続・誤給付→返還拒否問題を考えてみる

先日、こんな記事を書きました。

そして、誤給付を受けた側のひと逮捕されてしまいました。


誤給付が発生した当初は、ここまでの事態になることを予想したひとは少なかったんじゃないでしょうか?

この問題が連日報道されるようになり、さまざまな意見や感想が飛び交い、ワイドショーの格好のネタになっているわけですが、逮捕という1つの区切りを受け、おそらくもうそろそろ飽きてくる流れになるんじゃないかと思われます。

今回の教訓としては、何かの間違いで手に入れたお金は勝手に使っちゃいけない、勝手に使ったら世間が一時的には黙っていない(法的にはどうなるかまだ分かりませんが…)というようなことになりつつありますが、誤給付した側、行政側にも問題はあると思います。

こうした問題が起こったときに、再発防止策として「ダブルチェックを徹底します」というフレーズを見かけるのですが、そもそもチェック機能不全になっているところにダブルチェックをする体制が構築できるのか疑問が残ります。あとは、「気を引き締めます」的な精神論を持ちだすこともありますが、「気を引き締める」ってどういう状態のこと?それってどうやるの?気を引き締めたかどうか誰が判断するの?と思ってしまう嫌なやつが私です(笑)

そうは言っても、何か手は打たなければいけないとするならば、これは極力ミスが出ない仕組みを作り上げるしかないと思います。例えば、今回のように振り込む部分でミスが出たのならば、振り込まずに対象者が自ら受け取りに行くシステムにするとかですかね。まぁ、そのシステムを作るのが大変な気も…あ、マイナンバーとネット使えばいけるのか…なんてことも思ったりもします。

いずれにしても、今回の件で学んだことを次に生かすことが大事ですし、これを対岸の火事にするのではなく、行政全体で考えて対策を講じる必要があると思います。だからと言って、国から自治体に対して、必要以上の事務作業を要求をすることがないことを願っている市役所職員の私なのでした。

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