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ブレンドコーヒーを考えよう

こんにちは!
COFFEE GARAGE CONTEMPORARYです。

ブレンドください!!!

コーヒー屋さんやってるとよく言われます。…言われませんか?
日本のコーヒーシーンにしっかり浸透し、もはやそういう商品名かと思うレベルの単語、「ブレンド」。
「アメリカン」とか「炭焼珈琲」とかもそんな感じしますね。

CGCOでは、開業に向けて日々コーヒーの研究をしています。お店のブレンドをどうするかも考え中です。
せっかくなので、「そもそもブレンドってなに?」というところから考えてみようと思います。
コーヒーに詳しい方だと、「知ってるわい!」と思う内容かもしれませんが、お付き合いください。


【ブレンドってなに?】


辞書によると、「混合すること。特に、洋酒・タバコ・コーヒーなどで、種類・品質の異なったものを数種混合すること。また、そのもの。」ふむふむ。
ではブレンドコーヒーとは、産地や品種が違い特徴の異なるものを混ぜ合わせて、新しい味わいを作ること。 っていう認識で大丈夫そうですね。
例えば…、
・ブラジル×コロンビア …産地が異なる
・ブラジル(中煎)×ブラジル(深煎) …焙煎度が異なる
・ブラジル(ナチュラル)×ブラジル(ウォッシュド) …精製方法が異なる
などなど、特徴が異なったものを混ぜて性質を変えているならそれは全てブレンドってことですね。
極論、産地の小規模農家から集められた生豆だってブレンドですが、ここでは日本で我々ができるブレンドについて記述します。


【どうしてブレンドをするの?】


ブレンドコーヒーとは、産地や品種が違い特徴の異なるものを混ぜ合わせて、新しい味わいを作ること。
ではそもそも、どうしてブレンドをする必要があるのでしょう?


【ブレンドの主な目的】


①欠点を打ち消しバランスをとる
例えば…、
・大量生産の業務用ブレンド 
 →悪く言ってしまうと、低品質のコーヒーを飲みやすくするためのブレンド。近年ではコンビニコーヒーをはじめ、
  業務用コーヒーの品質も上がっている。
・高価な銘柄に安価な銘柄を混ぜるブレンド
 →高価というのも言ってしまえば欠点。安価で扱いやすい豆でバランスをとる。
などなど。

②自分好みのオリジナルのコーヒーを作るブレンド。
コーヒー専門店や個人のコーヒーもこっち寄りでしょうか。単体でも美味しい銘柄同士を混ぜて、より美味しいコーヒーを作れればなお良しですね。

今回は、自分好みのオリジナルのブレンド作成について掘り下げます。

【ブレンドの作り方】


僕が意識しているのは、
・軸を決めて補強する
・銘柄に役割分担させる
の2つのポイントです。

「軸を決めて補強する」とは、まずはブレンドのベースを決めることから始めます。単体で飲んで美味しい、好みのものを選ぶといいかもしれません。

例えば…、
・ベース:ブラジル パルプドナチュラル(特徴:中煎、後味にナッツのような甘味、飲み口は軽い、香りは弱い)
を選ぶとします。
そこに、
・補強①:エチオピア ナチュラル(特徴:中煎、ベリーのような香り、ジューシーな果実味)
を加え、香りを補強します。さらに、
・補強②:コロンビア ウォッシュド(特徴:中深煎、上品なボディ、柑橘のような酸質)
を加え、ボディを強化します。

これが、「銘柄に役割分担をさせる」という理屈です。
コーヒーの印象を、「豆と液体の香り/口に含んでいる時の印象/後味の印象」に分けたとして、それぞれの場面で発揮してほしい個性のある豆を選ぶような感覚でしょうか。
使用する銘柄が出揃ったら比率を考え、試飲してまた調整…という作業になります。
ざっくりですが僕がブレンドを考える時はこんな流れで進めます。

【ブレンドの考え方】


コーヒーは嗜好品であり自由。ブレンドだってどんなものを作っても自由です。しかしせっかく作るなら、より良いものがいいですよね。
ブレンドの醍醐味は、「単体でも美味しいコーヒーの個性を活かしてより美味しくする」ことだと思います。なので美味しいブレンドを作るコツは、「美味しい単一銘柄」をたくさん飲んでみることかもしれませんね。
上の例では、3種類の銘柄を使ったブレンドを挙げましたが、2種でも4種でも良いと思います。逆に、5種類以上などの多くの銘柄を使ったブレンドは、それぞれの個性がわかりづらいので、僕はあまり作りません。


【最後に】


ブレンドの世界はまだまだ奥が深いですが、ざっくり駆け足解説でした!
ブレンドの面白さがわかると、コーヒー専門店のオリジナルブレンドやレストランのコーヒーがどのような思いで作られているかを想像できるようになるのも面白いです。
CGCOでは、単一銘柄の個性を体感してもらいたい!が先に来るのでブレンド作成はまだ先かもしれませんね。美味しい豆はブレンドしなくても美味しいですから…!準備ができたら、美味しい豆同士の美味しいブレンドを作りたいと思います。

(ブレンドって文字がゲシュタルト崩壊しそう…。)


ブレンドコーヒーは販売していないネットショップはこちら。


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