DSC_2984きじねこ

眠れぬ夜は最高の恵みであった

最近、少し睡眠の質が落ちてきているように思う。

不眠というわけではないのだが、年齢のことを考えると、無理をするとしわ寄せが何倍にもなって跳ね返ってくることを心して生活しなければならないようだ。

私は、若かりし日、不眠症であった。

10歳代後半から40歳近くまでであっただろうか。

眠る薬を処方され、3時間かそこらウトウトとするのだが、それ以上に眠るのは時間がモッタイナイと思って、活動をしていた。

当時は、パソコンなどない。

テレビも夜遅くには「砂の嵐」という情景が映し出されていた。

そんな時に何をしていたのか?

夜の過ごし方はバラエティ豊かで、「さぁて今夜は何をするかな、ワクワク!」という感覚で夜を迎えていた。

バラエティ豊かな夜の過ごし方の中で、特に熱心に取り組んだのは、自分が用意した「お題」に従って考えを巡らせるということだった。単に、自分の頭で考えることが大好きだったからである。

目の前にある何か分からないことがあれば、とことん考えて眠れぬほどに考え尽くす。

当時は、これが当たり前の日常だった。

昼は人並みの生活を送り、夜は自分のためだけに過ごす時間。

最高の贅沢であり、眠れぬ夜は最高の恵みであった。

そのような私が、若かりし日に考えたこと、思っていたことを整理して、少しずつお伝えしきたい。

みなさまにとって生き方を楽にするヒントとなれば幸いであるから。