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人と関わることへの苦手意識から卒業する

人と関わることが苦手だった。

苦手というよりは嫌いだった。

親やきょうだいとの関わりを「人間関係」の基本としたとき、それらをあまり好ましいと感じなかったことが原点にあるのだと思う。


いわゆる「コミュ障」とも違う。

一人旅に出て新しい友だちを作ってくるような性格であるから、「人と関わることが苦手だ」というと意外に思う友人知人がいるかもしれない。

「一緒に過ごすと心が穏やかになる」と友人らにはいわれることが多い。「一緒に過ごすと気持ちが明るくなる」と知人にはいわれることが多い。おそらく、対外的にはこういう印象なのだろう。

だが、私自身はというと、人と関わることに及び腰のところがあるのだ。


子どもの頃に感じていたことから察するに、利害の生まれる関係で、かつ、競争意識の高い人と関わることが嫌なのだろう。

だが、世の中は広い。

競争を余儀なくされるコンペティティブ(=competitive)な環境に身を置かなければ、「心の通いあう会話」ができる人とのご縁は繋がるはずだ。

きょうだいと良好な関係が築けなかったからといって、世の中すべての人との関係を築くことを諦めるのはモッタイナイ。

そもそも、良好な関係を築ける素地は身につけているのだ。あとは、私が、人と関わることへの苦手意識や嫌悪感を払拭すればよいだけ。

少しずつであっても、人と関わることを楽しいと思えるような方向へ舵を切っていこう。


ひょっとしたら、利害の生まれる関係であっても、競争意識の高い人との関わりであっても、「心地よい関係」を築ける人に出会えるかもしれない。

世の中は広いのだ。

もちろん、どれだけ心を配ったとしても、人との関係が拗れることもあるだろう。だが、仮に関係が拗れたとしても、そのことにより「関係が深まる」可能性もあるのだ。

関係がどう転ぶかは自分次第。

肝に銘じて人と関わっていこう。