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パーマカルチャー プログラム


チェックイン

「あなたはどこから来て、どこへ行きますか」
 チェックインと言われるその入り口から、参加者がZOOM画面上で、それぞれ今の体調や状態を話し出す。自分の感情をわざわざ言葉で伝えることで、お互いの感情や会話や発話が違うという認識を擦り合わせていき、安心して、対話をしやすくするという。NBC()
 空気を読む世界観より、本当のその人を違う視点から繋がることができる技法のようだ。どうやって、思い込みを越え、心を溶け合っていくかを大切にしている。
 私は少し遅れて参加、帰宅したばかりのバタバタ感 しかも皆初対面なのだ
 初めての人ばかりなのに、自分の状態を「素」のまま伝え合うことで、受け入れて貰える安心感と不思議な感覚で始まった。

パーマカルチャーって

なぜ パーマカルチャーなのか?  きっかけは庭のデザインを考えたとき
Pinterestで「庭 デザイン 家庭菜園」と検索していたことから
たどり着いた言葉 不思議な庭のでざいんと仕組み 無駄を作らない循環
システム思考とデザイン思考 自然や文化や人や場所を繋いでいくという自分なりのざっくりとした予習での参加であった。
画像で見るパーマカルチャーデザインの庭はとても魅力的で、何よりも目を引く。
試しにやってはみたけれど、中々思い通りに作れなかった。



コミュニティへの参加

仕事柄、沢山の人に接することがあり、コミュニケーション力はほどほどにあるつもりだが、実は人付き合いは上手ではない私。
対面でのワークショップ当日は雨雨・土砂降り。
以前から気になっていた現地を何度か下見していたので、アウトドアでの学びを期待していたのだが… 知らない人たちとこの空間で、どうしようかというのが本音。 

室内で一体何をするんだろう!!
講師の「まっつん」こと松村岳史さん(@united_takashi)も他の皆さんもある程度顔見知りの様子の中、始まった。

https://permaculture-natureguide.com/

大切にすること

本日大切にすることは  Earth Care    (地球への配慮) 
            People Care  (人への配慮)
            Fair Care        (共有)        の3つ

「自然と人とが共に生きるために、わたしたちは何ができるのか」

ペアワークやグループでの対話と共有を、1日かけてゆっくりと深く深く、話していく。
大人が、自分の考えと人の考えを、思い込みや判断(ジャッジ)を抜きで、ただただ伝え合う不思議な時間だった。
「私がワタシと出会う」こんな言葉がぴったりあう時間。
誰にもジャッジされず、いいねもなければ、否定もない。自由にふわふわとした考えをペアを変え、場所を変え、居心地良く、話を進めていった。
「まっつん」はたくさんの本を紹介してくれて、皆のイメージをさらに引き出してくれた。彼の言語や発想は宇宙的な広がりがあって、ずっと聴いていたいくらい心地よい。
「S」さんとの対話では、今の自分がどこにいるのかを引き出してもらった。
「今までの世界」から「お芽でたい移行中、切り出し中」の脱皮案件ですねと、
 巨大イモムシになっていた私が、これはいかんと気づいて脱皮しよう、サナギになろうとしているのだと。うーむ これは大きな気づきかな。
 御自分の内面と多くの方のメンタルケアを日米でされてきた方ならではの言葉に
 心がほぐれていく。
「R」さんは御自分のやりたいこと、創っていくことがわかっている方で街おこしや人とのつながりを生業としている素晴らしい方。何気ない一言一言が、実践と重なり、ぼんやりの私の構想にスパイスを与えてくれる。この方の活躍を応援させてもらいたいなと勝手に思う。
「N」さんは息子世代。このワークショップで、なぜこんなに話ができるのだろうかと首を傾げていた若者。色々な迷いや悩みがあっても、今日のこの場所では、安心して自分の言葉で話すことができることに感動していた。きっと、「きちんと、ちゃんと、良いこ」の教育で萎縮してしまったのではないだろうか、教育現場にいるものとして反省。
「S.T」さんは、当地の責任者(理事長)で、福祉就労をベースに、幼児、軽度認知症のケアなど、地域包括センター並みの業務形態を創ってきた方。私は開所当時から関わってきた生徒がお世話になっていて、福祉就労の場としては、とても先進的な発想で、気になっている事業所だった。やっと時代が追いついてきたと思う場所だ。
人と人、地球と自然、自然と人、それぞれの思いが詰まった対話が、深く深くできた1日だった。




終わりの会で

一週間後、再度ZOOMでの振り返り会
自分の考えを「観察」して、変化に対応できるようデザインをして、コンセプトを立てていくこと、小さくても動かしていくことなどを改めて感じた。

私のコンセプトはまだまとまっていないが、キーワードのみ「再生」と「創り出すこと」は自分の中でできてきた。
コミュニティは、「People Care」が理想ではあるが、一人ひとりの創造性を支え合い、それぞれのニーズを創っていくことも必要である。
共依存的な場所ではなく、余裕や豊かさのある人が整えていくコミュニティであり、コンセプトを皆で共有すること、感情のケアも含めて、コミュニケーションをとり、レジリエンスをしていくための対話をすることも大切であること。
私は、私設図書館(街ライブラリー)を作りたく、人が気軽に立ち寄れるところ、地域コミュニティへの参加の場を創ってくことを考えていた。
それは、長年住んでいる地域への恩返しや愛情を形で表現できないかと考えたことからであった。駅に降り立ったときの寂れた街の表情や整っていない公共の場所の使い方に残念さがあったためだ。
いくら「革命はたった一人から」と言っても、必要とされていない物や場所の価値を創り上げていくこと、且つ利用する意味付けをしていくことはかなりハードである。
まだ、私はその初期段階であり、コミュニティづくりの端っこを掴んでいるところである。 人との関わりやつながりをどうやって創っていくのか、参加しながら学んでいるところであることがわかった。

チェックアウト

ここで感じたこと、学んだこと、得たことをそれぞれが言いっぱなし、置きっ放しで、自由なまま、チェックアウトとしていく。
「いいね」もなければ反応もなく、それぞれの感じ方の違いを受け取りつつ。

giftという考え方についても語り合う。
受け取ると与えるとき、相手に入り込んでいく形となり、危険でもあり、壁を取り払っていくことでもあり、そのもろさを感じながらも、関係性を築き上げていくことなのかなと。

「私がワタシと出会う時間」として
 「自分が一番癒されたい、自分の好きなものをケアしたい」という言葉が自然
 とでた
 自然と歴史と哲学とワタシ。
 これもまた、不思議な感覚 奥が深いぞ パーマカルチャー

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