ほんとのじぶん。本と名前。むりやりつなげて紹介してみる(安田圭佑+α)
「あなたの好きな本は何ですか?」
わたしはよく本を読む。
けれど、こうした質問にスパッと答えるのがとてもとても苦手だ。
オンライン会議中でとなりに自分の棚があるならなんとかなるけど、屋外でとっさに聞かれるとあたふたしてしまう。。
ふと棚を見渡していると自分の名前と同じ「圭」の字の作者をみつけた。
そこで「自分と同じ漢字が名前に含まれている(なるべく)自分の好きな著者を探そう」と思い立った。三宅香帆さん、平野啓一郎さん。ざんねんながら同じ漢字がない。。
しかし探してみて名前つながりで縁のある著者(やそうでない人たち)を見つけると、案外自分のことをうまく紹介できているような気がしてきた。
赤面ものの自己紹介が、ここに完成した。小さな一歩を踏み出してみたい。
安:『かんがえる子ども』安野 光雄さんと家族
はじめは安野 光雄さんのエッセイ。最もうつくしい50冊の本賞にも選ばれた『旅の絵本』をはじめてみたときに「なんじゃこりゃ。。」と絶句したのが第一印象。『かんがえる子ども』の帯にはこんな言葉がある。
「人生は勉強」と母親に口酸っぱく言われたからか、日頃から本を読んで学ぶことがすきな大人になった私。娘を2人もち、小学4年と小学3年という時期を迎えて「父親として、彼女たちに何ができるんだろう」とおもって手に取ったのが本書。
YouTubeでゲームの解説動画をみるのもいい。けど、社会のことや人のことをもっとじっくり考える時間をもてるようになるといいなぁと思いつつ、「自分で発見する喜び」をどうやったらいっしょにたのしみながら体験できるんだろうと試行錯誤の日々です。
田:『演劇入門』平田 オリザさんと仕事
平田オリザさんは現代演劇の専門家。当時のわたしがどうして手に取ったのかは、ちっとも覚えていない。「演劇って、舞台があって役者がある。なんか会社でプレゼンしてる自分みたいだな」なんて思っていなかったはずだが、この本がじぶんに火をつけたのは間違いない。
本を読んでその本の解説記事をnoteで書いてみる、というライフワークを始めてはいたものの、それを自分の仕事である新規事業の目線でみてみる、というのはこの本が出発点だ。
だれかの考えた緻密な思考の上にのっかってみる。その上で、自分のみている世界をあらためて見直してみる。そんな本との付き合い方を始められ、本に本気になれたのは、平田オリザさんと『演劇入門』があったから。
感謝しかありません。
圭:『ひらやすみ』真造 圭伍さんと深呼吸
お次は真造 圭伍さんの『ひらやすみ』。お気楽な自由人。将来の不安がない、気の抜けた主人公のすこやかさに癒やされる。呪術廻戦みたいなバトルものも、宇宙兄弟のような青春社会派漫画も大好きだが、きがつくと失ってしまいがちな日常をとりもどせる、深呼吸できるマンガもあるといい。
佑:『きみの鳥はうたえる』柄本 佑さんと本屋
さいごに紹介するのは『きみの鳥はうたえる』。
函館の書店を舞台にした映画だ。柄本 佑さんは出演者。
どうしても同じ「佑」を使った名前の著者がみつからず、、みてもいないAmazonプライムの映画にでている俳優さんからお名前頂戴するということになってしまった。本屋が舞台ということでご容赦いただきたい。
(もちろん、あとで見るリストに追加しました)
おまけ:『のだめ』二ノ宮 和子さんと相方
『のだめカンタービレ』は自分を語る上で、外すわけにはいかない。
大学生のころ読んでいたのだが、「こんな人といっしょに過ごしたい」と思った(本の中での)初恋の相手が主人公の野田恵。おちゃめでおっちょこちょい。騒がしいし、変態だし、部屋は汚い。とことんピアノに向き合いながら苦悩しながら前に進んでいく。
大学時代にであった妻は芸大卒のパティシエ。奇声をだすわけでも、見た目が似ているわけでもないが、私はのだめの影響をうけてパートナーを選んだことはまちがいない。ちなみに、最近新装版がでてる。とてもほしい。
おしまい
謎企画を以上でしめくくりたい。おそらくこんな恥ずかしいことを真似する人はいないと思うけれど、もし本で自分を紹介している人が他にもいたら、ぜひホントの自己紹介をきかせてほしい。