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ありふれているもの✴︎遊学日記week01-2@Vancouver, Canada

4/17 Calgary→Abbotsford→Vancouver
緊張しながらも結構しっかり寝れた。寒くなければどこでも寝れる自分、ありがとう!

Abbotsford空港は小さくてかなりすっからかんだった。

Vancouver行きのバスを待ちながら、隣に座るママさんとお話をした。一人旅をするわたしにびっくりした後、彼女の息子さんの話をしてくれた。
大学に通いながらお父さんのお仕事である通信系の技術職のアルバイトをしているらしい。結構稼いでいて、今度新車を買うという。そして、もう大学にも通い続ける必要がないと言ってきたと。少し悩んでいる風だったけど、彼の説得力のある行動もあってか、彼の進みたい道を後押ししようと話す彼女。
いろんな道があるよね、とか、子どもの進む道を後押しする親すごい、とか、それだけではなくて、まだ言葉にならない思いが出てきて、一旦まとめて笑顔に収めた。

バスの止め方が楽しい

Vancouverに着いて、夕方から大学の後輩の留学先であるUBCを案内してもらった。海外大をしっかりみて回るのが初めてで、どこもかしこも楽しかった!
大きな図書館が2つ(そのうちの1つは24時まで開いてるらしい)、いろんなところに立つトーテムポール、綺麗に整えられたガーデン、日向ぼっこができる芝生。

ご飯を食べ損ね、27時間ぶりのご飯。彼御用達の中華!欲張って、ご飯+おかず3つ+ジンジャエール。中華ってどこにいっても美味しい。

ご飯を食べながら彼が大学や学外の活動で学んでいること、見ているもの、考えているもの、いろいろ話した。彼はあまり見ないふりをしないなと思う。自分が気になったことを調べなおしたり、改めて考えたり、言葉にしたり、誰かに聞いたりする。意外と俯瞰して、ちょっと冷たい目(決して悪い意味じゃなく)でいろいろ見ているかれの視点は新鮮で結構長く話した。緊張やらなんやらでゴリゴリに固まったわたしの目をかなりほぐしてくれた時間だった。

こころ!!?
インゲン ナス お肉
20:30でも薄明るい

疲れていたみたいで、部屋に着いた瞬間ベッドに倒れ込み、メイク落としも歯磨きもお風呂もなにもできないまま眠りの世界に沈んだ。

4/18 North Vancouver
◯お買い物
歯を磨き、シャワーを浴び、洗濯を回して、買い物に出かける。

スーパーを2周した。のりや粉末わさびと出会いびっくりして、お煎餅が日本らしくないパッケージで売られているのにさらにびっくりした。乳製品の種類が豊富なことにうきうきしながら、サイズと値段を見てがっかりした。

◯Lynn Canyon Suspension Bridge
一日自由+晴れの日のセットがこの日しかなく、ちょっとだけ重かった腰をあげてNorth Vancouverへ向かう。

North Vancouverの目玉であるCapilano Suspension Bridgeは入場料があまりにも高かったので、周りのハイキングも楽しめるLynn Canyonに向かった。
木々の手入れが行き届いていて頭の上多角から日がしっかり差し込み、足場も整えられている、気持ちのいいトレイル。

◯Lonsdale Quay Public Market
1階にご飯屋さん、2階に雑貨屋さんや何でも屋さんが入ったマーケット。特に何も買わなかったけど、2階の本屋さんにあったレシピ本がおもしろそうだった。
Korean American—food that taste like home—
移民2世か3世かの韓国系アメリカ人の方が書いたレシピ本。韓国風アメリカ料理とか、アメリカ風韓国料理の「風」を感じさせる要素が読んだら書いてありそう。どこかで読めないかな。

これもおもしろそうだった!

さて、North VancouverからDowntownへの帰りはSeabusに乗った。船が都会の公共交通機関なんて楽しすぎる!!観光客うきうき感満載に離れていくNorth Vancouverの景色を存分に楽しんだ。

◯Robson St.
ゼミの教授のランドスケープ一押しスポットであるRobson Squareを目指して歩く。タピオカ屋さんとラーメン屋さんがらあちこちにあって、どこも人気。

Robson Squareはかっこよかった。道からなだらかに登るように植栽が植えられていて、少しうねるような道になっていて年の中の超スモールスケールのトレイルがあるみたいな感じ。座る場所が所々に設けられていて、2人で話し込んでいる様子が結構見られた。でも一人だとちょっと怖いかも、と思ってしまった。

