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小説における分かりやすさとは

お久しぶりです、生きてます。
創作術にはまだ需要がありそうですので、引き続きこちらでやっていこうと思います。
雨坂の作品に関する話はFANBOXでやっています。

さて、今回考えてみたいのは「小説における分かりやすさとは何か」です。

読みやすいとか、分かりやすいとか、いろいろあるわけですが、わたしは常に「分かりやすく」=「伝わるように」執筆をしています。
(ここで言う「分かりやすさ」とは、ストーリーではなく文章のことです。意図したとおりに意味が伝わるかどうか、ということです。)

これってつまり、どういうことなのでしょう?
ふと疑問に思ったので、言語化してみました。

まず前提として、私は感覚的に創作をしています。
頭の中でキャラクターが勝手に動いてしゃべるので、そうした、頭に浮かんだ光景を、そのまま文章にして打ち込んでいます。
そのために自分の知らない単語が出てきたり、プロットになかった伏線が生まれたりして、驚きます。

書く時に注意していること

そんな私ですが、書く際にいくつか注意していることがあります。
一つ目は「外国語に翻訳する時、正しく伝わる文章を書く」ということです。
言い換えると、正しい文法を使う、ということになります。

日本語は、主語を省略しても伝わりますが、外国語ではそうはいきません。
きちんと主語があります。
なので、一人称の文章でも「俺は~した」など、主語をはっきり書きます。

二つ目は「凝った文章にしない」です。
比喩や詩的な文章など、うまくハマると綺麗だし、何だか素敵ですよね。
でも、失敗するとその部分だけ浮きます。いきなりポエマーになっちゃいます。
それが作風として受け入れられるならいいですが、私は修飾した文章をあまり書きません。

特に比喩の場合、あまり凝ったものにすると、読者に伝わらないことがあります。
それならありきたりな表現でも、分かりやすくした方がいいです。自分が思うよりも、読者には伝わらないものなので。

分かりやすさとは

以上のことから考えるに、「分かりやすさ」とは「伝わりやすさ」であり、作者から読者への気遣いとなります。
私はHSS型HSPなので、無意識のうちに読者を気遣ってたんですね……マジか。

また、私はよく感想で「読みやすい」と言われるのですが、この「読みやすさ」は「分かりやすさ」「伝わりやすさ」に関係していると思います。

分かりやすい小説にするには

結論はシンプルなものでした。

・正しい文法を使って書く
・凝った文章にしない

私からすれば、あまりにシンプルで当然のことなのですが、きっとこれをできない方もいると思います。
そうした方におすすめしたいのが、絵本を書くつもりで文章を書く、です。
絵本は短い文章で出来ていますが、必要な文章を必要なだけ書いてあるんですね。
さらに、小さな子どもが分かるように書かれているので、究極的に分かりやすくて勉強になります。

絵本だからと馬鹿にせず、まずは小さな頃好きだった絵本を、あらためて読んでみてください。その文章から、学びや気付きが得られるはずです。
それを自身の創作に活かせたら、きっと読みやすくて分かりやすく、伝わる作品が書けますよ!

追記

誤字脱字や言葉の誤用がないことも、分かりやすさを高めます。
私はHSP由来の完璧主義なので、自分の作品に対して厳しくチェックする癖があるため、誤字脱字は本当に少ないです。
というか、執筆中に無意識に今書いた文章を見直して、その都度直しているんですよね。
言葉の誤用に関しても、ちょっとでも違和感があったり、意味が正しいか自信が無かった場合、すぐに調べます。この癖、とても大事です。




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