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【SDGsの考え方】結局のところ...09

「ITOCI」というブランドは、これからの社会においてどういった役割が出来るかを考えなから、モノづくりをしています。
今月はMAISONについて。
私たちのミッションを詳しく綴っています。

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先日までanywhere bagⅡのリメイクをしていました。
これもファッションと環境との共生一環プロジェクトです。
ストックがある商品をアップデートさせ、【循環するBAG】として販売しています。

リメイク途中でどうしても仕様に納得が出来ず、6回も7回も作り直しをしていました。それでも埒が明かず、知人のバッグメーカーさんへ相談に伺いました。久しぶりでしたので近況報告を兼ねて雑談中、今注目の〖ヴィーガンレザー〗について教えて頂きました。

ヴィーガンレザーとは

動物性レザーの代替え品の総称
合成、人工皮革のこと

この頃では植物性の人工皮革が話題だそうです。(私もここで知ったのですが)
サボテンレザー、パイナップル、りんごのレザーなど、廃棄された皮や葉を粉末にし、繊維状にしたものから作られたフェイクレザーです。
見かけた事や聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

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弊社も動、植物、環境に配慮しリアルレザーは使用しません。
Anywhere bagで使用しているフェイクレザーは「エコペット」の人工皮革です。
ペットボトルを回収しアップサイクルされた繊維から作られています。
従来のポリエステルを作る行程に比べ、CO2排出量で47%減、エネルギー消費量33%削減され、環境負荷を減らすことが出来ます。

話している途中バッグメーカーさんがポツリと
「リアルレザーも食肉で使用した皮を利用しているから、エコなのですがね…」

一理ある。

通常のバッグなどで扱うレザーは、食肉加工過程の副産物です。としても、命をいただき、余す事なく利用しなければ人間のエゴです。
もちろん色々な立場の考えがあります。
突き詰めると、結局のところ…なんですよね。

そして色々調べているうちに、あのHERMÈSでさえヴィーガンレザーを使用したバッグを打ち出していました。こちらはキノコを原料にしたレザーです。
面白い!どんな仕上がりか気になります。
でもちょっと待って!
みんな大好きケリーやバーキンのレザーってどうなっているの?
と、疑問に思いませんか?
もちろんエルメスでも扱うレザーも食肉加工過程の副産物です。
その中でも最高級のもの、さらに傷のない場所しか使いません。
エルメスの主要材料は仔牛であり、その子牛肉の需要が減ってきているため、近年価格が高騰しているそうです。(子牛かぁと思ってしまうところですが…)

そしてエルメスのサイトで確認したところ、残ったレザーを有効活用すると書いてありました。
そうして欲しい、そうあって欲しい。
大小限らず、どのブランドも向いている方向は同じです。

因みにクロコダイルは数年前にフランスの女優、ジェーン・バーキンが「バーキンに自分の名前をつかうのをやめてほしい」と提訴されました。 理由は動物愛護の視点からです。

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昨年、お取引先から連絡があり、
大手企業に提案する外部デザインをしないかというお話しを頂きました。
時間もあるのでお受けしたのですが、依頼されたブランドのオフィシャルサイトを覗いてみると、
▪︎カットソー 〜¥2.000〜
▪︎ワンピース 〜¥5.000〜
ふむふむ、で、「テーマは?」「サステナブルです」
???サステナブルですか…さてどうやって提案しよう…

頭を悩ませました。
大手企業とお仕事をしたことがあるのですが、コストはプライスの○%、そしてこのプライスでしたら海外生産でしょう。工賃は○%残りで生地代か…
これでオーガニックの生地は使えるのだろうか。
ですがサイトにはオーガニックの生地使用って記載してあるしなぁ。
もちろん企業努力もあるでしょうから、コストの件は頭の隅に追いやって、と。
追いやれない、どうしても引っ掛かる。というか、材料ってそんなに安くできるのか、というのが感想でした。

いくら発展途上国といえどもねぇ。

どうしたら、このコストで出来るのか、教えて欲しい。
生産枚数ですか?
ここでも大手企業のサステナブルって、結局のところ…

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私は日光アレルギーをもっています。
中学生の時に初めて発症しました。その時は、日光アレルギーなんて聞いたこともない。アレルギーだとは思わず、痒み止めを塗っていたくらい。
18歳で夏に海へ遊びに行き、アレルギーがひどくなりました。
「これはオゾン層の破壊だー」と勝手に思い込み(調べたわけではありませんので)
痒みが酷い夏は、「環境が破壊されている」と思っていました。
毎年、半袖になる時期は、痒み止めを塗りながら我慢をしています。
そして今から10年ほど前、また酷く発症し始めました。
「これは紫外線が強くなったな」と。
たぶん、この頃からではないでしょうか。環境破壊のことが強く言われるようになったのは。
私自身も子供のころから自分に起こることでもありましたから、環境については切実です。


環境問題については、様々な意見もあると思います。
突き詰めると、作る、売る、買う、行為が悪になってしまいますから。
ですが、それでは経済が成り立ちません。それぞれが考える行動で取り組めばいいのではないでしょうか。

ITOCIでは、
·動植物への愛護
·サーキュラーエコノミー
·自分たちの理解が出来る範囲内での「モノつくり」「売る」
ファッションと環境との両立を目指し、お客様とも共生していければ幸せです。


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