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映画『DEW(デュー あの時の君とボク)』 鑑賞レポ

 久しぶりに映画館で映画観た、ch0ahaeです。
 今までタイBLの話はしてませんでしたが、実はちょこちょこ見てます。最近はあまりの作品数の多さについていけてませんが、一時期は毎日タイBL漬けでした(笑)
 そんな私がタイBL俳優の中で1番好きなのが「Ohm」くんです。ワンちゃんのような笑顔や脱いだら筋肉もりもり等、魅力がいっぱいの彼が出演した映画『DEW』(邦題:デュー あの時の君とボク)が日本で公開されました!!
こちらの作品を映画館で鑑賞してきましたので、感想記事を書きたいと思います〜
(※途中ネタバレを含みます)


☆映画『DEW』 作品紹介・あらすじ

<作品紹介>
 大人気ドラマ「The Shipper」などでBLジャンルの若手カリスマと呼ばれるパワット・チットサワンディ(愛称オーム)と、ドラマ版「バッド・ジーニアス」の新星サダノン・ドゥーロンカウェロー(愛称ノン)の二大ライジングスターが等身大の魅力を全開にして初共演!初恋に目覚めた男子たちの躍動感や動揺を、同い年の二人がフレッシュかつビビットな感性で大好演している。監督&脚本を務めたのは、映画『チョコレート・ファイター』の名脚本家でも知られるタイ映画界の実力派マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル。イ・ビョンホン主演の韓国映画『バンジージャンプする』をもとにニュー・アレンジを加え、愛する輝きのみならず苦悩と葛藤にも鋭く切り込み、誰もが切ない気持ちで号泣してしまう純度の高い〝永遠のラブ・ストーリー〟が誕生!! (公式サイトから引用)

<あらすじ>
 1996年のタイ。同性愛への偏見が色濃い町で、厳格な家庭に育った高校生ポップと、母と二人暮らしの転校生デューは出会った。二人の友情はほのかな愛情へと成長。その関係は学校にも家族にも知れ渡り、周囲に理解されず追いつめられていくポップとデュー。やがて二人は離れ離れに...。23年後、ポップは母校の教師に着任。問題児の女子生徒リウを気にかけるたび、なぜかデューとの思い出がデジャブとなって蘇る。彼女は一体何者なのか?運命に導かれ出会った二人は、衝撃の結末を迎える──。(公式サイトから引用)

 作品紹介でもあるように、こちらの作品は韓国映画のリメイク作品です。そちらについては、いしゃーしゃさんが記事にしてくださってるので、こちらをご参照ください!! こっちも見てみたいなぁ。


!!以下、ネタバレあります!!

鑑賞レポ・作品感想・まとめ

【鑑賞レポ】
 公開日7/2当日に人生初のミニシアターで鑑賞してきました。夜の時間だったため、良くも悪くも人が少なくのびのびと見れました。(←興行が心配になるレベルだった…) そして、お客さんの男女比は半々で想像よりも男性がいました。たぶん映画好きなお客さんかなと思いながら、Ohmくんの素敵さが伝われと祈ってました。w

【作品感想】
 「どういうこと??」「この作品は人を選ぶなぁ…」が率直な感想です。なぜそう思ったのか説明していきます。

 まず、「どういうこと??」はラストでポップ(中年教師)とリウ(女子高生)が命綱を自ら外してバンジージャンプするところから。その前のシーンから「これで終わりじゃないよね?」「常に道は続いている」と匂わせてバンジージャンプ(というか飛び降り)を2人でして、川(?)に飛び込みます。死んだのかと思いきや、泳いで水面に上がろうとするシーンで映画は終わります。
 その前のシーンでようやく2人で生きていく感じになったのに、どうしてそうなったのか1回視聴しただけでは理解できませんでした。2人がバンジージャンプに行きたいと話をしていたんだからバンジージャンプをすることや、色々辛い思いをした2人が実質的な自殺行為をしようとするまでは理解できるが、いや、生きてるんかいってツッコんでしまった… あれが生きてるのではなくて、生まれ変わり(輪廻転生)を意味しているのであれば別なのだが… 残念ながら私にはまだ理解できなかった…

