見出し画像

2021年上半期の餃子消費日本一は今年も宮崎市

焼き餃子協会では、統計局から月次で発表されている「家計調査」に掲載されている「ぎょうざ」の購入頻度・支出金額を集計し分析しています。

2021年上半期は、宮崎市が購入頻度・支出金額でともに日本一となっていることがわかりました。

※注意:家計調査データは、スーパー等で販売されている生餃子、焼餃子及び餃子テイクアウト専門店のテイクアウトを含む。餃子の冷凍食品、中華料理店や餃子専門店等のテイクアウトは含みません。

2021年上半期 ぎょうざ支出金額の分析

2021年上半期のぎょうざに対する支出金額は、以下の順となっています。

2021年上半期家計調査:ぎょうざ支出金額
1. 宮崎市 ¥2,150
2. 浜松市 ¥1,758
3. 千葉市 ¥1,695
4. 大津市 ¥1,446
5. 京都市 ¥1,438
6. 宇都宮市 ¥1,420
7. さいたま市 ¥1,389
8. 川崎市 ¥1,383
9. 鹿児島市 ¥1,294
10. 前橋市 ¥1,224
(全国平均 ¥1,061)

今年も上半期は宮崎が1位という結果になりました。1位の宮崎市と2位の浜松市の差は392円と約1ヶ月分の差がついています。また、昨年度2位の宇都宮が6位と大きく後退しています。

昨年上位3都市の月次累計を、昨年と今年の対比でグラフにしました。

支出金額2021上半期

宮崎市が今年の最初から強いペースで独走していることが分かります。昨年よりもさらに高い金額で推移しており、圧倒的なリードをもって上半期の1位となりました。
昨年1位の浜松市は昨年と同じペースから徐々に上昇中、昨年2位の宇都宮市は昨年より低いペースで推移しています。

この期間の支出金額推移を分析すると、東京などに緊急事態宣言が発令された2020年4月〜5月、2021年1月〜3月の間に、宮崎市のぎょうざ支出金額が伸びています。逆に、浜松市は緊急事態宣言中は支出金額が落ちています。

昨年は浜松市が下半期に圧倒的な伸びを見せて1位に輝きましたが、今年はどうなるでしょうか。また、宇都宮市も下半期に伸びてくるのか、注目したいところです。

2021年上半期 ぎょうざ購入頻度の分析

購入頻度は100世帯あたりの回数となります。2021年上半期は以下の順となっています。

2021年上半期家計調査:ぎょうざ購入頻度(100世帯あたり)
1. 宮崎市 560回
2. 大津市 439回
3. 大阪市 416回
4. さいたま市 415回
5. 長崎市 405回
6. 千葉市 393回
7. 浜松市 384回
8. 甲府市 376回
9. 京都市 375回
10. 前橋市 372回
(全国平均 332回)

購入頻度でも、宮崎市は圧倒的な1位となっています。月次累計のグラフで見ると、さらに強さが分かります。参考に、浜松市・宇都宮市の購入頻度も合わせて記載します。

購入頻度2021上半期

宮崎市は購入頻度で昨年圧倒的な強さでしたが、今年はさらにそれを上回る強さです。昨年9月に「宮崎市ぎょうざ協議会」の発足以降、宮崎市のぎょうざ購入頻度は加速しており、今年もその加速を維持しています。この勢いが下半期も続けば、今年も宮崎市が日本一となることでしょう。

ちなみに、購入頻度で過去10年の最高値は2016年浜松市の1,010回です。このペースでいけば、宮崎市がその記録を抜くことがありえます。

宮崎のぎょうざ事情

昨年8月に、2020年上半期のぎょうざ消費日本一が宮崎市であることを、このnoteで発表しました。

それがひなた宮崎経済新聞に掲載され

その勢いを追い風に「宮崎市ぎょうざ協議会」が発足。宮崎は「餃子のまち」として盛り上がってきてました。

宮崎市ぎょうざ協議会は宇都宮餃子会と同じく餃子店の集まる団体となっており、宮崎市の餃子を盛り上げるためのイベントや販促を行ってきました。

例えば、毎月3日は餃子の日として、餃子の販促が宮崎県内で行われています。

画像3

「宮崎餃子本」が作られたり。

画像4

さらに、宮崎市内で餃子イベントを行ったり。

画像5

画像6

また、宮崎県の霧島酒造さんが、宇都宮市・浜松市・宮崎市の餃子に対する関与を調査し発表しておられます。

餃子屋さんだけでなく、宮崎県内のさまざまな産業が、「宮崎の餃子」を盛り上げようとして、結果的に宮崎市民のぎょうざ購入頻度が上がり、ぎょうざ支出金額が増えていくという流れができてきているようです。

餃子戦国時代へ

昨年上半期に宮崎市がぎょうざ消費日本一であるという発表をしてから、宮崎市ぎょうざ協議会が立ち上がり、それに反発するように浜松市のぎょうざ消費が増え、結果的に宮崎市は惜しくも通年の日本一を逃してしまいましたが、昨年通年のぎょうざ支出金額が浜松市・宇都宮市と僅差だったことから、今年も日本一を狙えるポジションにあると思われます。

宇都宮・浜松の二強状態から、宮崎を加えた三強状態となり、これをきっかけに全国が「ぎょうざの街」として名乗りを上げて餃子戦国時代になったら、とても面白いですよね。

家計調査では冷凍餃子の消費が含まれていないので、最近増えている餃子の無人販売や自動販売機の影響を受けにくいものの、餃子への接触頻度が増えることで、より美味しい餃子を求める人たちが増えてくることを期待したいと思います。

また、東京オリンピックの選手村で「日本の餃子が美味い」と話題になっているそうです。

日本の焼き餃子の美味しさが世界に知られたら、いずれ日本全国の餃子を求めてやってくる外国人が増えてくることもあるかもしれません。

これからも、焼き餃子協会は「日本の焼き餃子文化を世界へ」をミッションに、活動を行って参ります。ご期待ください。


この記事が参加している募集

最近の学び

Webエンジニアリングと餃子についてはお任せください。