに申し込んでみたけど結果が出てない人、
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