 次に、「この作品は人を選ぶなぁ…」は中年教師(ポップ)と高校生(リウ)が恋愛関係になるということ。大変恐縮だが、個人的に年の差恋愛は好きではない。全否定はしないが肯定もできない。特に、学生と先生という場合は。「大学生と先生ならギリ許せると思うが、高校生はあかんぞ」と、正直その展開にはならないで欲しいなと思いながら見てたが、案の定なってしまった。しかもそこまでの過程がまたひどい。
 新任教師のポップは教え子で問題児のリウにデューを重ねて色々世話を焼いていくし、リウの彼氏に嫉妬もする(ポップ本人が無自覚そうで怖い)。ポップが借金をしても見捨てず共働きで一緒に頑張ろうとしてくれる素敵な奥様のことを蔑ろにして、このままではポップ家を過程崩壊させると距離を置くリウにも自ら近づいていく。でも、いざリウが話があるから会いたいと夜連絡すると、ポップは奥様から頼まれて結局会いに行かず。でも次の日にはリウの部屋に行ってデューだよねと抱きしめ合う(のをリウの元カレがライブ配信する)。そのことがきっかけでリウはネットで批判され、ポップは奥様から別れを告げられる。(そこでも奥様がめっちゃくちゃ優しい。2、3発殴ってくれないとこっちがスッキリしないぐらいなのに) あれだけ学生時代のデューに対する対応の仕方で辛くなったのに、何も学ばないポップにイライラが溜まってしまいました。笑 ある意味人間そうそう変われませんよという意味で、人間味はあるけども。もちろん、過去で起きたことが現世でも起きてしまう(運命は巡る)的な演出だとは思うけど、好きではなかった。

 ここまで批判的なことを書きましたが良かったところも沢山ありました。 
 まず、音楽がすごく良かったです。特に冒頭のロックナンバーはOhmくんのノリノリ演技とあわせて映画のつかみとして素晴らしいと思いました。その後のサウンドトラックも挿入歌も素敵な音楽で、苦手な展開になって辛くなる私を救ってくれたように思います。
 次に、前半の学生時代のBLシーンも好きでした。デューはOhmくん自身の良さがでる役柄で、見ているこっちが愛おしくなるような存在でした。ポップは色々フラフラしたり直情的に家出したりするのも思春期な感じが伝わってきて、自分自身を投影しやすい存在に感じました。そんな2人が喧嘩しつつも愛を深めていく姿はタイの自然風景とあわせてすごく素敵な映像になっていました。
 あと個人的に笑ったのはデューのママの女優さんがLove By ChanceのPeteのママと一緒のこと。色々な作品で見かける度にPeteのママやん!?ってなるので、今回も1人で笑ってました。もちろんめっちゃ美人さんなんだけどね、なんか笑ってしまうw

【まとめ】
 なぜ本作品をマイナスに受け止めているのかと分析したら、輪廻転生(生まれ変わり)に関する考え方の違いなのかもしれません。私は生まれ変わりはあくまで魂が同一なだけであって、過去の人格も現世の人格もそれぞれの個性がある個々人だと思います。だから、過去人格の記憶が魂に残っていたとしても、あくまで現世を生きる人格とは別物で、過去の記憶を思い出したからと言って現世人格をなかったようにするのが許せないんだと思います。
 本作品で言えば記憶を取り戻した後のリウはどうなったのか。2人で電車喋るシーンで窓に写っていたのはデュー。そのあとの海辺のシーンもデューとポップのシーンが重なっていてどこにもリウがいないように感じてしまったから、受け入れられていないのかもしれません。(OhmくんとNontくんが海辺ではしゃぐシーンはめっちゃ癒されて好き…w)
 でも、Ohmくんの良さは全面的に出てたので、一見する価値はあると思います!! 韓国バージョンとどう違うのかも比較してみたい!!

ここまで読んでくださってありがとうございました。
また次の機会にお会いしましょう〜

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