せっかくなら夕日を見たいと思い立った18:00。日没は20:30。日が長ーい!!お腹も空いたので、カナダにしかないカフェチェーンTim Hortonsに向かった。

友達:「なあにそれー?」
わたし:「カナダにあるチェーンのカフェ!ドーナツ食べた!」
友達:「ミスドとどっちが好き?」
わたし:「立ち位置的にはミスドと同じ感じだけど、ほんとーにどこにでもある!!値段的にもおんなじくらいだなぁ。味で言うと、え、わからん比べられない。どっちもおいしい!ミスドはコラボがあるもん美味しいに決まってる」
友達:「そーなんだ?スタバみたいなカフェな感じかとおもた!何て名前?」
「コラボは素晴らしいよね👍笑笑」
かほ: 「Tim Hortons!」

わたしのTimsデビューを知らせるストーリーから始まった会話

ドーナツ×コーヒー、チェーン店、カフェ
だけでミスドと結びつけた友達がすごいし、そこからどっちが好き?という質問を投げてきた友達がなんだかすごいと思った。画面の向こうで想像を働かせている感じが伝わってきた。

アップルシナモン

◯English Bay Beach
バス停から歩いている間にも少しずつ色を変えていく空に近づくように、海岸へ急いだ(夕日は日没前後10分くらいがピークかなぁと思っていたけど、前後20分がピークだ✅)。

語学学校帰りっぽい人も多く、ノリと勢いでみんなを盛り上げている人を見て、いいなと思った。とりあえず話す!をモットーに進んでいかねばと、ゆっくりと沈んでいく太陽を横目に奮い立たされた。

もっとピンクだったなぁ

この日くらいからようやく緊張が溶けてきたのか、iPhoneのメモに書き留めていたつらつら日記が軽やかになってきた。
でてくるのはカナダでしか見れない景色や事柄に関することよりも、どこにでもあるありふれたことだったけど、わたし自身が戻ってきている気がして、ものすごく安心した。

4/14
15:00着 英語、フランス語、日本語のアナウンス

4/17
カナダ治安良すぎる。空港泊で危険を1ミリも感じなかった。世の中全部こうなら最高。

4/18
校舎裏はどの国でも人気。校舎裏が、表通りに面していて、裏が表である状況。それでも学校の中にいる彼らにのとってあそこは裏。

配管が集まってる箱の上ってよく空き缶とか置かれがち。現場を目撃した。家の棚にコップ戻すくらい自然な動作で、あそこは彼のapartハウスなのかも。

Easy Hasting stバスから少し見た。昨日話してたところ。跪いている人とかがいて、他の地区とは全然違う雰囲気。一本違うだけでってよく海外で感じるけど、他の場所が安全すぎるからなおさら。

ノースバンクーバーはインド系カナダ人が多い。

つらつらできるくらいに気持ちが回復してる気がする。

キッチンに窓がある家/部屋がいいな。カーテンはつけない。

つらつら日記

4/19
大学の先輩を行きたいところに連れ回した日!

◯Stanley Park
Stanley Parkをぐるりとサイクリング。

Lions Gate Bridgeまでに行く緩い登り坂で、ずーっと運動していないのがたたってものすごくおしりが痛くなった。筋肉痛にならなかったのが不思議なくらい。

On your leftとガチサイクリストはすいすい進んでいく。わたしたちも気持ちよく進みすぎて曲がりそこねていつのまにかEnglish Bay Beachにたどり着いていた。

◯Granville Island
ネオンの看板が映える入り口。

お惣菜、チーズ、パスタ、キャンディ、ベーグル、野菜、果物、アイス、いろんなご飯、クラフトなどなどいろんなお店がいくつかの建物に分かれて並んでいる。

ロンドンのBorough Marketを思い出した。あそこで買うブラックオリーブとパエリアと、フレッシュジュースと、大好きだったなぁ。

ここでの思い出はクラムチャウダー。
パイをスプーンで崩してクラムチャウダーにたどり着く。お目当てのものにありつくまでにあれほどのアトラクションがあるクラムチャウダーって偉大。崩したあともまわりのさくさくをクラムチャウダーも少し浸して食べれるなんて、最後まで楽しませてくる。強者だな。

4/20
◯Nikkei National Museum

Downtownから東に向かい、訪れた場所。
たまたまコスプレ大会&お祭りが開かれていたみたいで、青や赤、ピンク、黄色などカラフルな髪をした人々が集まっている横で展示を見た。

