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【本の業界研究】ver.21/2/14

さいきん読みたい本がふえてきて、本の業界研究ができてませんでしたが、久しぶりに更新します。

Webでの調査だけだとわからないことが増えてきたので、京都府立図書館へいって『出版指標年報』からも情報収集してきました。

これまでにパワーポイント化してきた資料も、みやすく修正してみたので、さいきんの発見を中心に掲載します。

どんな本がうれてるの?

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雑誌が3割、コミックが2割、文庫は1割。新書は売上金額でみるとかなり少ない。。

廉価で小さく、手に取りやすいので、集客にはつながるはずですが、売上への貢献だけでみるとこんなに小さいとは知りませんでした。

どの出版社の本が多いの?

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書籍全体では、総合出版社であるKADOKAWA・講談社・小学館・集英社の新刊点数があっとうてきかと思いきや、学習参考書の協同出版や教英出版がベスト5にランクイン。

世界のランキングもきになってしまう。。

文庫本はどうなの?

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文庫本の市場は金額ベースで10%、新刊点数での割合も10%ほどですが、実売部数では25%あり、手に取る人の数はかなり裾野が広い分野です。

新刊点数が最近下がってきているあたり、気になります。次回以降、各社の文庫目録をみてみたいです。

どの出版社が文庫本をたくさんだしてるのか?

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「夏の文庫まつりの3社がトップ3」と思いきや、文庫本新刊点数トップ3は角川文庫以外は文集文庫と講談社文庫なんですね。

しかしKADOKAWA1社で1,195点とは。。ぜんぶチェックするのは至難の業だなぁ汗

図書館はどうなの?

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毎週のようにいっている図書館も、貸出冊数は近年横ばいのよう。(直近はコロナの影響で、ぐーっと伸びている感触はありますが)

書店の販売冊数を、図書館の貸出冊数が超えたあたりから、出版社や本屋からの風当たりが強い感覚もありますが、「本をよむ人」がふえ、ゆっくり本をたのしむ習慣がつくことで、きっと本屋さんや出版社の経営にも貢献しているはず!(という、つながりがわかるようになると面白いのかも)

これから知りたいことは、こちら。

・出版社の文庫本、新書の目録をみてみたい
・「図書館でかりる」から「本屋で買う」へのながれについて考えたい
・出版社の新規事業について調べたい


いろいろわかることがふえ、考えられることもふえてきたので、どこかのタイミングで「本の新規事業提案書」でもつくってみたいなぁと思ってます。