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花粉症とお肌の話

みなさん、アレルギーはお持ちですか?
今や4人に1人が花粉症だそうですね。
わたしも例に漏れずスギとヒノキの花粉にアレルギーを持っていて、2月から5月初旬ぐらいまでは、鼻のムズムズとの戦い。。。辛い思いをしております。

この時期、アレルギーと一緒に決まって現れるのが肌荒れ。
花粉によってアレルギー症状が出ると、免疫機能が過剰に反応することで肌荒れが起こっているのかなと思っていました。
それが、アレルギーとは別の、新たな知見が出てきているようなのです。

少し前のものになってしまいますが、気になる記事を見つけたのでご紹介します。

一般的なアレルギーのメカニズム

一般的に知られているアレルギー反応を簡単に説明しますね。
アレルゲンが体内に入ってくると、これをやっつけようとタンパク質(IgE抗体)がつくりだされます。
このIgE抗体は、皮膚や粘膜に多くあるマスト細胞の表面に張りめぐらされています。
再びアレルゲンが侵入してきて、このIgE抗体のアンテナにひっかかり結合したとき、マスト細胞の中につまっているヒスタミンなどの化学物質が放出されることで、かゆみなどの症状があらわれてくるのです。

花粉による肌荒れの新たなメカニズム

資生堂は、スギ花粉に含まれる抗原タンパク質が、肌のバリア機能を低下させ、肌荒れを引き起こすメカニズムを解明したのだそう。
つまり、一般的な花粉症の経路とは別の経路で、花粉が肌荒れを引き起こしている、ということなのです。

スギ花粉が肌に付着することでトロンビンというタンパク質が活性化します。
これによって、水分が減少し、肌のバリア機能を担う細胞間脂質が減少する(=肌から水分が蒸散しやすくなる)ということが分かったそうです。
さらに資生堂は、メカニズムを明らかにしただけでなく、グルタミン酸、システイン、グリシンからなるトリペプチドにトロンビン活性を阻害する効果があることを見出しました。

資生堂はIHADAという敏感肌・トラブルが多い肌の方向けの商品ラインを持っているので、そこに応用していくのかもしれませんね。
商品化が楽しみですね!

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