特別な部屋があるわけではなくて壁に沿って整理された情報が並んでいる。

日系カナダ人で特徴的なのは「写真花嫁」。
カナダに移り住んだ独身日本人男性が、写真と手紙を交換して日本から花嫁を呼び寄せた。写真花嫁は1908年からカナダに来るようになり、1913年には300-400人までになった。

そして戦時中の強制労働・収容について。
現在のあなたの状況と重ね合わせて考えてみてください、と強制労働、移住、収容にいたるまでのフローチャートがあった。距離をおいてしまいがちな歴史をたどる展示で、ここまでぐっと距離を縮められ、驚いた。

戦後、日系人たちは団結をして戦時補償運動を進めた。努力が実り合意書を結ぶことで解決に至ったが、展示で強調されていたのは、日系人の苦悩と努力だけではなく、同じように強制移住・労働を強いられた先住民に対する補償の実現を願う思いだった。
日系カナダ人がユダヤ系カナダ人に手を差し伸べてもらったという事実を忘れず、次につなげていくことが重要視されているようだった。

催しの太鼓や物販に夢中でパネルを見ている人は少なかった。

◯Chinatown Storytelling Center
思ったより展示がコンパクトだったから、せっかくだから中華街に移行と思い、Downtownの方へぐーっと戻った。
土曜日の昼なのに賑いが少なく、これが中華街!?と驚きを隠せなかった。閑散としているしなんなら少し暗い雰囲気ただようストリートだった。ドラゴンやパンダで中華らしさ全開にしているお店もあれば、飾り立てるわけでもなく中国語のシンプルな看板を掲げる文房具屋さんもあった。

ここでの目的地はChinatown Storytelling Center。ここは中華系カナダ人の今までの歴史について学べる場所。来場客多め。半数が中華系の人だったのも結構びっくりした。

ここは見せ方が上手だった。グラフィックがかっこいい。食事や、写真にフォーカスを当てたこだわり強めの展示がある。公衆電話のボックスで電話をかけるようにボタンを押すとstorytellingがが始まる。

日本とは戦時中の立場が違うため、フォーカスされているのは戦前の差別についてだった。カナダ、特にVancouverでここまで巨大な層ができるまでの流れを見ることができた。

◯Gastown
小さな時計が蒸気を出して、音を鳴らしていた。
失礼だけど世界三大がっかり時計(台)があったらこれをいれたい。

かわいらしかったです、とても!

◯VanDussen Botanical Garden
巨大ガーデン。
春めいたこの時期にいけてとっても良かったなと思う。

迷路や小川、滝など少しアトラクション要素があるのもさすがは巨大な土地があるからこそできること
広い芝生もあったし、わざと手をつけずにいるゾーンもあった。

最後のHeath Gardenがきれいだったな。

4/21
お家引きこもりday。
泊まっていた宿が半地下で太陽の光が大好きな身としては苦しく、夕方にお散歩にでかけた。

ここでカナダ名物Poutine。マクドナルドのpoutineを食べるために35分歩いた。おいしかった。ポテト+グレイビーソース+少し溶けたチーズという想像通りの味だった。良いお散歩。

しめじ
しめじはハムと炒められました

4/22
◯Vancouver Public Central Library
大きい!座る場所がたくさんあって、電源もあって、上の方の回ではグループワークができるようなおしゃべりスペースもある。屋上も気持ちがいい。

誰でも入れるのにきれいに保たれているのがすごい。

絵本コーナー:インディアンについての本
グループ部屋
屋上からの景色

◯JAPADOG
日本人がフードトラックで初めたJAPADOG。Vancouerで暮らしている人はほとんど知っているんじゃないかなと思う。

フードトラックではなくどーんと構えている店舗に行った。たくさんあるメニューで迷った末に選んだのはKUROBUTA TERIMAYO。オーソドックスな類に入るんだと思う。

結論:おいしい、ボリューミー、コスパがいい


カナダ日記おしまい。

日本からメキシコまでのトランジットでカナダを通ることを決めて、せっかくなら行ったことないし、語学学校が始まるまで時間あるし、1週間くらいいよう〜という勢いに任せた旅行だった。

この1週間のおかげで出国時に色んな感情で溢れかえっていたわたしが、くだらないことをつらつら書き出せるようになった。
もともとの知り合いと改めて会って話す時間は、ぱんぱんに膨らんで破裂しそうだったなにかをいい具合にしぼませてくれた。
新たに出会った人の今までを聞く時間は(たまたま3人も日本人とあってそれぞれと1-2時間くらい話した!!)、いろんな生き方があること、やり抜く意思があればどこでもどうにかやっていけること、を改めて実感させてくれた。

本番はここからですよね。いくど!

Chinatownにて

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