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わたしがnoteを始めたわけ

はじめまして。
東京で化粧品メーカーに勤務しているYuriと申します。
研究開発部門という、ちょっと変わったところで、スキンケアの処方開発に携わっています。
初めての投稿なので、簡単な自己紹介とnoteで発信したいと思っていることを書いてみます。

わたしのこと

国立大学の農学部から大学院に進学し、修士号(農学)を取得。
卒論および修士課程では、バイオマスを材料利用するためにはどうすればいいのか、という研究をやっていました。
つまり、根っからの理系、ゴリゴリの研究者です。

2010年、新卒で花王株式会社という日用品のメーカーに入社しました。
言うまでもなく、大手優良企業ですね(笑)
きっとみなさんの身近なところにも、花王の商品はあるのではないでしょうか。
入社して最初に配属されたのは、研究開発部門の新しい原料の開発をする部署でした。
洗剤や化粧品などいろいろな商品に新しい価値を与える新規素材の開発をしておりました。
4年目の冬、スキンケアの商品開発を行う部署に異動。
ここから、処方開発者としてのキャリアが始まります。
スキンケアの部署で5年間、技術開発や商品開発に携わりました。
今でも、自分が関わった商品がお店に並んでいるのを見ると、密かにニヤっとします。

そして、2019年、今の会社に転職しました。
今は外資系化粧品メーカーで、新しい処方を開発する仕事に携わっています。
おもなターゲットは百貨店のお客様。いわゆるで”デパコス”です。
ビオレとは全く違うターゲットで、求められるものもガラリと変化しました。
自分の処方がデパートのカウンターに並び、お客様の手に渡る日を目指して、処方開発の仕事に日々取り組んでいます。

なぜnoteをはじめたか

外出自粛が続く中、わたしに何かできることはないか、考え始めたことがきっかけでした。

2020年、これまでの価値観や行動様式は大きく変化しました。
薬や食料品と違い、化粧品は生活に”なくてはならないもの”ではありません。
メイクができなくても、お肌がちょっとぐらい乾燥していても、生活できなくなるようなことはないですよね。
じゃあ、未来の化粧品を作る仕事って、本当に必要なことなのだろうか・・・
時間に余裕ができると、余計な思考を生み出してしまうものです(笑)

でも、世の中の流れはそうはなりませんでした。
おうち時間が増えて、それまで忙しくてお肌の手入れに時間をかけられなかった人が、ゆっくりおうちでスキンケアをするようになりました。
マスクが当たり前になると、アイメイクに新しい可能性を見出し、見える部分をいかに自分らしく魅せるか、工夫して楽しむお客様が増えました。
若い人のためのものだったアクネケアは、マスクによる肌ストレスで、すべての世代に向けた新しい提案につながっています。
今すぐ生活に役立つ商品でなくても、新しい生活様式に合わせて新しい価値を提案していく、5年、10年経っても商品を支える強い技術を作る、今はそういう時期なんだ、と考えるようになりました。
また、人との関わりが制限される中、わたしが持っている知識や経験を発信することが、化粧品の専門職として働くわたしができることなのではないか、とも考えるようになりました。
カウンターでのタッチアップも制限されていますし、誰かの経験談は商品を選んだり、ちょっとしたトラブルを解決する上で、とても有効だと思います。
おうち時間の中で、わたしの知識や経験が、誰かの役に立てばいいな、とそんな思いでnoteを始めました。

noteで発信していきたいこと

ということで、わたしが発信したいこと。
・美容関連のトピック、気になることについて;技術者としての視点で、わたしの経験も含めて、気になることをお話しします。
・いつか商品につながりそうなタネについて;自分自身の考えの整理も含めて、考えていることの記録として。
・わたしのキャリアについて;化粧品業界は技術系の中では比較的人材の流動性が低い業界です。就職・転職やその中で感じた社会的な問題に対する思いを書いてみます。

ちょうどよくわたしらしく、楽しく情報発信していける形を探していこうと思います。
よろしくお願いします♪

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