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サチおばぁちゃんの優しさ

91歳の小っちゃなサチさんは、固定電話の子機のことを「電話ちゃん」と呼んでいた。

1日の殆どをベッドの上で過ごしているサチさん。
そのベッドの横には、サチさんが座って手を伸ばせばすぐに届く出窓があった。
その出窓の手前には、カーテンがしてあった。

その出窓に「電話ちゃん」が鎮座していた。
サチさんは、ご家族への内線電話として電話ちゃんを使っている。

ある時、カーテンの奥からチラッと見えた電話ちゃんは、囲いの中に入っていた。
その囲いについてサチさんは、説明してくれた。
「ここは、西陽(にしび)があたるでしょ。いつもお世話になっている電話ちゃんが、かわいそうだから屋根を作ってあげてるの。時々、暑そうなときには、カーテンの内側に入れてあげるの」

私も日常的に結構、モノに話しかける。
持っていたモノを落としたらモノに謝る・・・(笑)

でも、サチさんが、子機に屋根を付けてあげるのを見た時には脱帽した。
そして、感謝を込めて、電話ちゃんと呼んでいるサチさん。
私は、全然、まだまだだ!

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今回は、短いですが、お読みいただいてありがとうございます。
こんな感じで皆さんから訪問を通していろんなことを学ばせてもらっています。
ほんと、心をじゃぶじゃぶと洗ってもらってる感覚です。ありがたい、ありがたい。




ありがとうございます😭あなたがサポートしてくれた喜びを私もまたどなたかにお裾分けをさせて頂きます💕